みなさまこんにちは!ネットワールドSEの長岡です。
Part3から引き続き、「BlueXP backup and recovery」をAWS環境で使ってオンプレのデータをバックアップしてみた!ということでご紹介していきたいと思います。
前回はバックアップ編でした。
Part4では最終章としてリストア編で行こうと思います。
今回バックアップで使用したVolumeの中身はこんな感じにしております。
VolumeのSnapshot Policyは毎時10分に取ってください、2世代保持で、にしております。
SnapMirror Labelもお忘れなく。
BlueXP backup and recoveryで取るバックアップのポリシーは、毎時30分に差分転送してね、SnapMirror Labelがhourlyのものを5世代保持してください。
な感じで仕上げております。
さぁこの状態でしばらく放置して、どうなっているか見ていきましょう!
数時間後のオンプレNetApp VolumeのSnapshot一覧
数時間後のBlueXP backup and recoveryでのSnapshot一覧
おぉ、ちゃんと動いてる・・・
綺麗に動くと気持ちいいですね!
では、この状態からリストアをしてみましょう!
BlueXP画面左のメニューから、「Protection」→「Backup and recovery」→「Restore」を押していきましょう。
こんな画面が表示されます。
①Volume丸ごとリストアする
②フォルダ or ファイルを選択してリストアする
③検索してリストアする
の3種類あるようです。
③を使う場合はオンプレNetAppでIndexを有効にするや、他にも色々条件があるようです。
今回は②をやってみましょう。「Restore Files or Folder」をクリックします。
まず最初に対象のオンプレNetAppを選びます。
次にVolumeを選びます。
そしてどのSnapshotを覗くかを選択します。
「Object Storage」はBlueXP backup and recoveryで取得しているSnapshot、「Local」はオンプレNetAppにあるSnapshotになります。
現時点でLocalからのリストアはサポートされていないようです。
しばし待ちます・・・
おぉ!なんか見えてきましたね!
ここではファイルを選んでみます。
ここからは"どこに戻すか?"を決めていきます。
まずはオンプレNetAppを選びます。
そして"どのVolumeに?"を選び・・・
"どの場所へ?"を選びます。
「Select Target Folder」は自分でリストア場所を自由に選択できます。
「Maintain Source Folder Path」は上書きリストアなんかもできそうです。
今回は別のファイルとして同じ階層にリストアしていきます。
リストア具合はオンプレNetAppのsnapmirror showで確認可能でした。
※容量が小さかったためスクリーンショットは既に終わりかけですが、容量が大きい場合はここで転送容量が見れます。
リストアが終わると自動的にsnapmirror showからいなくなります。
さてさて、ホントにリストアされたの~?!
ってことで、Volumeの中身を見てみましょう!
おおお!何やらファイルが増えております!
リストアすると、「restore_<数字の羅列>_<元のファイル名>」になるようですね!
もちろんファイルも開けますね。
(PartnerQAJのご担当者さま。いつも本当にありがとうございます。)
試しにフォルダもやってみましょう。
フォルダごとリストアする場合はフォルダ自体を選択します。
フォルダの中のファイル or フォルダを選ぶ場合は、フォルダの右の「>」を押すと、
中のデータが見えてきます。
こうしてフォルダを選んでリストアすると・・・
何やらフォルダが増えてますね!
フォルダもファイルと同じように、「restore_<数字の羅列>_<元のフォルダ名>」となるようです。
中のデータも問題なし。
それでは最後に「①Volume丸ごとリストアする」をやっていきたいと思います。
「Restore Volume」をクリックします。
対象のオンプレNetAppを選びます。
リストアしたいVolumeを選びまして。
どの時点のSnapshotに戻すかを選びます。
ここからは"どこに戻すか?"を選択していきます。
まずはオンプレNetAppを選択します。
次に"どんなVolume名で?"、"どこのSVMに?"、"どのAggregateを使いますか?"を決めていきます。
Volume名はデフォルトでは「<元のVolume名>_restore」という名前になるようですね。
続いて「Normal restore」か、「Quick restore」どちらかを選択する必要があります。
「Quick restore」はオンプレNetAppが9.14.1以降で利用できるようで、試せていないですが、ドキュメントを見ますと、
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Quick restoreは、ボリュームへのアクセスをできるだけ早く提供する必要があるディザスタリカバリ環境に最適です。クイックリストアでは、バックアップファイル全体をリストアするのではなく、バックアップファイルからボリュームにメタデータをリストアできます。高速リストアは、パフォーマンスやレイテンシの影響を受けやすいアプリケーションには推奨されません。
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とのことです。
今回は「Normal restore」で進めていきます。
これでBlueXPでの操作は終わりです。
ドキドキ・・・
オンプレNetAppのsnapmirror showを見てみましょう。
ファイルリストアと同様にリストア具合が表示され、終わると表示が消えます。
ちゃんとリストアされていそうです。
リストアされるのは"Volumeのみ"になり、これだけだと中身のデータが見れませんので、CIFSの共有は別途設定する必要があります。
それではリストアしたVolumeの中身を見てみると、
おぉ、ちゃんと元のVolumeと同じ状態になっている・・・!
Volume単位で戻す場合は、まるっとそのデータ量がオンプレNetAppに入ってきますので、Aggregateの空き容量にはご注意ください。
ということで、BlueXP backup and recoveryを4回にわたってご紹介させて頂きましたが、如何でしたでしょうか?
本当はPart3までで終わるつもりだったのですが、書きたいことが多くてPart4までになってしまいました(笑)
NetApp ONTAPのSnapMirrorいう信頼と安定した技術を利用して、安価にクラウド環境にバックアップできるとてもいいソリューションだと思っております。
オンプレ 2台買うほどでもないんだよな~・・・
でも別の場所にバックアップは取りたいんだよな~・・・
なんて方にはベストな選択だと思いますので、ぜひ検討材料の1つとして考えてみてください。
BlueXP backup and recoveryのみならず、NetApp製品のこともっと知りたいなって方も、是非Networldへご相談くださいね。
それではまたお会いしましょう!
ありがとうございました。
過去作はこちら。
Part1
Part2
Part3