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AWS上でAccopsを構築してみる【HyWorks編】

皆様、こんにちは!

 

ネットワールド西日本技術部九州SEの濱崎申嘉です。

VDIソリューションの高騰に伴い、弊社ではAccopsの取り扱いを開始しました。

 

Accopsの提案活動をする中でAccopsをAWS上で動かすと
どういう構成になりますか?

というご質問を多数頂きますので、AWS上での動作について検証を実施しました。

 

今回構築するHyWorksの構成は以下の通りです。

 

今回はHyWorksをAWS上に構築し動作確認を行います。
AccopsはWorkSpaceと連携したVDIサービスの提供はできませんので、
サーバーOSを利用した検証となります。

 

今回の検証の手順としては、以下の通りです。

1.AWS環境の準備

事前準備としてIAMユーザの作成と権限の付与、アクセスキーの設定を行います。

必要な権限としては、以下通りです。

  • AmazonEC2FullAccess
  • AWSConnector
  • ResourceGaroupsand



ユーザを作成しましたら、アクセスキーを作成します。

作成したアクセスキーは、HyWorksにてAWS設定時に必要となります。

2.SQLのインストール

事前準備として、SQLコンポーネントのインストールと設定となります。

HyWorksのシステム要件は以下の通りです。

docs.accops.com

 

Windows Server 2022に対してMicrosoft SQL Expressのインストールと設定

および、Microsoft SQL Server Compact Editionのインストールを事前に行います。

 

Microsoft SQLExpressは、2022を「基本」でインストールします。

インストール後には、TCP/IPの有効化を行います。

スタートメニューより、「SQLServer2022構成マネージャー」を起動します。

ネットワーク構成内のTCP/IPが、「無効」になっていますので「有効」にします。

「プロトコル」タブの「有効」を「いいえ」から「はい」に変更します。

「IPアドレス」タブを選択し、「TCPポート」に「1433」と入力。

「OK」ボタンをクリックし設定を終わらせてください。

設定を反映させるためサービスを再起動します。

Microsoft SQL Server Compact Editionに関しては、
デフォルト設定のままインストールを行ってください。

以上で、SQLServerの設定は完了です。

3.HyWorksControllerのインストール

事前設定が完了しましたので、いよいよControllerのインストールです。
Welcome画面が表示されますので、「Next」をクリックします。

「Next」をクリックします。

「Next」をクリックします。

「Accops HyWorks Management Console」にチェックを入れ、「Next」をクリックします。

「Two-Node Active-Passive Cluster」のまま、「Next」をクリックします。

HyWorksControllerのアドレスを入力し、「Next」をクリックします。

HyWorksControllerのアドレスを入力し、「Next」をクリックします。

DBのリストアは行いませんので、初期値のまま「Next」をクリックします。

ControllerのWebコンソールにログイン時のIDを設定します。
初期値は、「HyWorksAdmin」です。ドメイン参加時には、ドメインのユーザを
指定することも可能です。

サービス用のアカウントを設定します。

ポート番号の設定を行います。初期値のまま、「Next」をクリックします。

「Install」をクリックし、インストールを開始します。

以下の画面になりましたら、インストール完了となります。

4.HyWorksControllerの初期設定

ブラウザで以下のURLへアクセスします。

https://HyWorksControllerのIPアドレス

ドメイン環境を利用する場合には、ドメインの設定を行います。

「設定」-「認証」の「追加」をクリックします。

ActiveDirectoryの情報を入力し、追加します。

認証サーバーの変更を行います。

「設定」-「組織」の組織情報内の「認証サーバー」および、「承認サーバー」を
先ほど登録したドメインへ変更します。

5.AWSとの連携設定

「設定」-「設定」-「コネクター」よりAWSとの連携設定を行います。
AWSシークレットキーの記載がありますが、これはIAMユーザのパスワードでは
ありません。

同様にAWSアクセスIDに関してもIAMユーザのユーザIDではありません。



AWSシークレットキーは、AWSのアクセスキー画面のシークレットアクセスキーとなり、AWSアクセスIDは、アクセスキーとなります。

設定が完了しましたら、「追加」をクリックします。

 

接続情報が問題なければ、「状態」が「接続可能」となります。

6.エージェントソフト(DVMTools)のインストール

SBCへAccopsのエージェントソフトを導入します。
Accopsのエージェントツールは、「DVMTools」といいます。


VDIには「DVMTools」を導入し、SBCには「Session Host Server」を
導入することで「DVMTools」が、インストールされます。

 

今回はSBCを利用しますので「Session Host Server」をインストールします。

 

同意チェックをつけ、「Next」をクリックします。

初期値のまま、「Next」をクリックします。

「Install」をクリックし、インストールを行ってください。

「Close」をクリックし、OSの再起動を行ってください。

7.SBC仮想マシンとController間の通信許可設定

セキュリティグループの設定はTCP3389のみの開放のため、
インバウンドルールに必要ポートを必要に応じて追加してください。

 

SBCセキュリティグループのインバウンドルール

HyWorksControllerセキュリティグループのインバウンドルール

必要なポート情報は以下を参照ください。

docs.accops.com

8.SBC仮想マシンのControllerへの登録

やっとHyWorksへのSBCの登録です。この作業が完了しますと接続可能となります。

HyWorksControllerの管理画面へログインし、「VDI」-「Pools」をクリックし

「新しいプールの追加」をクリックします。

 

既存SBC利用の場合の設定変更項目としては、以下の通りとなります。

デスクトッププールタイプ:共有仮想デスクトップ

プロビジョニング:なし

設定プロファイル:Default Policy

仮想マシンの複数台展開する場合には、「ダイナミック」を選択します。

設定完了後、「次へ」をクリックします。

利用ユーザを選択・追加し「次へ」をクリックします。

初期値のまま、「次へ」をクリックします。

初期値のまま、「次へ」をクリックします。

セッション後にIPを払い出す場合には、チェックを入れ、設定し「次へ」をクリックします。

サーバーの登録を行います。「VDI」-「セッションサーバー」-「サーバー」をクリックします。

「追加」をクリックしてAWS上の仮想マシンのIPを登録します。

追加後、状態が「接続可能」になっていることを確認してください。

サーバーチームにて、仮想マシンバージョン情報が以下の様に取得できているか、
各種リソースが取得できているか確認してください。

取得で規定に場合には、AWSのセキュリティグループ設定が
不足していることが考えられます。

9.SBCへの接続

クライアントPCにAccopsWorkSpaceをインストールし、接続を行います。

HyWorksControllerのIPを指定します。

利用可能リソースが1台の場合には、デスクトップが自動起動します。

デスクトップが、起動できました。

管理コンソール上でもセッションを確認できました。

今回はAccopsの初期設定およびAWSにおける連携方法と
ローカルでの接続についてご紹介しました。

次回はHySecureを利用したクライアントレスアクセスと
外部からのアクセスについてご紹介していこうと思います。
閲覧頂きありがとうございました。