はじめに
皆様、こんにちは!
ネットワールド SEの福村です。
2024年の7月にリリースされたPool用のWorkSpacesについて今回も取り上げます。
Pool用のWorkSpacesについては、以下のブログで取り上げていますのでご確認下さい。
ホームフォルダについて
今回はPool用のWorkSpacesのプロファイル管理について取り上げていきたいと思います。Pool用のWorkSpacesは非永続性となっており、サインアウトして再度サインインする際には新しいストリーミングインスタンスで新しいセッションに接続されます。つまり、ユーザーがホスト上で保存したファイルはサインアウト後、再度サインインしてもファイルは残りません。
ただ、ホームフォルダの有効化を実施することで、ホームフォルダに保存したファイルは新しいセッションでも利用可能となっています。
詳細については以下の公開情報をご参照ください。
設定方法としては、Pool用のディレクトリを選択し、ストリーミングプロパティの項目の編集を選択します。
ホームフォルダを有効化という項目があるのでチェックボックスにチェックを入れます。
実際の挙動としては、以下のフォルダに格納されたファイルが保存されます。
C:\PhotonUser\My Files\Home Folder
※ドメインに参加している場合は、C:\Users\%username%\My Files\Home Folderに格納されます
ここで注意したいのは普段利用されているであろうデスクトップやドキュメントフォルダに格納したファイルは保存されないという点です。
実際の公開情報でも以下のように記載されています。
※Windowsのユーザープロファイルやホームディレクトリとの連携機能は現時点では無いようです。
アプリケーション設定の永続化の仕組み - Amazon WorkSpaces
ホームフォルダを有効化すると"wspool-home-folder"と名のついたS3が生成され、格納したファイルはそちらに暗号化されて保存されます。
実際にコンソール上からS3の中を見ると、ホームフォルダに保管したファイルが保存されていることが確認できます。
なお、公開情報を見るとホスト上で計算負荷の高いアプリケーションを利用し、ファイルを保存する場合、ファイルの保存に時間がかかったりする場合があります。もしそのような利用を想定している場合は、Amazon FSx for Windows File Server等のSMB(サーバーメッセージブロック)ソリューションを利用が推奨されています。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/workspaces/latest/adminguide/persistent-storage.html
FSx for Windows File Serverを使ったプロファイル管理については、近いうちに検証の上情報を共有する予定です!
おわりに
ネットワールドでは本サービスAWSの導入支援サービスとして、WorkSpacesを今後提供する予定です。ご興味のある方は是非ご連絡下さい。