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Nutanix Era でDBサーバ運用を自動化くん

この投稿は、[4枚目]Nutanix Advent Calendar 2019 の 3日目です。

Nutanix Eraとは?

Nutanix EraはNutanixインフラの上でDatabase as a Service(DBaaS)を実現するソリューションです。パブリッククラウド界隈ではAWSのRDS,AzureのAzure Database for xx,Azure SQL Database的なことをオンプレミスにも構築しちゃうぞ!というものになります。乱暴な言い方をするとデータベースの自動販売機を作ることができます。

Nutanix Eraでどんなことができるの?

Nutanix Eraではデータベースサーバで発生する通常業務の多くを1Clickで実現することができます。

  • データベースサーバの展開(Oracle,MSSSQL,PostgreSQLクラスタ構成もサポート)
  • データベースの作成
  • データベースのバックアップ・リストア
  • データベースのクローン
  • データベースソフトウェアのアップデート

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Nutanix Eraによるデータベースサーバの展開とデータベースの作成

Nutanix Eraではデータベースの自動販売機化のために、データベースにまつわる設定を標準化するためにいくつかのプロファイルを組み合わせてデータベースを展開できるようにしています。

  • ソフトウェアプロファイル
  • コンピュートプロファイル
  • ネットワークプロファイル
  • DBパラメータプロファイル

AWSのRDSでMySQLを展開する際のウィザードをベースに、Nutanix Eraのプロファイルを関連付けると以下のようになります。

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実際にNutanix Eraでウィザードを進めるとこんな形で進んでいきます。

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Nutanix Eraによるデータベースのバックアップ・リストア

Nutanix EraではSLAと呼ばれるデータ保護ポリシーをデータベースに関連付けることで、ポリシーに準拠したデータ保護を担保することができます。Nutanix EraではTime Machineと呼ばれるトランザクションログをベースとした、任意の時間にロールバックすることが可能です。

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Nutanix Eraによるデータベースのクローン

Nutanix Eraでは取得したスナップショット、バックアップと連携してデータベースのクローンを高速に展開することが可能です。Time Machine機能とも連携可能で、ソースデータベースの時間をしてそのクローンを作成することもできます。

Nutanix Eraによるデータベースソフトウェアのアップデート

Nutanix Eraではデータベースソフトウェアの更新も管理することが可能です。しかしパブリッククラウドで展開されるDBaaSと違って、更新用のソフトウェアのイメージ(ソフトウェアプロファイル)はNutanix Eraの管理者が準備する必要があるので注意が必要です。仮想デスクトップのソリューションをご存知の方であれば、Windows10のマスターイメージの更新を想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。また既に社内で利用しているDBサーバがある場合は、そちらを持ち込んでNutanix Eraの機能を利用することも当然可能です。

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Nutanix Era まとめ

Nutanix Eraを利用することで、アプリケーションサーバやWebサーバはDevOpsのフローを実現できているけど、DBサーバだけは従来のフローのままになってしまう、開発者からの作成依頼をこなすだけで運用担当者が忙殺されてしまうといったことから解放することができるようになります。

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