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最近発表されたIBMの最新鋭の超高速フラッシュストレージ FlashSystem A9000をお借りしちゃいましたっ。

最近発表されたIBMの最新鋭の超高速フラッシュストレージ FlashSystem A9000をお借りしちゃいましたっ。

筆者もびっくり!ここまでやるか!何があってもデータは守る!究極の機能っ!


以前のお話で、グリッドコントローラーのワンランク上の堅牢性をお話しましたが
今回少しだけその中身をお見せしましょうっ!

このグリッドコントローラー、冗長電源を搭載してるが、それだけじゃなかった!
フロントのベイにディスク以外の見慣れない謎のモジュールが・・・
1モジュールが2.5インチベイで4スロット分に相当するコンパクトなものだが、き、気になる!!。

 

Batt

日本アイ・ビー・エムの担当エンジニアさんの “どうぞどうぞっ♪” の一言で、て恐る恐る引き抜いてみると

むむっ、手のひらサイズ?バッテリー?? そう、バッテリーなのだ!!

Grictlbatt01

筆者の見たところ、おそらくハイドレインタイプの高信頼なセルで構成されたバッテリーモジュールではないかと推測しているっ!!

すげー分解してみたかったけどマジで高価な機器なので、お願いする勇気がでませんでした!!

Grictlbatt02*見るからに容量の大きそうなコネクタがっ!!

公開情報から紐解くと、ホットスワップ可能のバッテリーモジュールで
各バッテリーモジュールは電源障害が発生した場合、正常なシャットダウンの完了に十分な電力を供給できるとのことっ!
要は電源障害で冗長電源の両方がダウンという最悪の状況でも
この手のひらにのるバッテリーモジュールによりグリッドコントローラーはそのまま稼動し続け
安全にシャットダウンを完了してくれるっ。
まるで筐体内にUPS内蔵しているかのようだ!!
  

まさかグリッドコントローラーにまでこんな手の込んだ仕掛けがあるとは・・・

  

ちなみに、フラッシュエンクロージャーはストレージ機器なのでこの辺の機能は抜かりなく
フロントのベイに搭載される2個のホットスワップ可能のフラッシュエンクロージャーバッテリモジュールにより
これまた電源障害で冗長電源の両方がダウンしても
システムを正常にシャットダウン(完全にフラッシュされ、同期化されたキャッシュを書き込む)することが可能です。

 

Ffx408

 

 

更に~っ!!(これ、筆者もはじめて知りましたっ!!)

A9000Rにいたっては、接続の要となるInfiniBandSwitchにまで同等の機能がっ!!
なんとバッテリーバックアップユニット付きの冗長電源が搭載されているのだ。
冗長電源の両方がダウンしてもバックアップバッテリーにより
システムのシャットダウン完了までオフラインになる事無く稼動を続けることができるっ。
もちろんこのバッテリーはホットスワップも可能だ!

Ib_batt

 

グリッドコントロ-ラー、フラッシュエンクロージャーのバッテリーと同じようにInfiniBandSwitchのバッテリーも
常時監視され定期的にキャリブレーションが行われているっ。

  

公開情報を読み進めていくと書いてありましたっ♪。

A9000/A9000Rを構成する各モジュールに搭載されるバッテリーバックアップユニットのおかげで
システム全体の主電源の供給が断たれた場合でも
自動的にシャットダウンを実行し、キャッシュ等の全てのデータを書き込むまでオンラインの状態を維持する事が可能との事です。

  

たとえデータセンター全体の電源がダウンするような事態でも守り抜く!
このシステムには大切なデータを守る究極の機能が搭載されているのですっ♪

 

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そうなんです!このA9000/A9000Rってここまで考えられているんですねっ♪

そこまでやるか!A9000/A9000R

  
次回は、「キミもエンタープライズを体感してみなイカっ♪」ですっ。 :)

By:まいけル

参考資料
IBM FlashSystem A9000 and IBM FlashSystem A9000R Architecture, Implementation, and Usage