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NetApp Insight 2025 Day1をSE目線でご紹介!

【NetApp Insight 2025 Day1 レポート】

データの未来を、知へと変える力。

10月14日(火)、ラスベガスにて世界最大級のデータイベント「NetApp Insight 2025」が開幕しました。

 

はじめまして、ネットワールドSEの永井です。

NetApp Insightに現地に参加させていただきました!

 

会場全体がエネルギーに満ちたNetApp Insightを皆様にも少しお届けします!


この記事では、まずDay1の模様をお届けします!

Day2、AI関連セッションについては次回の記事でご紹介しますので、お楽しみに!

オープニング:熱気に包まれた幕開け

イベントは司会のMario Armstrong氏による、まるでコンサートのようなエネルギッシュなオープニングからスタート!

DJプレイに合わせて響いた

「Whose house ? 」

「Our house !」

の掛け声とともに、30年以上にわたるNetAppのイノベーションの歴史がスクリーンに映し出され、会場は一気に一体感に包まれました

George Kurian CEO Keynote:「Data is the Foundation of Knowledge」

続いて登壇したのは、NetApp CEOのGeorge Kurian氏。
テーマは「DATA IS THE FOUNDATION OF KNOWLEDGE(データは知の基盤)」!

Kurian氏は
「データとは単なる数値ではなく、人間の体験や真実を記録する知の基盤だ」
と語り、過去3万5千年にわたる人類とデータの歴史を振り返りました。


そのうえで、NetAppの革新の歩みを次のように語りました

  • 世界初のネットワークファイルシステム(NFS)の開発
  • 「Unified Storage」によるマルチアプリ統合
  • 「Hybrid Cloud Data Fabric」によるオンプレとクラウドの融合

これらの進化がONTAPを「世界で最も信頼されるストレージOS」に押し上げたと


さらに、欧州宇宙機関(ESA)の銀河マッピングやDreamWorksの映像制作など、実際の事例を交えながらNetAppの信頼性を紹介していました!

 

AIが日に日に進化していく中で、ストレージはただのデータ置き場ではなく、今までのデータをどうAIに近づけるのか、AIがどうストレージに近づいてくるのかが特に注目されますね!

 

AWSとの協業:クラウドで広がるONTAPの可能性

次に流れたAWSとの共同ビデオメッセージでは、Amazon FSx for NetApp ONTAPが改めて紹介されました。


Kurian氏は「AWSとの協業により、AIとエンタープライズデータを統合し、より安全で高速なイノベーションを実現できる」と語り、


Raw DataからAI Ready Dataへというビジョンを提示していました。

 

この新しいアーキテクチャは以下の3要素で構成されるそうです。

  • 高性能・スケーラブルな Unified Data Storage
  • ONTAPに統合された Active Metadata Engine
  • AI Data Pipeline を自動化するデータ変換ソフトウェア群

また、「Googleがインターネットを統合したように、NetAppは企業データを統合する」との言葉が印象的でした。

新製品「AFXシリーズ」とAI Data Engineの登場

続いてChief Product OfficerのSham氏が登壇し、AI時代を支える新アーキテクチャ「Disaggregated Storage Architecture」を発表。


新世代ストレージ「NetApp AFXシリーズ」は性能と容量を独立して拡張できる設計で、NVIDIA SuperPod認証を取得しているとのこと。

さらに「NetApp AI Data Engine(AIDE)」を新発表。
非構造データをAIモデルが直接扱える形式へ変換し、ETL処理を不要にする革新的な仕組みでした。

 

合言葉は「No ETL, No Harmonization, No Drama

 

AI時代のデータ基盤の新しい姿が!

詳しい内容はAIセッションのブログで書こうと思いますので、お楽しみに ♪

 


Google Cloudとの統合、そしてAIセキュリティへ

後半では、Google Cloud NetApp Volumes(GCNV)の新展開も紹介され、
Gemma Enterpriseとの統合により、AIモデルの展開時間を「数か月 → 数分に短縮!?」とのこと

 

また、AIによる異常検知と自動スナップショット、隔離復旧環境を備えた

Ransomware Resilience Service」も発表されました。

 

AIが守り、AIが再構築する

まさに自律型セキュリティ時代の到来を感じさせる内容となりました。

最後に:「Storage Company」から「Data Platform Company」へ

Kurian氏は最後にこう締めくくりました。

NetApp is evolving from a Storage Company to a Data Platform Company.

そしてメインスクリーンにはこの言葉が映し出されました。


TRANSFORM YOUR DATA INTO KNOWLEDGE

 

まさにNetAppがIntelligent Data Infrastructureの新時代へと踏み出した瞬間でした。

今後どう、日本国内の実環境に今回の発表が導入されていくのでしょうか!

 


少しでも現地の雰囲気を感じることができましたでしょうか!?


Day2、AI関連のセッションについてもお楽しみに!