皆様こんにちは!ネットワールド Accops担当です。
前回に引き続きAccops HySecureの新バージョン7.0がリリースされておりますが検証記事が少ないので今回はまず2台構成のHA(Active-Standby)構成を実施し、その後3台目を追加したHA(cluster)構成も検証結果を共有したいと思います。
まずはVol.1とVol.2を参考に管理ログイン可能まで3台インストールします。
Vol.1のAccops HySecureインストールまではこちらから
Vol.2のAccops HySecureの設定から動作確認まではこちらから
Vol.3のAccops HySecureのOTP設定はこちらから
- 免責事項
- 1. 構成図
- 2. Accops Workspaceアプリよりログイン
- 3. Accops HySecure HA設定(Active-Standby)
- 4. Accops HySecure HA設定(Gateway)
- 5. まとめ
免責事項
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1. 構成図
本インストールガイドの構成図です。
※ログイン可能な状態まで3台新規構築前提
2. Accops Workspaceアプリよりログイン
HySecureにログインする為、Workspace Client起動後サインインの画面になりましたら右下の証明書ログインをクリックします。
次に証明書ログインにて証明書とパスワードを入力しログインをクリックします。
管理画面が表示されます。
3. Accops HySecure HA設定(Active-Standby)
Accops HySecureにログイン後、ブラウザから設定を実施します。
2台HA構成上、両方の機器にクラスターマネージャー+ロードバランサー+Gateway機能を有しております。
管理機能であるクラスターマネージャーは"Active-Standby"構成となりますがロードバランサー機能によりGateway機能は"Active-Active"構成が可能です。
3.1. HA設定(Primary設定)
次にHAを構成します。
以前1台のシングル構成でHA構成を実施しましたが今回は2台構成を実施します。
管理から左フレームより"Settings"をクリックします。
次に“Cluster”をクリックします。
“Cluster”画面から“Configure”をクリックします。
“Configure”の画面からVirtual IP/NetMaskを設定します。
“Create a New cluster”を選択後、”Active Load Balancer”を選択します。
今回は”10.16.61.202”を仮想IP、マスクを"255.255.255.0"と指定後”Submit”をクリックします。
※Select Virtual Interfaceはデフォルト設定
“Please ensure all fields are filled correctly. Installation type can be set only once. Click OK to confirm submission, or Cancel to go back”が表示されますので”OK”をクリックします。
数分待機後に再度“Configure”をクリックしますと表示が"High Availability"画面に切り替わります。
再度"High Availability"からHA設定を実施します。
仮想IPは10.16.61.202 Primary/Secondary IPは10.16.61.200/10.16.61.201
設定後”SAVE”をクリックします。
“Cluster settings have been saved successfully. Press RELOAD SERVICE button to enable cluster services.”が表示されます。
再度“Configure”をクリックし” RELOAD SERVICE”をクリックしますと"Cluster Services reloaded successfully. You can monitor the services status from the dashboard."が表示されます。
“Configure”をクリック後、"High Availability"画面に戻ります。
次に管理とは別に各機器にもGateway機能を有しておりますのでロードバランス対象とするべく2台分を登録します。
"High Availability"画面から”Load Balancing”の"+Add"をクリックします。
“VPN SERVER”が表示されますので下記設定のようにPrimary Serverである"HySecure1" と”10.16.61.200”を追加し”SAVE”をクリックします。
“Server 'HySecure1' with address '10.16.61.200' is added. Please Reload the cluster serivces.”が表示されますので再度“Configure”をクリックします。
Secondary側を追加しますので"High Availability"画面から”Load Balancing”の"+Add"をクリックします。
“VPN SERVER”が表示されますので下記設定のようにSecondary Serverである"HySecure2" と”10.16.61.201”を追加し”SAVE”をクリックします。
