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2024年10月17日以降に GitLab Duo を使い始めるための情報まとめ

皆様こんにちは。SEの小池と申します。

以前からこのブログでも取り上げていたGitLab Duoですが、2024年10月17日からは有償アドオンが必要となります。それに伴い、GitLab Duoに関する情報を簡単にまとめた記事を書こうと思い至りました。

今回のブログでは、2024年10月17日以降に GitLab Duo を使い始めるための情報 をお伝えしようと存じます。

ちょこっとだけ複雑な GitLab Duo アドオンに関する情報収集の助けになれば幸いです。

本記事の対象の方

  • GitLab をご利用中で、生成AI関連機能について情報収集なさっている方。
  • GitLab.com で GitLab Duo Pro のトライアルをなさりたい方。
  • GitLab Duo が10月17日以降に使えなくなってしまい困っていらっしゃる方。

今回のブログのゴール

このブログのゴールはこちらです。

今回のゴール
  • GitLab の Duo Pro と Duo Enterprise の概要を把握する。
  • (任意) GitLab.comで Duo Pro のトライアルを開始する。
  • (任意) GitLab.comで有効にした Duo Pro のシートをユーザーに割り当てる

事前ご連絡事項

  • 本記事はSaaS版 (GitLab.com) の Enterprise Edition 17.5.0-pre を無償で利用している場合を例にして画面ショットを取得しております。それ以外のバージョンやご利用状況ではこの記事に記載の通りではない可能性がございます。
  • 本記事の操作説明と画面ショットはGitLabのローカライズを日本語にした状態で説明しております。それ以外の言語をご利用の方は適宜読み替えてください。
  • 本記事は 2024年10月15日 時点の情報をもとに記載しております。この日より後に発生した機能の更新や利用可能なプランの変更については言及しておりません。ご了承ください。
  • 本記事では GitLab Dedicated については言及しておりません。GitLab Dedicated における Duo のご利用については GitLab Docs をご参照ください。
  • 本記事に掲載されている情報は正確性・安全性を保証するものではありません。本記事の情報を利用することによって発生した損失や損害については、一切の責任を負いかねます。

GitLab Duo とは?

まずはじめに、GitLab Duo とは、GitLab での作業を支援するAI搭載機能の総称です。

これらの機能は、ソフトウェア開発ライフサイクルを加速させ、その過程における問題を解決することを目的としています。

参考 : GitLab Duo | GitLab

アドオンライセンス GitLab Duo Pro と GitLab Duo Enterprise について

この記事に2024年10月頃にたどり着いた方の中には、GitLab Docsにある GitLab DuoGitLab Duo ProGitLab Duo Enterprise という表記を見て混乱なさっている方もいらっしゃるかもしれません。というか筆者がまさにそれでした。

そんな筆者と同じことでお困りの方のために、そもそも GitLab Duo と GitLab Duo Pro と GitLab Duo Enterprise とは何かについて完結に述べます。

GitLab Duo, GitLab Duo Pro, GitLab Duo Enterpriseって何?
  • GitLab Duo は、GitLabにおけるソフトウェア開発を支援するAI搭載機能の総称です。

  • GitLab Duo ProGitLab Duo Enterprise は、GitLab Duo を使用するために必要なアドオンライセンスの種類 (名称) です。

2024年10月15日現在、GitLab Duo は SaaS版 (GitLab.com) または Self-managed版 (*1) にて、Premium (*2) または Ultimate をご利用中の方が利用できます。
*1 : リリースステータスが Beta または Experimental になっているDuoの機能については、基本的にSaaS版 (GitLab.com) でのみ利用可。
*2 : 一部のDuoの機能はUltimate限定で利用可。

しかし2024年10月17日以降、GitLab Duoを利用するためにはアドオンライセンスである GitLab Duo Pro または GitLab Duo Enterprise を購入する必要があります。

また、GitLab Duo のアドオンライセンスの購入の前提として、GitLab本体を有償で購入している必要があります。
GitLab Duo Pro は、GitLab本体で Premium か Ultimate を購入している必要があります。
GitLab Duo Enterpriseは、GitLab本体で Ultimate を購入している必要があります。
つまり、2024年10月17日以降に GitLab Duo を利用する場合は、以下いずれかの組み合わせのライセンス購入が必要となります。

  • GitLab本体は Premium で、アドオンとして GitLab Duo Pro を購入。
  • GitLab本体は Ultimate で、アドオンとして GitLab Duo Pro を購入。
  • GitLab本体は Ultimate で、アドオンとして GitLab Duo Enterprise を購入。

