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【Dell Blog】VxRail Backupはやっぱり大事!-リストア編-

皆さんこんにちは。
ネットワールドのストレージ担当SEの片山です。

前回まで意外と簡単なVxRail Managerのファイルベースのバックアップまでを実施してきましたが、引き続き今回はバックアップデータから実際にリストアができるかどうかを検証していきたいと思います。

※本検証環境は外部DNS構成でリストア方法は環境によって異なることがあります

※本内容は検証のため本番環境でリストアが必要な場合は必ずメーカーサポートへご相談ください

さあ、それではスタート!

まず始めにリストア先となるVxRailバージョンのVxRail ManagerのOVAファイルを探していきます。現在最新のVxRail7.0.132のOVAバイナリはDell Technologiesのサポートサイト上にありますので、それをサポートサイトから事前に探してダウンロードしておきます。

 

VxRail Managerのリストア先となるVMをVxRail上にデプロイをする必要がありますので、vCenterへ接続してWebクライアントからOVFテンプレートの選択でデプロイをしていきます。

仮想マシンのインベントリ名を指定しておきます。展開先は【VMware HCIA Folder】を指定します 

 

7.0.132VxRail ManagerのディスクサイズはThinディスクが4.7GBThickディスクは160GBでした。 

 

【次へ】進んでいきます。 

 

展開先のデータストアはもちろんvSANを指定します。 

 

VxRail ManagerはvCenterが所属するポートグループとVxRail専用のポートグループ(vlan3939)とのマルチホーム構成になっているため、リストア時には接続先ポートグループを指定する必要があります。またNetwork1、2でポートグループ接続先は決まっているため間違いないように指定していきます。

Network1 vCenter Server Network-xxxxx

Network2 VxRail Management-xxxxx

OVFデプロイウィザードのサマリ―を確認して問題なければ【完了】をクリックします。デプロイは環境によって時間は変わりますが、このご時世なのでリモートからVPN経由でインポートしたため数十分以上はかかっています…。 

 

VxRail Managerのデプロイが完了したら、新たなVxRail Managerの仮想マシン設定の編集からゲストOSの種別をLinux】【その他のLinux(64ビット)】変更していきます。 

 

次にvAppオプション】がデフォルトで有効になっているため、編集設定からきちんと【無効】に変更していきます。 

 

パワーオンし、まだ未設定状態の新たなVxRail Managerにログインしていきます。

※デプロイ直後の初期パスワードは【Passw0rd!】

以下のディレクトリ【/mystic/vxm_backup_restore/】に移動します。

#cd /mystic/vxm_backup_restore

 

バックアップでも利用したpythonスクリプトに【-n】オプションを付けて実行していきます。

#python vxm_backup_restore -n

 

以前のVxRailと同じIPアドレス情報を入力していきます。

 

IPアドレス設定が完了します。

再度、同pythonスクリプトの別オプションの【-r】を指定してvCenterサーバーのアドレスを指定します。

#python vxm_backup_restore -r --vcenter xx.xx.xx.xx

 

このタイミングでvCenterWebUIにアクセスするためのVxRailのデフォルトSSOのadminユーザーである【administrator@vsphere.local】のパスワードを入力します。 

 

大体ですが、5-10分ぐらいでpythonスクリプトが完了しました。

 

この後、再起動されることでDBやIPを含めたリストアが完了しますので、既存のVxRail Managerが稼働している場合はこの時点で必ずシャットダウンをしておいてください。

再起動後は新たなVxRail Managerに接続して、最後の手順として【recoveryBundle-7.0.xxx.zip】ファイルをVxRail Manager上の【/data/store2/recovery】ディレクトリにコピーします。リカバリ直後は下記のディレクトリは存在しないため作成しておきます。

 

#mkdir /data/store2/recovery

 

※SolveOnlineの手順では一部異なり、実はVxRailのそれぞれのノード上のローカルデータストアのvxrail-datastoreディレクトリ内に【recoveryBundle-7.0.xxx.zip】がありvSAN上にはありませんでした。下図ではvSAN上に一度コピーした後にVxRail Managerにコピーしています。】 

 

コピーが完了すれば、VxRail Managerのリカバリはすべて完了です!

 

リストア完了後に既存のVxRail ManagerとリストアしたVMのインベントリ名を変更しています。VMレベルではリストアされていそうですね。念のためVxRail Managerのplug-inメニュからアプライアンスの状態を確認してみましたが問題なく表示されていました!その他機能も使えていますね。

 

以上、VxRail機能のバックアップファイルからのリストアはどうでしたか?

リストア後もVxRail Plug-inは稼働しています!バックアップは運用でしてるんだけど、リストアは怖いぃぃ、、、という方は多いかと思いますがきちんとリストアもできています!まずはバックアップを取ることが重要で有事の際はバックアップからのリストアしかありません。皆様のクラスタでも是非簡単なバックアップ設定を追加をしてみてはいかがでしょうか!?

それではまたお会いしましょう。お楽しみに!

 

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