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バックアップ用NASストレージ Arcserve OneXafeを設定してみた②

こんにちは、バックアップ製品担当の久保です。

今回はArcserve OneXafeの設定方法について紹介いたします。以前の記事でOneXafe本体の設定方法について紹介しました。今回はOneXafeの設定・管理を行う「OneSystem」について紹介していこうと思います。
(公開が遅くなってしまってごめんなさい💦)

これから設定をやってみるという方はこちらの記事↓も是非ご覧ください。

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OneSystemとは

OneXafeを設定したり、管理したりするためのコンポーネントで、複数のOneXafeを登録して統合管理することができます。OneXafe本体にもWebコンソールはありますが、共有フォルダやユーザーの設定はOneSystemから行います。クラウドサービスとして公開されているパブリックOneSystemと、オンプレミス環境に構築可能なプライベートOneSystemのどちらかを選択できますが、本記事ではすぐに使い始めることができるパブリックOneSystemをご紹介します。なお、OneSystemにOneXafeを登録するには、OneXafeがインターネットにアクセス可能である必要がありますので、設定前にネットワークまわりをご確認ください。

 

OneSystemへユーザー登録

まず、OneSystemにユーザー登録を行うため、Webブラウザでhttps://onesystem.exablox.comにアクセスします。ログインページで「Register」をクリックして、各項目に入力後、「Register」をクリックします。登録後しばらくするとメールが届くので、メールに記載されているURLにアクセスします。「Account Activated」が表示されるとOneSystemへの登録は完了です。「Login Now」をクリックしてログインしてみましょう。
 

OneSystemへOneXafeを登録

パブリックOneSystemにログインできました。続いてOneSystemにOneXafeを登録していきます。「Register Rings」をクリックします。

 

OneXafe登録のウィザードが表示されました。右下のボタンをクリックして進めていきます。
 

 

「Next」をクリックしてOneXafeの検出を開始します。検出に成功するとパスコードを要求されます。
 

OneXafeのWebコンソールに切り替えてみると、パスコードが表示されています。
5桁のパスコードをOneSystemに入力して、「Register」をクリックします。

 

登録したOneXafeが表示されました。丸いアイコン(Ring)をクリックするとダッシュボードが表示され、容量等の確認ができます。他にもいろいろなメニューがあり、「Users and Groups」でユーザー・グループを作成したり、「Shares and Exports」で共有フォルダを作成できたりします。

 

共有フォルダの作成

「Users and Groups」ページで「Add User」をクリックして、共有フォルダのアクセスに使用するユーザーを作成します。登録後、パスワードリセットメールが届くので、Eメールアドレスは受信可能なアドレスを入力します。パスワードを設定してユーザーのStatusがActiveになればOKです。

ユーザーが作成できたら、「Shares and Exports」ページで共有フォルダを作成します。共有名とアクセスプロトコル、先ほど作成したユーザーを設定します。

共有フォルダの設定項目には「Storage Policy」というものもあります。OneXafeでは定期的に共有フォルダのスナップショットが取得されます。取得されたスナップショットはイミュータブルなので、もし共有フォルダに保存されているバックアップデータが攻撃されてしまっても、スナップショットからリカバリすることができるというわけです。Storage Policyでスナップショットの保持期間を指定できるので、OneXafeのストレージサイズによりますが、攻撃からの復旧の可能性を上げるためにも可能な限り長めに設定しておくとよさそうです。

 

作成した共有フォルダにアクセスできるか確認してみます。
エクスプローラーで「\\OneXafeのIPアドレス\共有名」を開き、ネットワーク資格情報のユーザー名には、OneSystemに登録したユーザーに設定されているメールアドレスの@よりも前の部分を入力します。Snapshotというフォルダがありますが、スナップショットされたデータはこのフォルダに格納されていきます。


これでOneXafeの準備はできました。簡単ですね!あとはArcserve UDPからデータストアの作成をすることで、バックアップデータの保存先として使えるようになります。

 

今回はこれで以上となります。OneXafeの設定をやってみて、とても簡単であることがわかりました。すでにご利用中のバックアップ環境にもデータストアとして追加することで、セキュリティを強化することができるかと思います。ArcserveさんのサイトではOneXafeの設定方法に関するドキュメントが公開されておりますので、こちらもあわせてご覧ください。
Japan catalog center - Arcserve

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!