もう少し突っ込んだ説明をすると、GitLab Duo のアドオンはユーザー単位で購入する必要があります。
購入後、SaaS版 (GitLab.com) ならルートグループ内の任意のユーザーに、Self-managed版ならインスタンス内の任意のユーザーにシートを割り当てることで、そのユーザーが GitLab Duo を利用できるようになります。 ですので、例えばGitLab Ultimate環境を1000人で利用していて、その中の300人分だけ GitLab Duo のアドオンライセンスを購入し利用するということも可能です。

参考 : GitLab Duo add-ons | GitLab

ここで一つフォローしたいのですが、GitLab Duo の有償アドオン化は値上げというわけではないです。
GitLab社は Duo をリリースした頃に、Duo はしかるべきタイミングで有償で提供しますが今は追加料金なしでご利用いただけます、と公言していました。要するに、追加料金なしで Duo を利用できるスペシャルボーナス期間は2024年10月16日に終わりますよ、ということでございます。

GitLab Duo Pro と GitLab Duo Enterprise で利用できる機能の差

GitLab Duo Pro と GitLab Duo Enterprise は利用可能な機能に差があります。
2024年10月15日現在の概要について以下に述べます。

表1. GitLab Duoアドオンライセンスにおける機能比較概要 (2024年10月15日時点)
機能カテゴリ 機能 Duoアドオン
ProEnterprise
組織的なユーザーコントロール AI機能のユーザー制限
コード提案 コード生成
コード補完
多様なIDE及び15種類のプログラミング言語のサポート
チャット コード説明
テスト生成
コードリファクタリング
サマリー作成ツール ディスカッションサマリー
-
マージリクエストサマリー
-
コードレビューサマリー
-
セキュリティおよび脆弱性ツール 脆弱性の説明
-
脆弱性の修正
-
高度なトラブルシューティング CI/CDパイプラインのエラーやボトルネックなどの根本原因分析
-
AI分析 AIインパクトダッシュボード
-
GitLab Duoのパーソナライズ セルフホストモデルのデプロイメント (*3)
-
モデルのパーソナライズ (*3)
-

*3 : 実装予定の機能。その他の利用規約および料金が適用される場合があります。

参考 : GitLab Duo | GitLab

GitLab Duo Proのトライアルのやり方 (GitLab.comの場合)

さて、2024年10月17日から有償アドオン機能となるGitLab Duoですが、GitLab Duo Pro を無料で60日トライアルすることが可能です。

折角ですので、この章ではSaaS版 (GitLab.com) にて GitLab Duo Pro のトライアルを始める方法について紹介いたします。まだGitLab Duoをお使いになったことが無い方は、是非この機会にトライアルを開始してください。

まず、GitLab Duo Pro を有効にするルートグループに対して管理者権限を有するアカウントで、GitLab.comにサインインします。 なお、GitLab Duo Pro のトライアルを開始するにはGitLab Premium もしくは Ultimate を利用している必要があります。Free 版を利用している場合は、最初にUltimateのトライアルを開始し、その後にGitLab Duo Proのトライアルを開始することができます。

GitLab Duo Pro を有効にしたいルートグループへアクセスし、[設定] > [価格] を開きます。

表示した画面で下図のように [GitLab Duo Pro アドオンの無料トライアル版を開始] を表示されているかをご確認ください。

もし [設定] > [価格] を開いた際に下図のように [Ultimate の無料トライアルを開始] というボタンが表示されている場合は、Ultimateの無料トライアルを開始した後にGitLab Duo Proのトライアルをすることができます。この場合は [Ultimate の無料トライアルを開始] をクリックし、フォームを入力してこのルートグループでのUltimateのトライアルを開始したのちに、[設定] > [価格] を再度開いてみてください。

話を戻します。[GitLab Duo Pro アドオンの無料トライアル版を開始] をクリックします。

簡単な入力フォームに遷移します。必要事項を入力して [続行する] をクリックします。

GitLab Duo Pro のトライアルを有効にするルートグループの確認画面が表示されます。プルダウンから対象のルートグループを選択し、利用対象者を選択した後、[トライアル版を有効にする] をクリックします。

自動的に GitLab.com のGUIに戻ります。このとき画面に GitLab Duo Pro のトライアル開始が成功したことと、期限に関するメッセージが表示されたことを確認します。

GitLab.comにおける GitLab Duo Pro のトライアルの開始方法は以上となります。

ただ、これだけでは各ユーザーはGitLab Duoを使えません。
各ユーザーがGitLab Duoを利用できるようにするには、各ユーザーにGitLab Duoアドオンのシートを割り当てる必要があります。
シートの割り当て方法は次の章で紹介していますので、そちらをご覧ください。

