皆さんこんにちわ。ストレージ担当の小野です。
今回はPowerSotreOS3.5の機能で追加されたPowerProtectDD に対してバックアップを行うDirectBackupの紹介をしていきます。
こちらの機能はバックアップのトラフィックがアプライアンスにオフロードされるため、バックアップ用のホストが不要な点が特徴となります。
また、すでにDDを導入済みである環境に新たにPowerStoreを導入した際、筐体外バックアップをしたいなどの要望にも答えることができるようになります。
検証環境はこのような形で実施しています。
DirectBackupについてはDDは仮想でも物理環境でも使えるのが試しやすいですね。
機器の環境はこのようになっていますが、論理的に必要なのはそれぞれ
◆PowerStore
Replicationの役割(データ転送用)をインターフェースに割り当てておく
管理系、データ転送用(Replication)インターフェースからDDと疎通可能にしておく
◆PowerProtect DD
管理IP疎通とは別にPowerStoreとのデータ転送用のインターフェース、IPを準備
DDBoostプロトコルをEnableにしておく
DDBoost用のストレージユニット、Boostuserを作成しておく
これだけになります。
PowerStoreとしてDDを登録するのはレプリケーションと同じように追加します。
DDをリモートシステムで登録し終わったら、BackupRuleを作成します。
設定が終わったら実際にバックアップを実行していきます。
こちらは90GB程の実用量があるVolumeに対して実行していきましたが、約23分かかりました。
次に紹介するのはInstant Accessです。
こちらはDD上に保存されているSnapshotをPowerStoreを介してホストに直接マウントしてVolumeの中身を操作するという機能になります。
あくまで一時的な利用用途のため開発用や直接データ編集するものには向かないものです。
※投稿現在はWindowsのみの対応でESXは未対応の機能になります
操作は簡単で、バックアップを取ってる対象を選択して、マッピングするホストを選択します。
そうすると即時にアクセスすることができ、中身の確認も可能になります!
こちらのInstantAccessはマッピングしている間はVolumeを利用中のようなステータスになるので、
バックアップ開始までにセッションを削除しないとバックアップが失敗してしまうことが注意ですね。
このほかにもPowerStoreの情報が残っているものであればDDから別のPowerStoreへ復元できるRemote Snapshotという機能もあります!!
もしPowerStoreがダメになってしまったとしても復元できるのは素晴らしいですね。
今回はPowerStoreとDDを用いたDirectBackupの機能を紹介しました。
仮想のDDでも試すことができるので、PowerStoreを使える方々はぜひお試しください
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
それでは次回またお会いしましょう!