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Kaspersky製品ナレッジ 第55回 ~KSCで管理しているデバイス名の末尾に ~~1 が付いてしまう事象について~

皆様、こんにちは。カスペルスキー製品担当SEの小池です。

KSCのコンソール画面でデバイス名の末尾に~~xxxx(数字)がついている端末があって、なんだこれ?ってなったことはないでしょうか。

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今回はこの事象について説明と対応方法を説明致します。

今回の内容は以下の通りです。少ない!

今回の記事は以下のバージョンにて検証し、画面ショットを取得しております。
●管理サーバー
 OS:Windows Server 2019 Standard
 DB:Microsof SQL Server 2019 Express (KSCと同居)
 Kaspersky Security Center:13.2.0.1511
 Kaspersky Security Center Web Console:13.2.582
 Kaspersky Endpoint Security for Windows プラグイン:11.7.0.669
●保護対象デバイス
 Windows 10
●保護製品
 Kaspersky Endpoint Security for Windows 11.7.0.669
●利用ライセンス
 Kaspersky Endpoint Security for Business - Advanced

1. KSCで統合管理しているデバイスの末尾に~~と数字が付く事象

まず最初にKSCで管理しているデバイスの末尾に~~が付く理由につきまして。
KSCで認識している同じ名前 (ホスト名) のデバイスが2つ以上存在することに起因しています
なお、2021/12/1現在、本事象についてはメーカーのサポートサイトにも情報が載っています。

ホスト名に「~1」(~2、~3 など)が付けられる理由(Kaspersky Security Center)

上のサポートサイトの記載では、ネットワークカードを入れ替えた場合などにも発生する模様です。

この事象の解消方法につきまして。
同名デバイスの内、片方をKSCの管理下から削除するか、デバイス側でホスト名を変更することで解消できます
(先述したサポートサイトを参照する限り、それしか解消方法が無い模様です…。)

次にこの事象が発生している場合の影響につきまして。
まず前提として、KSCが管理対象下のデバイスを一意に特定する際に用いている値はデバイス名ではなく、ネットワークエージェントが内部的に保持する "Device ID" というパラメーターを用いています。
ですのでこの事象が発生したとしても、KSCはネットワークエージェントが導入されたデバイスを一意に特定することに支障はありません
したがって、この事象はあくまでKSCのコンソール表示上の問題であり、デバイス側の保護やKSCの機能に影響はありません

次にこの事象が発生し得る具体的なケースをいくつか挙げます。
まずこの事象は、ホスト名が重複しているデバイスが、それぞれ違うグループに存在している場合でも発生します
下の画面の例では、グループ "KSS" には重複しているデバイス名がないにもかかわらず、デバイス "KESW0001" の末尾に~~がついてしまっています。
このケースでは、実は別のグループ "forBlog" に同じホスト名 "KESW0001" というデバイスが存在しているため、この事象が発生してしまっています。

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この事象の対象範囲は "管理対象デバイス" 配下だけでなく、"未割り当てデバイス" も含まれます
下の画面の例では、グループ "KSS" には重複しているデバイス名がないにもかかわらず、デバイス "KESW0001" の末尾に~~がついてしまっています。
このケースでは、実は ”未割り当てデバイス" に同じホスト名 "KESW0001" というデバイスが存在しているため、この事象が発生してしまっています。

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最後に、この~~の後ろの数字につきまして。
これは完全にKSC側で制御している値なので、変更どころかどういうルールで増えていっているのかも謎です!!
(堂々と言うことじゃないですね…すみません。)
少なくとも2021/12/1時点でこの数字は手動で減らしたり増やしたりすることはできない模様です。

2. 類似事象:一部のデバイスだけFQDNで表示される

KSCで統合管理しているデバイス名が、下図のようにFQDNで表示されるようになることがあります。

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これも実は前章と同じで、KSCが認識しているデバイスの中でホスト名が同じデバイスが存在していることが原因です
ホスト名は重複していてもFQDNは重複していない場合、KSCはデバイス名をFQDNで表示するという仕様になっているらしく、この事象が発生します。
例えばKSC配下にWORKGROUPのデバイス "KESW0001" と ドメインに参加している "KESW0001" がある場合、ドメインに参加しているデバイス "KESW0001" の方がFQDNで表示されるようになります。
FQDNでの表示をホスト名だけの表示に戻す方法は、前章の対応方法と同じです。

 

今回はKSCで管理しているデバイス名の末尾に ~~1 が付いてしまう事象について記載致しました。
初めてKSCでこの事象を見ると問題が発生したと疑ってしまうかもしれませんが、原因はデバイス名の重複です。
端末の保護機能には影響がないことなどをご理解いただけますと幸いにございます。

この度は最後まで記事をご覧いただき誠にありがとうございました。
記載事項へのご指摘、ご不明点、ご質問等ございましたら、以下からご連絡いただければと存じます。

https://www.networld.co.jp/product/kaspersky/

それでは次回の記事でお会いしましょう!