“Server 'HySecure2' with address '10.16.61.201' is added. Please Reload the cluster serivces.”が表示されますので再度“Configure”をクリックします。
画面が戻りましたら“RELOAD SERVICE”をクリックします。
“Cluster settings have been saved successfully. Press RELOAD SERVICE button to enable cluster services.”が表示されますので再度“Configure”をクリックします。
再度“Configure”をクリック後、”Manage”をクリックします。
“High Availability Module status: All services RUNNING.”が表示されましたら正常にHA構成が完了となります。
※少々時間が掛かりますので5分程度待機し再度ログインすると表示されるケースもございます。
“Monitor”を確認しますと”Gateway IP address 10.16.61.200 (Active)”と表示されます。
また” Cluster Nodes Information”にもHA状態が表示されます。
3.2. HA設定(Secondary設定)
次にSecondary側のHA構成します。
Primary機器からSecondary機器に管理を切り替える為、Primary機器をログアウト後再度Accops WorkspaceアプリよりSecondary機器にログインします。
こちらの画面から右下の設定アイコンをクリックします。
次に"サーバーアドレス"にてSecondary機器のIPである"10.16.61.201"を入力し"テストと適応"をクリックします。
正常にアクセス可能な場合はサインイン画面に戻ります。
HySecureにログインする為、Workspace Client起動後サインインの画面になりましたら右下の証明書ログインをクリックします。
次に証明書ログインにて証明書がSecondary側の証明書に切り替えとパスワードを入力しログインをクリックします。
管理画面が表示されます。
管理から左フレームより"Settings"をクリックします。
次に“Cluster”をクリックします。
“Cluster”画面から“Configure”をクリックします。
“Configure”の画面から"Join node to cluster"から"Backup Load Balancer(also HySecure Gateway)"を選択後、Virtual IP/NetMaskを設定します。
※Select Virtual Interfaceはデフォルト設定
今回は”10.16.61.202”を仮想IPに指定後”Submit”をクリックします。
"Please ensure all fields are filled correctly. Installation type can be set only once. Click OK to confirm submission, or Cancel to go back"が表示されますので"OK"をクリックします。
"Node successfully added into cluster. Services will take few minutes to setup. After that you can login into HySecure server using virtual ip address."が表示されます。
再度“Cluster”画面から“Configure”をクリックし画面が以下の表示になりましたら完了となります。
こちらはPrimary側からコンフィグ同期されておりログイン時の証明書もPrimary側(Hysecure1)に切り替わりますので正常にログイン不可となる為です。
Incase you are not able to access even after Logging In
Contact your Administrator
3.3. HA状態確認(Secondary)
ログアウト後に再度ログインします。
こちらの画面から右下の設定アイコンをクリックします。
次に"サーバーアドレス"にてSecondary機器の状態を確認する為、IPである"10.16.61.201"であることを確認し入力し"戻る"をクリックします。
次にHySecureにログインする為、Workspace Client起動後サインインの画面になりましたら右下の証明書ログインをクリックします。
次に証明書ログインにて証明書がPrimary側の証明書に切り替え、パスワードも同様にPrimary側のパスワードを入力しログインをクリックします。
※ログイン対象はSecondary機器である"10.16.61.201"
"You are connected to Standby HySecure gateway on IP address 10.16.61.201.For HySecure administration, it is recommended to connect to the ACTIVE HySecure gateway node."管理画面が表示されます。
※こちらのメッセージはStandby機器側にログイン時に表示
"OK"をクリックします。
For HySecure administration, it is recommended to connect to the ACTIVE HySecure gateway node.
