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WorkSpacesにおけるマシンの置換手順

はじめに

皆様、こんにちは!

ネットワールドのSEの福村です。

今回はWorkSpacesにおいて展開済みのマシンに対して、マシンの置換(マシンの移行)を実施していきます。

マシンの移行について

VDIを運用していく上で、既存のマシンの置換のために設定変更を盛り込んだイメージを作成の上展開を実施したい場合があると思います。この時、マシンの移行を利用することで、ユーザープロファイルデータを保持したたま置き換えることが可能です。

ただし、移行にあたっては以下の注意点があります。

・移行中はOSの再起動が発生する
・移行中はユーザーボリューム (ドライブ D) 上のデータは保持されるが、ルートボリューム (ドライブ C) 上のすべてのデータは失われる
・移行プロセスでは、元のユーザーボリュームの最後のスナップショットに基づいてDドライブが再作成される
※スナップショットはマシンが作成されてから12時間ごとに取得される
・移行プロセスとしては新しい OS によって新しいプロファイル (D:\Users\%USERNAME%) が別途作成される。この新しいプロファイルに元のユーザーボリュームの最後のスナップショットに含まれるデータを保存しているD:\Users\%USERNAME%MMddyyTHHmmss%.NotMigrated フォルダからデータが移動される
・自動的に移動されなかったファイルは、C:\Program Files\Amazon\WorkspacesConfig\Logs\MigrationLogsから確認可能なので、必要に応じて手動で 上記の .NotMigrated フォルダから手動でデータを移動する

その他の詳しい条件については以下の公開情報を参照してください。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/workspaces/latest/adminguide/migrate-workspaces.html

マシンの移行実施手順

移行したいWorkSpaceを選択し、メニューから“WorkSpacesを移行”を選択します。


移行したいイメージを内包したカスタムバンドルを選択し、WorkSpaceの移行を実施します。

移行前後の画面比較

移行前に格納されていたファイルが移行されます。また、Usersのフォルダの配下には.NotMigratedのフォルダが生成されています。

移行前の画面

移行後の画面

移行ログファイル

C:\Program Files\Amazon\WorkspacesConfig\Logs\MigrationLogsに格納されているログファイルから、移行実施したファイルのログを確認できます。

おわりに

ネットワールドでは本サービスAWSの導入支援サービスとして、WorkSpacesを今後提供する予定です。ご興味のある方は是非ご連絡下さい。

https://www.networld.co.jp/forms/product/cloudpath.html