本記事の原文はNutanixコミュニティのブログNutanix Connect Blogの記事の翻訳ヴァージョンです。原文の著者はNutanix社のProduct Marketing Managerを務めるShubhika Taneja氏とSr. Member of Technical Staffを務めるConstantine Kousoulis氏によるものです。原文を参照したい方はTen Things you need to know about Prism Self-Serviceをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。
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「知っておくべき10の事」ブログシリーズを続けていきましょう。今回はPrismセルフサービスについての記事です。PrismセルフサービスはNutanixがご提供する新しい機能で5.0ソフトウェアのリリースに含まれます。
- Prism セルフサービスはNutanixエンタープライズクラウドプラットフォームのコアコンポーネントとなります。開発者のようなエンドユーザーに対して、インフラストラクチャのリソースへの円滑なアクセスを提供することによって、AWSのような利用体験を実現します。
- PrismセルフサービスのためのUIであるPrismセルフサービスポータル(SSP)はPrismへと上手く統合されているため、アクセスのために別の管理ツールをインストールする必要はありません。Prismからワンクリックで起動することが出来ます。管理者はSSPで数クリックでNutanix環境をセルフサービスアクセスのためにセットアップすることが出来ます。
- エンドユーザーは非常にシンプルなやり方でリソースへアクセスが可能になります。インフラストラクチャのリソースへのアクセスのためにPrismへとアクセスする必要はありません。管理者はエンドユーザーにウェブポータルのURLを送り、ユーザーは自身の会社の認証情報を利用してログインし、リソースをセルフサービス方式で利用することが出来ます。
- SSPは強力なクラウドプラットフォームの利用体験をコンシューマーのデザイン哲学によって最適化します。仮想マシンのトラブルシューティングはワンクリックでアクセスできるパフォーマンス測定値や仮想マシンのディスプレイコンソールによって簡単なものとなります。
- プロジェクトはユーザーとそのユーザーと紐付けられたポリシーをフレームワーク内で一緒にしたグループ化のための単位です。プロジェクトはリソースのアサインと、グループになったユーザーへのリソースの利用のための権限を実現します。プロジェクトのクオータは管理者の管理下において、エンドユーザーによるインフラストラクチャの利用の制限とアクセス可能なネットワークを規定します。
- SSPはよく試行錯誤された末の操作と運用の権限を提供するアクセスコントロールレイヤを提供することでセキュリティを向上させます。管理者はシステム内のユーザーの操作の権限をコントロールするためにロール(役割)を作成することが出来ます。
- カタログは共有の仮想マシンのテンプレートとイメージへのアクセスを提供します。管理者はアクセス可能なアイテムを決定し、エンドユーザーはカタログ内の許可されたアイテムから自身の仮想マシンの作成を行うことが出来ます。
- 利用状況の分析機能によって、クラスタのリソースの管理はシンプルなものに変わります。SSPはマウスをあわせたその瞬間、そして時系列チャートでのリソースの割り当て状況を可視化します。ハグレものになってしまった仮想マシンを簡単に見つけ出すことが出来ます。
- 管理者とエンドユーザーは同様に自身のSSPの利用をRESTのドキュメントとサンプルコードが含まれた優れたSDKによる認証型のプログラミングされたクライアントで拡張することが出来ます。
- SSPは最初はWindows Active Directoryによる認証とAHVによって提供されるコンピューティングに対してのみで利用可能です。ですが、設計自体はハイパーバイザに依存しないように作られており、将来のリリースで他のハイパーバイザーでも同様のサポートを提供する予定です。
記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX)
「知っておくべき10の事」は今回の記事で4つ目です。AFS、All Flash、ABSとストレージ関連のソリューションが続いてきましたが、やはりNutanixは「クラウドプラットフォーム」ですね。SSPを利用することで社内のエンジニアはネットワークやコンピューティング、もちろんストレージなど様々なリソースについて各方面で調整を行うこと無く、自由に、すぐに自分自身の環境を作り出すことが出来ます。VMwareのvCloud Director、vRealize Automation、OpenStackなどの従来からクラウドOSなどと呼ばれてきたものに比べると自由度は(まだ)小さいですが、例えば当社が販売パートナー様に対して提供しているハンズオンの環境などはこのSSPの機能だけでも充分に行えてしまいます。
Prism由来の優れたインターフェイスも魅力ですね。(一方でREST APIも整備されているので、Prismを見ること無く、たとえばコマンドラインから自動化スクリプトを実行して自分なりの環境の展開方法を自動化することも出来ます。)
現在はAHVですが、今後他のパイパーバイザーへとサポートが拡充される予定ですので、開発環境、ステージング環境、本番環境とDevOps的な使い方も(ハイパーバイザを超えて)出来ますね。使い方が自由で制限がない、これは様々な発想の飛躍につながると思います。ぜひ開発者の方も触ってみてください!