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【Dell Blog】APEX AIOps Observability使ってみた

皆様こんにちは。
ネットワールド ストレージ担当 後藤です。

 

今回は、APEX AIOpsを使ってみたので、概要をレポートしてみます。

 

■APEX AIOpsの概要

APEX AIOpsとは、AIを活用した可観測性およびインシデント管理のためのソフトウェア アズ ア サービスです。

 

端的に言うと、「リモートサポート(Secure Connect Gateway)に接続されたDELL機器の情報を収集して、インターネット上から一元管理ができる」という仕組みです。

昔でいうと、CloudIQのイメージに近いかと思います。

 

百聞は一見に如かず、という事で、さっそくアクセスしてみましょう。

https://apex-aiops.dell.com/observability

 

これが、APEX AIOpsのトップ画面です。

弊社の検証環境として使っているDELL製品がまとめて表示されています。

検証機材ですので、一部保守が切れていたり停止中などで切断されているものも表示されていますが、実際の運用環境であれば、このあたりは綺麗に表示されるかと思います。

では、[接続済み]をクリックしてみます。

[接続済み]のフィルタが適用された状態で、デバイスの一覧が表示されました。

画像ではマスクしてありますが、[識別子]の部分には、サービスタグ又はシリアルナンバーが表示されているので、機器を特定できるようになっています。

一例として、[powerstore-test]を表示してみます。

当該機器のスコアが表示されます。

[正常性の問題]部分で、当該機器の問題がある部分がリスト表示されます。

上記例でいうと、「リソースチェックをしていないので危ない状態ですよ」という事が一目でわかります。

ここまで見ると、「CloudIQと大して変わっていないのでは?」という気もしますが、APEX AIOpsの真価はこの先にあります。

画面右上の「AIOps Assistant」のアイコンをクリックすると、AIOps Assistant画面が起動します。

 

このAIOps Assistantは、流行りの生成AIを使用して対話形式で様々な質問ができます。

試しに、先ほど問題として表示されていた、「PowerStoreのリソースチェック」についてを聞いてみます。

「お使いのシステムの製品名を入力してください」と、英語で表示されました。

回答が英語だったので、ちょっと雲行きが怪しいかな?と思いましたが、気にせず、

「PowerStore」と回答してみましょう。



すると、[PowerStoreのリソースチェック機能」についてを、日本語で解説してくれました。

しっかり要約してくれているし、ソースとなるドキュメントも提示してくれるので、かなり信ぴょう性の高い情報が得られているかと思います。

上記回答によると、定期的にシステムチェックを実行することが推奨されているようですので、具体的な手順を聞いてみましょう。



かなり具体的な手順が表示されたので、内心ビックリしています。

では、表示された手順を基に、実機を確認してみましょう。

(今回は検証環境の都合で、表示されている対象機器とは別の機器で確認しています。)

うん。。。完璧ですね。。。

このように、スコアリングと生成AIを使って、お使いの機器の問題点の洗い出しと、対応手順の確認が一挙にできるというのが、今回ご紹介したAPEX AIOpsの神髄です。

生成AIですので、聞きたいことを対話形式で聞くこともできます。

試しに、VxRailのシャットダウン/起動手順を聞いてみましょう。



「VxRail Managerにアクセスし…」という文言で、すでに怪しさを感じています。

参考ドキュメントを見ると、VxRail 3.0,3.5,4.0と記載がありますが、最新バージョンはVxRail8.0となるので、かなり古い情報(VxRail ManagerのGUIが別途稼働していた頃の情報)で回答されているようです。

4.0以前の環境はさすがに残っていませんが、4.5当時のVxRail ManagerのGUI画面が残っていたので、ちょっと見てみましょう。

しっかりと当時の手順に沿っていることが確認できました。

とはいえ、現行バージョンでの手順と大きく異なっているので、このままではこの手順は使えません。。。

今度はしっかりとバージョンを入れて聞いてみましょう。

結局内容的には変わっていないですね。。。

Beta版という事もあるので、多少の不具合はつきもの。

そこはソースとなるドキュメントの引用もつけてくれているので、正しい回答かを自身で判断する必要がありそうです。

とはいえ、このような情報の真贋は、生成AIを使っている以上必ず人間自身で判断する必要があるので、うまく生成AIと付き合っていく必要があるかと思います。

 

という訳で、一部の機能しか紹介できませんでしたが、さらなる進化を期待しつつ今回はここまでとさせていただきます。

ご覧いただきありがとうございました。

 

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