"10.16.61.201 (Standby)"と表示されている為、HA設定は成功です。
3.4. HA状態確認(Primary)
Secondary機器をログアウト後にPrimary機器にログインします。
※基本的に追加設定する場合はPrimary機器にて実施
こちらの画面から右下の設定アイコンをクリックします。
次に"サーバーアドレス"にてSecondary機器からPrimary機器に切り替える為、IPである"10.16.61.200"入力し"テストと適応"をクリックします。
次にHySecureにログインする為、Workspace Client起動後サインインの画面になりましたら右下の証明書ログインをクリックします。
次に証明書ログインにてPrimary側の証明書に切り替え、パスワードも同様にPrimary側のパスワードを入力しログインをクリックします。
※ログイン対象はPrimary機器である"10.16.61.200"
"10.16.61.200 (Active)"と表示されている為、HA設定は成功です。
以上にてHAの基本設定完了となります。
小規模構成時等、通常のHAのみで問題が無ければこちらの作業にて完了となります。
4. Accops HySecure HA設定(Gateway)
大規模構成の場合、上記にて構成済みのHA構成にGateway専用モデルを追加しクラスター構成が可能です。
この章はAccops HySecure HA構成(Active-Standby)にGatewayとして3台目を追加しクラスター構成とします。
※Gatewayモデルはクラスター管理やロードバランス機能を保有しないGateway専用機となります
4.1. HA設定(PrimaryからGateway追加)
まずは”Load Balancing”にGatewayを追加する為、Primary機器にログインします。
こちらの画面から右下の設定アイコンをクリックします。
次にPrimary機器にログインする為、IPである"10.16.61.200"入力し"テストと適応"をクリックします。
次にHySecureにログインする為、Workspace Client起動後サインインの画面になりましたら右下の証明書ログインをクリックします。
次に証明書ログインにてPrimary側の証明書に切り替え、パスワードも同様にPrimary側のパスワードを入力しログインをクリックします。
※ログイン対象はPrimary機器である"10.16.61.200"
次に管理から左フレームより"Settings"をクリックします。
次に“Cluster”をクリックします。
“Cluster”画面から“Configure”をクリックします。
"High Availability"画面から”Load Balancing”の"+Add"をクリックします。
“VPN SERVER”画面に切り替わります。
“VPN SERVER”が表示されますので下記設定のようにGatewayである"HySecure3" と”10.16.61.210”を追加し”SAVE”をクリックします。
“Server 'HySecure3' with address '10.16.61.210' is added. Please Reload the cluster serivces.”が表示されます。
再度“Configure”をクリックします。
画面が戻りましたら“RELOAD SERVICE”をクリックします。
“Cluster Services reloaded successfully. You can monitor the services status from the dashboard.”が表示されます。
HA状態を確認する為"Manage"をクリックし"High Availability Module status: All services RUNNING."であることを確認します。
4.2. HA設定(Gateway設定)
次にGateway自体のHA構成します。
こちらの画面から右下の設定アイコンをクリックします。
次に"サーバーアドレス"にてGateway機器のIPである"10.16.61.210"を入力し"テストと適用"をクリックします。
正常にアクセス可能な場合はサインイン画面に戻ります。
HySecureにログインする為、Workspace Client起動後サインインの画面になりましたら右下の証明書ログインをクリックします。
次に証明書ログインにて証明書がGateway側の証明書に切り替え、パスワードも入力しログインをクリックします。
管理画面が表示されます。
管理から左フレームより"Settings"をクリックします。
次に“Cluster”をクリックします。
“Cluster”画面から“Configure”をクリックします。
“Configure”の画面から"Join node to cluster"から"HySecure Gateway"を選択後、Virtual IP/NetMaskを設定します。
※Select Virtual Interfaceはデフォルト設定
今回は”10.16.61.202”を仮想IPに指定後”Submit”をクリックします。
"Please ensure all fields are filled correctly. Installation type can be set only once. Click OK to confirm submission, or Cancel to go back"が表示されますが"OK"をクリックします。
次に"Please wait while synchronising configuration files. Adding node into HA cluster."が表示されます。
比較的に早めに画面が切り替わり"Please Login to SSL VPN Client.Incase you are not able to access even after Logging In Contact your Administrator"が表示されますのでログアウトします。
※こちらは同期されて証明書がPrimary機器に切り替わりが発生した為
4.3. HA状態確認(Gateway)
ログアウト後に再度ログインします。
こちらの画面から右下の設定アイコンをクリックします。
次に"サーバーアドレス"にてGateway機器の状態を確認する為、IPである"10.16.61.210"であることを確認し入力し"戻る"をクリックします。
次にHySecureにログインする為、Workspace Client起動後サインインの画面になりましたら右下の証明書ログインをクリックします。
次に証明書ログインにて証明書がPrimary側の証明書に切り替え、パスワードも同様にPrimary側のパスワードを入力しログインをクリックします。
※ログイン対象はGateway機器である"10.16.61.210"
"You are connected to Real VPN HySecure gateway on IP address 10.16.61.210.For HySecure administration, it is recommended to connect to the ACTIVE HySecure gateway node."管理画面が表示されます。
※管理自体はHySecureのPrimary機器にて実施前提
"OK"をクリックします。
"10.16.61.210 (Real)"と表示されている為、HA設定は成功です。
5. まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回はHA設定となります。
HA設定は3台以上のCluster構成まで簡単に利用可能ですのでぜひ試してみてください。