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Kaspersky製品ナレッジ 第45回 ~Kaspersky Security Center 11から13.1へのバージョンアップ~

皆様、こんにちは。カスペルスキー製品担当SEの小池です。


カスペルスキー製品の管理サーバーであるKaspersky Security Cneter (以降KSCと記載) は無料で利用できるツールなのですが、サポートライフサイクルがあります。

https://support.kaspersky.co.jp/corporate/lifecycle#b2b.block3


KSC11については2021/9/8現在限定サポート中、2022/03/01にサポート終了予定となっております。

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今回はこのKSC11のサポート終了対策として、KSC11からKSC13.1にバージョンアップする手順を紹介いたします。

今回の内容は以下の通りです。

 

今回の記事は以下のバージョンにて検証し、画面ショットを取得しております。
●管理サーバー (VerUp前)
 OS:Windows Server 2019
 DB:Microsof SQL Server 2019 Express (KSCと同居)
 Kaspersky Security Center:11.0.0.1131
 Kaspersky Security Center Web Console:11.1.144
●管理サーバー (VerUp後)
 OS:Windows Server 2019
 DB:Microsof SQL Server 2019 Express (KSCと同居)
 Kaspersky Security Center:13.1.0.8324
 Kaspersky Security Center Web Console:13.1.918
●保護対象デバイス
 Kaspersky Endpoint Security for Windows: 11.2.0.2254
●利用ライセンス
 Kaspersky Endpoint Security for Business - Advanced

1. 事前確認

バージョンアップ前にまず、KSC11で使用しているOS, DB, サーバースペック 等がKSC13.1のシステム要件を満たしているかをご確認ください
KSC13.1システム要件はこちら

  • KSC11で使用しているOSはKSC13.1 (※) でサポートしているか。
  • KSC11で使用しているDBはKSC13.1でサポートしているか。
  • KSC11で利用しているサーバーのスペックはKSC13.1 (※) のシステム要件を満たしているか。
  • KSC11で管理している各種デバイスはKSC13のネットワークエージェントの要件を満たしているか。

※…Webコンソールを利用する場合はそのシステム要件を含む。

2. バージョンアップ作業

バージョンアップ作業は以下の流れで実施します。

  1. KSC11 Webコンソール関連サービスの停止
  2. KSCバージョンアップ実行 (バックアップ含む)
  3. NAのバージョンアップ

手順は以下のオンラインヘルプの手順に則って実施します。

https://support.kaspersky.com/KSC/13.1/ja-JP/6373.htm

この記事では前述の通りDB (SQL Server 2019 Express) とKSC11 (Webコンソール含む) が同居しております。
そのため、バージョンアップの手順内でKSC本体とWebコンソールのバージョンアップが連続で行われます。
KSC本体とWebコンソールが別居している場合のバージョンアップは、本手順とは異なります。

本記事を記載するにあたり事前に手順確認したところ、KSC11のWebコンソール関連サービスを起動した状態でKSC13.1へのバージョンアップを行うと、途中で下図のメッセージが出てきて対応に困る事態になります。
よって本記事の手順では、KSC13.1へのバージョンアップ前にWebコンソール関連サービスを停止する手順を追加しております。

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2.2. KSC11 Webコンソール関連サービスの停止

前述の通り、Webコンソールを起動したままKSC11からKSC13.1にバージョンアップすると、微妙に対応に困るメッセージが出てしまうので、それを防止するためにKSC11のWebコンソールを事前に停止します。
停止させるサービスは以下の通りです。

  • Kaspersky Security Center 11 Web Console
  • Kaspersky Security Center 11 Web Console Management Service
  • Kaspersky Security Center 11 Web Console Message Queue

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なお、上記以外のサービス (KSC管理サーバーやSQL Server 2019 Express 等) は停止させる必要はありません。

2.3. KSCバージョンアップ実行

バージョンアップにはKSC13.1のインストーラーが必要になります。
今回はKSC本体とWebコンソールが同居している環境のため、Fullパッケージを用いることで本体とWebコンソールを一括でバージョンアップできます。
KSCの最新版は以下からダウンロードできます。

https://www.kaspersky.co.jp/small-to-medium-business-security/downloads/endpoint?icid=jp_sup-site_trd_ona_oth__onl_b2b_klsupport_tri-dl____ksc___

ダウンロードしたKSC13.1のインストーラーを、KSC11のOS上で管理者権限で実行します。

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ウィザードが起動するので、 [Kaspersky Security Cneter 13.1 管理サーバーのインストール] をクリックします。

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[次へ] をクリックします。

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両方にチェックを入れ、[次へ] をクリックします。

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[管理サーバーとWebベースのコンソールをアップグレード(推奨)] を選択し、[次へ] をクリックします。

