前回、Symantec社のバックアップ製品であるBackup Exec 2014をご紹介させていただきましたが、昨年末に、Symantec社のもう1つのバックアップ製品であるSystem Recovery の新バージョン、Symantec System Recovery 2013 R2(以下、SSR2013 R2)がリリースされましたので、今回はSystem Recovery をご紹介させていただきます。
http://www.symantec.com/ja/jp/system-recovery-server-edition/
① Backup Execと何が違うの?
Backup Execを含め、一般的なバックアップ製品はデータをファイル単位でバックアップしますが、Symantec System Recoveryはハードディスクのイメージ単位でバックアップを行います。これにより、高速なバックアップを実現しますが、一番のメリットは、製品名の通り、システムリカバリです。イメージ単位でシステムをリカバリすることで、簡単・迅速にシステムを復旧できるのが特徴です。
② System Recoveryのバージョンは?
Symantec System Recoveryという製品名を知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、下表の通り、バージョンアップを重ねている製品ですので、旧製品名なら知っているという方もいるかもしれませんね。Backup ExecはSymantec社が買収したVERITAS Software社の製品でしたが、こちらは元々はPowerQuest社の製品でした。旧バージョンをお使いの方は、是非この機会にバージョンアップをご検討ください!
③ 新バージョン(2013 R2)で何が変わったの?
■vSphere5.5対応
本製品はvSphereの仮想マシンのバックアップも可能ですが、SSR2013 R2では、vSphereの最新バージョンであるvSphere 5.5に対応しました。Windowsマシンの場合、vSphere5.5環境にP2Vすることも可能です。
■ReFSの増分バックアップ対応
Windows Server 2012から実装された新しいファイルシステムであるReFS(Resilient File System)ですが、前バージョンのSSR2013から対応していたものの、フルバックアップのみの対応となっておりました。SSR2013 R2では、このReFSを増分バックアップも可能になりました。
■4Kディスクのサポート
4K ネーティブボリューム、4K ネーティブディスクのボリュームのバックアップと修復、ハードドライブのコピー機能がサポートされるようになりました。
■RDXメディアローテーションの改善
USB ディスクをローテーションしてバックアップを作成できるようになりました。この機能を使えば、バックアップジョブを編集して新しいUSB ディスクを追加するためにバックアップ先を変更する必要はありません。
■P2VでのVHDXファイルのサポート
今までもバックアップイメージのHyper-Vの仮想ディスク(VHDファイル)への変換は可能でしたが、SSR2013 R2では新しい仮想ディスクフォーマットのVHDXファイルにも変換できるようになりました。
■CentOSのサポート
Linux Editionのサポートディストリビューションは、Redhat Enterprise Linux と SUSEだけでしたが、SSR2013 R2ではCentOSもサポートされるようになりました。
価格改訂も行われ、Virtual Editionがお買い得になりましたので、仮想環境のバックアップにも最適です。評価版をダウンロードして、バックアップの速さとリカバリの簡単さを体感してください!
評価版ダウンロード: https://www4.symantec.com/offer?a_id=154440
それでは、次回も宜しくお願い致します。
担当 臼井・磯前
※参考情報
- Symantec System Recovery 2013 R2製品カタログ
- Symantec System Recovery 2013 R2 エンドユーザー様向けチラシチラシ
- Symantec System Recovery 2013 R2 製品紹介資料
- Symantec System Recovery 2013 R2 ソフトウェア互換性リスト(SCL)
- Symantec System Recovery 2013 R2 購入情報/価格表