GitLab Duo のシートの割り当て方 (GitLab.comの場合)

SaaS版 / Seld-managed版を問わず、各ユーザーがGitLab Duoを使えるようにするには GitLab Duo アドオンのシート を各ユーザーに割り当てる必要があります。
手順は下の参考URLに記載されています。

参考 : GitLab Duo add-ons | GitLab

このブログでは前章の続きとして、GitLab.com にて有効にした GitLab Duo のシートを、そのルートグループに所属するユーザーに割り当てる手順を紹介いたします。

まず、GitLab Duo が有効になっているルートグループに対して管理者権限を有するアカウントで、GitLab.comにサインインします。

GitLab Duo が有効になっているルートグループで [設定] > [GitLab Duo] を開きます。

この画面上には、このルートグループに所属するユーザー一覧が表示されています。
このユーザー一覧の GitLab Duo Pro列 または GitLab Duo Enterprise列 のトグルをオンにすることで、そのユーザーに対してGitLab Duoのシートを割り当てることができます。

なお、SaaS版 (GitLab.com) でGitLab Duo Proのシートを任意のユーザーに割り当てた場合、そのユーザーにはGitLab.com から "You’ve been granted access to GitLab Duo Pro" という件名のメールが飛びます。

これで晴れてGitLab Duoアドオンのシートが各ユーザーに割り当てられた状態になります。
GitLab Duoの支援を受けたソフトウェア開発を思う存分体感なさってください。

【補足】Self-managed版における GitLab Duo Pro のトライアルについて

このブログでは言及しませんでしたが、Self-managed版でもPremium もしくは Ultimateをご利用中に限り GitLab Duo Pro のトライアルが可能です。
詳細はGitLab Docsをご参照いただくか、当社のGitLabお問い合わせフォームからお問合せいただければと存じます。

【補足】GitLab Duo Pro 及び GitLab Duo Enterpriseの購入について

2024年10月17日以降の GitLab Duo アドオンの購入についてさらに詳しく知りたい方は、弊社のGitLab情報ポータルサイト Networld Dev Portal の記事をご参照いただくか、当社のGitLabお問い合わせフォームからお問合せいただくか、GitLab Duoの特設ページをご参照いただければと存じます。

最後に

この度はGitもCI/CDもよくわかっていないど素人SEによるGitLab技術ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
このブログの目標は以下のとおりでしたが、皆さまはいかがでしたでしょうか。


今回のゴール
  • GitLab の Duo Pro と Duo Enterprise の概要を把握する。
  • (任意) GitLab.comで Duo Pro のトライアルを開始する。
  • (任意) GitLab.comで有効にした Duo Pro のシートをユーザーに割り当てる

筆者はソフトウェア開発をするエンジニアではないのですが、それでも昨今の生成AIを使ったソフトウェア開発支援機能は正直驚くべき速度で進化していると感じております。事実、既に多くのベンダーがソフトウェア開発支援のサービスや製品をリリースしている状況です。

そんな群雄割拠になっている生成AIによるソフトウェア開発支援サービスですが、GitLabにおけるGitLab Duoにはどのような利点があるのでしょうか?

個人的な考えですが、もともとGitLab自体がDevSecOpsの統合プラットフォームなので、GitLab Duoを使うことでDevSecOpsのサイクルの随所で生成AIの恩恵を享受できるということが最大の利点だと思っています。

仮にリポジトリ, イシュー (課題管理) , CI/CDパイプライン, 脆弱性チェック といった機能をバラバラのツールやサービスで実装し統合している場合、ソフトウェア開発プロセス全体で生成AIの恩恵を受けるには当然各ツールでプラグインやアドオンを設定したり、場合によっては個別に有償オプションを購入する必要が出てくるでしょう。

その点GitLabであれば、そもそもDevSecOpsの統合プラットフォームなので、GitLab Duoの利用を開始するだけでコード開発や説明, テストコードの作成, イシューやマージリクエストのサマリー作成, CI/CDパイプラインが失敗した時の原因究明, 検知した脆弱性の修正提案 といったように、DevSecOpsのサイクル全体で生成AIの支援を受けられるようになります。

いずれにしてもGitLab Duoは今後もどんどん機能が追加され、強力な支援ツールとなっていくと存じます。
この記事は2024年10月15日時点の情報なので、それから大きく時間が経過している場合はGitLab Docsなどで最新の情報をご確認いただけますと幸いにございます。

この記事がGitLabを触り始めた方の一助となれば幸いにございます。