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[データのバックアップコピーを作成する] を選択し、[次へ] をクリックします。

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バックアップユーティリティ―が起動します。[次へ] をクリックします。

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[次へ] をクリックします。

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[はい] をクリックします。

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バックアップが完了したら、[次へ] をクリックします。

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[完了] をクリックします。

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KSC13.1のウィザードに自動で戻ります。[アップグレード] をクリックします。

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自動で処理が進行するのでそのまま待ちます。

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途中でKSC13.1のWebコンソールのインストールウィザードに移行します。
[日本語(日本)]を選択して[OK] をクリックします。

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[アップグレード]を選択して[次へ]をクリックします。

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チェックを入れ、[次へ]をクリックします。

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アドレスとポートを任意に指定して、[次へ]をクリックします。

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Node.js用のアカウントとサービスのアップデート用のアカウントについては任意に指定し、[次へ]をクリックします。

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クライアント証明書を任意に設定し、[次へ]をクリックします。
(下図の画面ショットを取得したKSCは、ホスト名がKSCでWORKGROUPなので以下のような表示になっております。)

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今回はKSC本体とWebコンソールが同居する環境なので、このまま[次へ]をクリックします。

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[アップグレード]をクリックします。

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最終的にすべて完了すると以下の画面になるので、[終了]をクリックします。

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この手順では最初のMMCベースの管理コンソールの起動したいと思いますので、[MMCベースの管理コンソールを起動]のみにチェックを入れて[終了]をクリックします。

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WindowsのメニューからKSC13.1を起動します。
左側のメニューで [管理サーバー] を選択します。
証明書に関するメッセージが表示された場合は[はい]をクリックします。

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KSCのクイックスタートウィザードが起動しますが、[キャンセル]で抜けます。

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ポリシーとタスクを変換するアプリケーションの選択画面に遷移しますが、こちらも[キャンセル]で抜けます。

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[OK]をクリックします。

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Webコンソールにログインできることを確認します。
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初回のみKSN利用に関する声明が表示されるので、同意する/しないの任意の方をクリックします。

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以上でKSCバージョンアップは完了です。

2.3. NAのバージョンアップ

ネットワークエージェントは基本的にKSCのバージョンに合わせる必要があります。
よって今回のKSC11→KSC13.1へのバージョンアップに伴い、各保護対象デバイスにインストールしているネットワークエージェントも13.1にする必要があります。

MMCベースのコンソールを起動し、[管理サーバー]>[詳細]>[リモートインストール]>[インストールパッケージ]を開きます。

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[Kaserpsky Security Cneter 13,1 ネットワークエージェント (13.1.0.8324)] を選択し、右クリック>[アプリケーションのインストール]をクリックします。

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インストールするデバイスを選択します。
ここでは例として[管理対象デバイスのグループへ製品をインストールする]をクリックします。

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NA13.1をインストールするグループを選択します。ここでは例として[管理対象デバイス]を指定し、[次へ]をクリックします。

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既にNA11がインストール済なので、ここはデフォルトのまま[次へ]をクリックします。

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NAはインストール時に再起動は不要なので、[デバイスを再起動しない]を選択し、[次へ]をクリックします。

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NA11がインストール済なので、[アカウントが不要 (ネットワークエージェントインストール済み)]を選択し、[次へ]をクリックします。

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このタスク作成後直後に実行したい場合はチェックを外し、そうでない場合はチェックを入れます。
この例ではチェックを外して、[次へ]をクリックします。

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[完了]をクリックします。

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タスク一覧画面に遷移します。
今回は即時実行するようにタスクを作成したので、即実行されています。
タスクが完了するまで待ちます。

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タスクが正常終了したことを確認します。

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以上でNAのバージョンアップは完了です。

 

今回はKaspersky Security Centerを11から13.1にバージョンアップする手順を紹介いたしました。
KSCのバージョンアップ自体は新しいKSCのインストーラーを実行するだけなので特に難しくはありません。
ただし、現行のKSCで利用しているOSやDBがKSCの新しいKSCのバージョンでサポートしているかどうかについては、作業前に確認する必要がありますのでご注意ください。
また、KSCのバージョンアップが終わった後に、保護対象のデバイスにインストール済のネットワークエージェントをバージョンアップさせる必要があることもお忘れなく。

この度は最後まで記事をご覧いただき誠にありがとうございました。
記載事項へのご指摘、ご不明点、ご質問等ございましたら、以下からご連絡いただければと存じます。

https://www.networld.co.jp/product/kaspersky/

それでは次回の記事でお会いしましょう!