こんにちは。バックアップ製品担当の臼井です。弊社では色々なメーカーのバックアップソフトを扱っておりますが、最近は、クラウドにバックアップしたい!というご要望をいただく機会が増えてきました。そこで、この場を借りて、クラウドにバックアップする方法や製品をご紹介していきます。
クラウドにバックアップと言っても、色々な方法がありますが、まずご紹介したいのは、バックアップソフトからクラウドのAPI(REST API)を使用してバックアップする方法です。バックアップソフトを使わずにAPI連携となると、スクリプトをガリガリ書く必要があり、APIやプログラミングに精通している人でないと難しいかもしれません。
しかし、バックアップソフトと組み合わせれば、難しいことは裏でバックアップソフトがやってくれるため、バックアップ管理者はAPIを意識する必要がありません。ただし、それには、バックアップソフトがクラウドを理解している(=クラウドに対応している)必要がありますが、Symantec/VERITAS NetBackup は、いち早くクラウドに対応しています。
7月9日に新バージョンであるNetBackup 7.7がリリースされましたので、7.7をベースに設定を見ていきましょう。クラウドの設定もウィザード形式で簡単に設定できるようになっています。「Configure Cloud Storage Server」をクリックします。
NetBackup 7.7では、Amazon S3やGoogle Cloudなど複数のパブリッククラウドに対応していますが、ここではAmazon S3で選択します。
Amazon側の[Access key ID]と[Secret access key]を入力します。
クラウドへのバックアップとなると、心配なのがセキュリティですが、NetBackup はAES256bitでの暗号化もできるので安心です。設定も暗号化のチェックを入れて、パスフレーズとIDを入力するだけです。
ウィザードを進めていくと、S3に作成済みのバケットが見えてきます。
ウィザードの実行前にバケットを作成していない場合でも[Add New Volume]をクリックして、NetBackupからS3のバケットを作成することもできます。リージョンも指定可能です。
バックアップ先のバケットを指定したら、バケット用の暗号化パスフレーズを入力します。
次に、NetBackup上からS3のバケットをバックアップ先として管理するための設定をします。S3をバックアップ先とするディスクプールを作成し、そのディスクプールに割り当てるストレージユニットを作成します。
これで、ウィザードは終了し、クラウド(Amanzon S3)へバックアップする設定は完了です。
後は、バックアップジョブの中の[Policy Storage]で、作成したストレージユニットを指定するだけです。これだけでクラウド(Amazon S3)へバックアップできます。
クラウドへのバックアップとなると、データ量(料金)やバックアップ時間が心配な方もいるかもしれませんが、NetBackupのアクセラレーター機能と組み合わせれば、フルバックアップは最初の1回だけで、後は永久に増分だけにすることが可能です。コスト削減やバックアップ時間の短縮も実現できます。アクセラレーターの設定も[Use Acceralator]のチェックを付けるだけ簡単です。
NetBackupならクラウドへのバックアップも簡単・確実です。クラウドへのバックアップをお考えの方は、NetBackupを検討の価値ありです!NetBackupを試してみたいという方は、下記から評価版をご依頼ください。
http://www.networld.co.jp/symantec-dp/call.htm
次回は別の方法でのクラウドへのバックアップをご紹介する予定です。それでは、また。
※参考情報