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仮想化データセンターに透明性をもたらす

本ブログエントリーはPernixData社のVP MarketingであるJeff Aaron氏のブログ記事を翻訳しています。 

本記事の原文はBringing Clarity to the Virtual Data Centerで閲覧可能です。

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いつから始まったのか、正確にはわかりませんが、見る限りほとんどすべてのアクション映画は3Dとして撮影されるようになっています。どこか ー おそらくはアバターがシナリオは2流にもかかわらず、制作会社に改革をもたらしたあと ー 3Dでの映画のほうが、視聴体験が良く、多くの市場において受け入れられると実証されたのしょう。結果として、我々は今、大ヒットアクション映画は3Dオプション付きで封切りされるようになっています。

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しかし、適切なメガネを装着せずに3D映画を見るとどうなりますか?みんなやったことがありますよね? 映像はぼやけてしまいます。すべての素晴らしい映像効果は完全に失われてしまいます。

仮想化はデータセンタに同じことをもたらしました。比類なき柔軟性、統制、そしてコスト削減をもたらしたのです。しかし、これは可視性については枷をもたらすことになりました。

言葉を変えると、仮想マシンが動的になればなるほど、仮想化データセンタを効率的に設計、監視、トラブルシュートするのが難しくなるのです。正しい管理ツールがなければ、すべてのものがぼやけてごちゃごちゃになってしまい、最初に仮想化を導入した時のメリットは薄れていくことになるのです。

アプリケーションとインフラストラクチャの間のキャズム(巨大な亀裂)

従来から、仮想化データセンタ内のアプリケーションのパフォーマンスを最適化するのには2つの方法があります。ワークロードをチューニングし、インフラストラクチャの制限を隠してしまう(memcachedのような特殊なインメモリコンピューティングのテクニック等)か、特定のアプリケーション向けの専用のサイロ(プロプライエタリのデータベースアプリケーションやNoSQLのクラスタ)を作成することです。前者を採用した場合、各々のアプリケーションのオーナーは、下にあるインフラストラクチャについて、不完全な情報しか持たないままに決定を下すことになるため、意図せずして、恐るべき「ノイジーネイバー(やかましいご近所さん)」効果を引き起こすことがあります。後者を採用した場合、アプリケーションのサイロが運用と管理のオーバーヘッドを引き起こし、追加コストと複雑性につながってしまいます。

問題の一部は今日、データセンタの設計や管理に利用しているソフトウェアのツールが、構造上の制限を継承していることにも由来します。

例えば:

  1. サードパーティのデータにだけ多く依存している。結果として、データが取得可能なものについては効果を発揮しますが、それ以外には効果がありません。例を挙げると、サーバサイド運用管理製品はvCenterの統計に依存しており、CPUの利用率のようなコンポーネントレベルの計測値だけにフォーカスしています。
  2. ほとんどがレポーティング中心です。問題が発生した時に、「LEDが光った」などの通知を提供しますが、すぐに問題を解決する方法を提供できるわけではありません。
  3. ほとんど大多数が受け身型です。どのように様々な問題を解決していくのか推奨してくれるものはほとんどありません。

アプリケーションのプロファイルや仮想マシンの振る舞いのパターンを効果的に可視化する方法ないことで、インフラストラクチャとしての決定として最高のもの(「オールフラッシュ装置なら絶対にパフォーマンスの問題を解決してくれるに違いない。」)を選ぶことも少なくありませんし、もしくは、近視眼的に特定の問題を修正するための決断(「一時データベースのために別のLUNを作って負荷を逃してやろう。」)もあるでしょう。これの結果としては、終わることのない問題発生、そしてそれを治すということを続けていくという状況になります。このような一時的な対処を続けていくという対処は結果として「業界のベストプラクティス」に支配されていくということになるわけですが、これは全ての環境にとって理想的というわけではありません。

PernixData Architect ソフトウェアのご紹介

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理想的には、データセンタの設計者は設計、展開、運用、改善のライフサイクルを繰り返していくことになります。これが動作し続けている、仮想マシンを完璧に設計するための動的なやり方です。

史上初、完全に単一のソフトウェアプラットフォームでこれを実現できることができるようになりました。PernixData Architectです。

PernixData Architectはサーバサイドのハードウェアに依存しないソフトウェアで、仮想化データセンタ内のアプリケーションとインフラストラクチャの計画、監視、そして最適化に利用することができます。あらゆる仮想化データセンタにおいて、仮想マシンとインフラストラクチャ双方の振る舞いについて比類なき視認性をもたらし、それら2つを俯瞰しながら相関づけたり、ストレージとアプリケーションのパフォーマンスをどのように最適化するのがベストなのか、リアルタイムに推奨することができます。我々は赤いチカチカする光を皆様にお見せするのに興味が有るわけでなないのです。我々はそうしなくてもいいように皆様をお助けしたいのです。

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我々はただ単に様々なストレージやアプリケーションのデータを集めて統計を表示することには興味はありません。我々はこの「ビッグデータ」を統合し、実際のアーキテクチャの決定に必要なだけのナレッジを提供したいのです。

詳しく知りたいという方には我々のCTOであるSatyam VaghaniがVirtualization Field Day 5で行ったプレゼンテーションを聞いてみてください。その場で彼はPernixData Architectの更に詳細をお話しています。このビデオについては大ヒットの素晴らしいソフトウェアにもうすぐもたらされる面白いこととして考えてください。さぁ、ポップコーンを抱えて、リラックスしてください。データセンタ設計の新しい波がスクリーン(コンピュータ)のすぐ近くまで来ています!

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@pernixdata_netw)