株式会社ネットワールドのエンジニアがお届けする技術情報ブログです。
各製品のエキスパートたちが旬なトピックをご紹介します。

vExpertの9割は知らないVMwareのサービスを触ってみた

◆知ってましたか?! VMware Learning Platform

さてこのタイトルを見て紹介するサービスは…。

VMware Learning Platformです。

VMware社のオンラインハンズオンラボでお馴染みのhttps://labs.hol.vmware.comのプラットフォームとして利用されているサービスです。実はこのプラットフォームはVMware Learning Platformというサービスとして販売されているVMware社のクラウドサービスなのです。左下にさりげなくPowered by VMware Learning Platformのロゴを見ることができます。

f:id:networld-blog-post:20211210081551p:plain

 

◆VMware HANDS-ON LABSとVMware Learning Platformの関係

 VMware HANDS-ON LABSで普段私達が見ている画面は利用者側のVMware Learning Platformとなります。管理者が公開した学習コンテンツを利用者がいつでも受講できるセルフサービス型のラーニングポータルが提供されています。

 

f:id:networld-blog-post:20211210081740p:plain

利用者のポータルでは以下のような機能が提供されています。

・公開されているハンズオンラボの選択と開始

・受講中のラボのコンソールアクセス(画面左部分)

・受講中のラボの演習ガイドの表示(画面右部分)

 

 ということは管理者が学習コンテンツを管理して公開するための管理ポータルもあるということですね。管理ポータルではユーザ管理や、学習コンテンツとなる仮想マシンや演習ガイドの管理を行うことができるようになっています。簡単に管理ポータルをご紹介しましょう。

 

・管理ポータル

管理ポータルではラボで使う複数の仮想マシンで構成されたラボテンプレートの構成やカタログ管理、そして利用者ポータルのカスタマイズが可能です。またインストラクター主導のトレーニング提供を便利に運用するための機能なんかも提供されています。

f:id:networld-blog-post:20211210081920p:plain

↑管理画面と利用状況

f:id:networld-blog-post:20211210081936p:plain

↑ラボテンプレートの仮想マシン構成

 

・コンテンツエンジン

 管理者ポータル内では演習ガイドの管理のために特化したコンテンツエンジンと呼ばれるアプリケーションが動作します。コンテンツエンジンでは既存のWordやPDFのインポートに対応しており、HTML版の演習ガイドを自動で生成してくれます。驚いたことに日本語ファイルでも問題なくインポートができました。Wordのレイアウトによっては多少表示を修正する必要がありますが、非常に精度の高いドキュメント変換を行ってくれます。

f:id:networld-blog-post:20211210082052p:plain

↑既存ドキュメントのインポート

 

f:id:networld-blog-post:20211210082124p:plain

↑WordからHTML変換された演習ガイド

 

VMware Learning Platformではこうした管理機能を提供しながら専用のハンズオン環境を構成することができるのです。

f:id:networld-blog-post:20211210082258p:plain

 

 

◆VMware HANDS-ON LABSの裏側、VMware Learning Platformってどうやって動いてるの?

 

 ここまではVMware Learning Platformでどんなことができるのかみてみました。VMware Learning PlatformはvSphere + NSX + VMware Cloud Director + VLPポータルで構成されれていると推測されます。VLPの管理画面のリソース管理ではvAppやoVDCなどVMware Cloud Directorで使われる用語がでてきますし、複数の仮想マシンで構成されたラボを同一IPで展開するにはNSXを使ったネットワークの分離が必要になってきます。

 公開情報がないため推測になりますがこんなアーキテクチャで動作していると考えています。

  1. 保存されたテンプレートは初回展開時にフルクローンを作成してそのフルクローンを雛形としてハンズオンの開始に合わせて差分クローンで展開される。
  2. 展開時にはラボを構成する仮想マシン群はNSX EdgeのNATルータとNATルータに接続される論理ネットワークが作成されて仮想マシンが接続される。
  3. VMware Learning PlatformポータルはNATルータを経由して、仮想マシンのコンソールに接続
  4. VMware Learning Platformポータルは演習ドキュメントを表示

 

また仮想デスクトップの設定でもおなじみですが、ハンズオンを選択してから展開、起動を実施していると時間がかかるため、あらかじめ指定したラボの数を事前展開しておくことが可能です。実際にVMware社のラボでは「Available Now=事前展開済み」「Deployed On Demand=実行時に展開・起動を実施」ということがVLPの管理者目線からみるとその違いがよくわかります。

f:id:networld-blog-post:20211210082507p:plain

 

というわけで今回はVMware Cloud Serviceの中でも非常にニッチなVMware Learning Platformを簡単にご紹介させていただきました。仕組みを理解したうえでよりVMware Hands-On Labsをお楽しみください。

f:id:networld-blog-post:20211210082810p:plain

↑VMware Learing PlatformはVMware Cloud Serviceの一部です

ソリューションアーキテクト: 工藤真臣

仮想化関連製品以外でも、プリセールスから、何でも相談室、障害対応まで何でもこなす雑食系アーキテクト。
VCAP-DCA+DCD+CID vExpert 2012-2020