みなさん、こんにちは。すずきです。
前回、KernelCareというKernelの脆弱性に対してLive Patchを当てるソリューションについて投稿しました。
となると次はとりあえず動かしてみよう!ということで、インストールしてみました。
用意した環境
- OS: CentOS 7.5
- HW: VMware VirtualMachine
- cpu: 4core
- memory: 8GB
- disk: 30GB
- Network: インターネット接続が可能な状態
ライセンス
日本の代理店であるGDEPソリューションズ様のWebから申込が可能です。
https://www.gdep-sol.co.jp/form_trial_kernelcare.html
インストールに関連したドキュメント
https://docs.kernelcare.com/jp/installation/
日本語のドキュメントもあります。
インストールしてみる
用意した環境に root アカウントでSSH接続しインストールを開始します。
インストール
インストールは1コマンドの実行で完了します。
curl -s -L https://kernelcare.com/installer | bash
ライセンスの適用
ライセンスは2種類あります。
- Keyベース
- IPベース
トライアルライセンスは Keyベース になりますので下記を実行します。
/usr/bin/kcarectl --register [KEY]
[KEY]の値は別途トライアル申込時に下記のようなメールが届いていますのでKEYの値をご確認ください。
ライセンスの確認
念のため、ライセンスが適用されているか確認します。
kcarectl --license-info
# kcarectl --license-info
Key-based valid license found
パッチの適用確認
KernelCareのパッチは4時間に1回Web上から自動的に取得、適用されます。 まず、適用状態を確認してみます。
kcarectl --info
# kcarectl --info
kpatch-state: patch is applied
kpatch-for: Linux version 3.10.0-862.el7.x86_64 (builder@kbuilder.dev.centos.org) (gcc version 4.8.5 20150623 (Red Hat 4.8.5-28) (GCC) ) #1 SMP Fri Apr 20 16:44:24 UTC 2018 kpatch-build-time: Fri Dec 6 21:42:58 2019
kpatch-description: 27-:1575746834;3.10.0-1062.4.3.el7
管理方法
管理はCLIコマンドが用意されています。
- kcarectl
- kcare-uname
また、KernelCareを導入している端末の適用状況、ステータスについてはKernelCareのクラウドにWebインターフェースを持っています。
Web管理UIへのログインID、Passwordはトライアル申請時に別途メールにて送付されます。
kcarectl
このコマンドでステータスの確認やオンデマンドでUpdateすることなどができます。詳細については下記のURLをご確認ください。
kcare-uname
KernelCareで適用した状態のKernelバージョンを見ることができます。シンタックスは uname と同じです。
KernelCareではKernelの脆弱性部分にのみパッチを適用するため、Kernelバージョンは更新されません。KernelCareで保護された状態のKernelのバージョン情報を確認するにはこのコマンドを利用します。
# uname -a
Linux agent4.local 3.10.0-862.el7.x86_64 #1 SMP Fri Apr 20 16:44:24 UTC 2018 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
# kcare-uname -a
Linux agent4.local 3.10.0-1062.4.3.el7.x86_64 #1 SMP Fri Apr 20 16:44:24 UTC 2018 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
WebUI
WebUIはここからログインします。
KernelCareで保護しているLinuxの一覧や、購入済みのライセンスの情報、期限などが確認できます。
その他
現在のOS Kernelとの互換性の確認
対象のOS KernelにKernelCareが対応しているかも簡単に確認できます。
curl -s -L https://kernelcare.com/checker | python
まとめ
今回はKernelCareのインストール方法を投稿しました。
インストール自体は1コマンドの実行のみで手軽に動作しますし、最低限必要な設定はインストール時に行われています。
驚くほど簡単に動かせますので是非試してみてください。
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すずきけ