今回はSharePoint Online 移行ツール(Migration Tool)をご紹介したい
と思います。
SharePoint 移行ツールの導入
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sharepointmigration/introducing-
the-sharepoint-migration-tool
このツールを利用する事でオンプレミスのSharePoint サイトのリストや
ドキュメントライブラリのアイテムを含め簡単なステップでOffice 365
SharePoint Online に移行出来ます。
現在のところ、移行元として選択できるのはSharePoint Server 2013
のみとなります。
(最初この前提を見逃して、SharePoint 2010と2016 のサーバーを用意
してしまうという初歩的な過ちをおかしてました(笑))
今回の投稿は「試しにやってみた」といったライトな感じで簡単な手順を
ご紹介していきたいと思います。
今回も Azure を利用して、ADサーバー1台と、SharePoint Server 2013
のサーバー1台の環境を作成しました。
チームサイトを作成し、サイトコンテンツとして「お知らせリスト」と
「ドキュメントライブラリ」を作成し、適当なアイテムを作成しておきます。
見分けがつきやすいようにトップページのログやレイアウト変更など若干
手を加えました。
移行元の準備が整いましたので、SharePoint Online 移行ツールのサイトに
アクセスします。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sharepointmigration/introducing-
the-sharepoint-migration-tool
画面上部に「SharePoint 移行ツール バージョン 2」というリンクをクリックします。
以下の画面に遷移しますので、同意にチェックをし、「インストール」を
クリックします。
もう1度「インストール」をクリックします。
「サインイン」をクリックします。
Office365管理者の資格情報を入力します。
移行元の選択。オンプレミスのSharePoint、ファイル共有、JSON/CSVを
使用した一括移行の3パターンが選択可能です。
今回は「SharePoint on-premise」を選択します。
移行元SharePoint サイトのURLを入力します。
移行元SharePoint サイトの管理者権限をもつ資格情報を入力します。
移行対象データを選択し、「Next」をクリックします。
移行先となる SharePoint Online サイトのURLを入力します。
移行元と移行先サイトが正しいことを確認します。
ここで「Migrate」をクリックすると移行処理が開始されます。
ちなみに赤枠で囲った歯車のアイコンをクリックすると、移行処理の
オプション設定を確認する事が出来ます。
各オプションの詳細は、下記サイトの情報をご確認下さい。
今回はオプション設定は変更せず既定値のまま、移行処理を進めます。
移行処理が完了しました。
「Open Report」をクリックしてみます。
移行処理に関する各種ログを確認する事が出来ます。
それでは移行先のSharePoint Online サイトがどのように変化しているか
アクセスしてみましょう。
移行元のリストやライブラリのアイテムは正常に移行出来ている事が確認
出来ましたが、トップページに配置したWebパーツのレイアウト復元は
行われず、タイトル名のみが置き換えられる結果となりました。
今回は簡易的に試した結果ですので、ウィザード中のオプション設定を
変更する事でまた違った結果が得られるかもしれません。
未確認の機能がまだありそうですが、ご覧頂いたように簡単なステップで
オンプレミスから SharePoint Online への移行を試して頂けますので
是非皆さんも試して頂ければと思います。
今回も最後まで読んで下さりありがとうございました!
記事投稿者:津久井