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【Dell Blog】DobiMigrateを使ってデータ移行をやってみよう!! その③

こんにちは、ネットワールドのストレージ担当SEの細川です。あっという間に2023年も残り1週間で終わろうとしていますが、皆様如何お過ごしでしょうか。かなり期間が経ってしまったのですが今回は以前紹介したPowerStoreに無償バンドルされる「DataDobi DobiMigrate」に関する記事の続報となります。

 

前回の記事が気になる方は、以下のURLを参照下さい。

<前回記事>

[PowerStore] DobiMigrateを使ってデータ移行をやってみよう!! その② | DELL Technologies

 

前回は、CORE/PROXYモジュールをデプロイするところまで実施しました。デプロイが完了すると、管理コンソールからPROXYモジュールが自動登録されていることを確認できます。

 

<ライセンスリクエスト・適用>

次にライセンスリクエストを行います。管理コンソールからファイルを生成し、サポート宛に連絡します。

サポートからファイルが送付されてくるので、管理コンソールからライセンスファイル(.key)の読み込みを行います。これでようやく利用前の事前準備が完了します。

 

<ストレージの登録>

続いて移行元と移行先ストレージの登録を行います。「DobiMigrate」は様々な種類のストレージをサポートしておりますが、無償ライセンスで利用可能なストレージは「Unityシリーズ」「NetApp」「PowerStore」の3つとなっています。

ストレージの登録はウィザードベースで実施する形となり、ここでは「Unityシリーズ」を登録している例となります。特に難しいところはなく、シンプルに登録することができます。

 

<ジョブの作成>

ストレージの登録が完了したら、データ移行を行うための移行ジョブを作成していきます。こちらも同様にウィザードベースでシンプルかつ直感的な操作で作成することが出来て、非常に分かりやすくなっています。

※移行ジョブは作成時に即時実行(デフォルト)され、以降スケジュール(毎日0時)に基づいて差分同期が繰り返される形となっています。スケジュールはジョブオプションの選択画面から変更可能となっており、手動実行することも可能となっています。

 

ジョブが実行された後にファイルサーバーを確認すると、データ移行が正常に実施されていることを確認できます。

 

<スイッチオーバー・本番切替>

ジョブが安定して動作してきたら、本番切替の準備を行います。DobiMigrateでは「スイッチオーバー」と呼ばれる操作となります。※DobiMigrateの優れた点として事前に本番切替テストを実施することができる「ドライラン」機能が備わっています。それではスイッチオーバーの操作を見ていきましょう。

スイッチオーバーが無事完了したら、ジョブのクローズを行います。DobiMigrateを使ったデータ移行処理はこれで完了となります。最後にファイルサーバー側でホスト名・IPアドレスの変更を行い、本番切替を行うための準備を実施します。

アクティベートやバイナリ入手などに多少手間取った印象がありますが、そこをクリアしてしまえば難しいことは一切なし。無償利用できてサポート(英語のみ)もあり、ウィザードベースで簡単シンプルにファイルのデータ移行が出来ちゃいます。Unity/NetAppからPowerStoreへデータ移行を検討している皆様、「DobiMigrate」を試してみては如何でしょうか!!

 

<Appendix>

最後におすすめ機能をいくつか紹介します。

 

今回も読んで頂きありがとうございました!次回もお楽しみに!

 

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