今月のGW後半(休みが、、、)にEMC社の全社力をかけて年に一度の開催している大イベント、EMC World 2014に参加していました。
EMC Worldの開催は今回で14回目になるそうで、年々規模が拡大しているようです。そして去年、一昨年とアメリカのラスベガスで開催しています。今回はEMC担当の片山が訪米して最新情報をお届けします。私はラスベガスは2回目です。
まず、ラスベガスのイメージって何でしょう?
そうです。壮大なスケールのホテルとカジノだと思います。まずホテル1階はとてつもなく広いのですが大体カジノフロアが広がっています。ホテル外に出ると、ほんとに街並みと夜景はきらびやかですね~。
開催場所は、下の地図の●枠のヴェネチアンというホテルです。地図の真ん中の通りがラスベガスのメイン通りで、そのメイン通り沿いの高級ホテル(ヴェネチアン)での開催です。
<Google Mapより抜粋>
ヴェネチアンホテルはこんな感じです。大きすぎてカメラに収まりません・・・。
EMC Worldの規模というと、PALAZZOという、別館の会場をすべて使用して大々的に開催しています。ヴェネチアン宿泊者の大半がEMC関係者といった感じです。これは受付会場とホールの様子です。
基調講演のホールはまるで何かのパーティの様な盛り上がりです。会長兼元CEOのJoe Tucci氏の講演の前にもダンサーが現れダンスを披露したりと、ただならぬ盛り上がりを見せていました。
さて、そろそろ本題について語りたいと思います。
今回のEMC WorldのテーマはRedefine[再定義]とです。実際にどのように再定義するのかが気になります。
テーマのメインは大雑把に言うと、ストレージをソフトウェアに置き換えるという、SDS(Software defined Storage)が肝だとは思いますが、どのような発表があったのでしょうか、まず大きく以下の4つがありました。
(1)XtreamIOの100万$保障プログラム
XtreamIOに関して、改めてAll Flash Array市場に対して性能を誇示していて、他のAll Flash Arrayとは一線を画し、性能劣化が発生しないアーキテクチャの説明と仮に性能劣化が発生した場合は、100万$の保証をするとの発表がありました。個人的に触ったことはないですが、XtreamIOの性能に対する自信を強く感じることができますね。
(2)DSSD社の買収
DSSDのEMCファミリへの参加は、大々的な発表があり、技術的な詳細に関しては秘密にされていたが、インメモリデータベース、パターン処理化することでAll Flash Arrayよりも高速に処理する技術ということでなのですが、正直情報がまだ少なくどのような製品になっていくかは情報も非公開で正直わかりませんでした…。
(3)ViPR2.0の発表
ViPR2.0発表はEMCのSDS戦略で欠かせない中核アプリケーションになることが理解わかる。管理が煩雑で操作方式が全く違うEMCが持つストレージ製品、バックアップ製品をほぼViPRデータサービスとして仮想化(抽象化)し、操作が比較的シンプルなViPRという1ソフトウェアで様々な製品を一括管理するという戦略がEMCのSDS戦略として見れたきがします。またEMC、Netapp以外のHitachi、HP等の他社ストレージ、OpenStackなどにも幅広く対応し業界をリードしたいという姿勢を強く感じることができます。
(4)Elastic Cloud Storage Appliances(以後、ECS)の発表
以前から、Project Nileという開発コードだった概念&製品がECSアプライアンスという形で発表されていました。簡単に言うと、ViPRとScale IOとコモディティ・ハードウェア(汎用的なサーバ)を組み合わせた製品です。
性能面ではあまり重要な発表はなかったため不明な部分がありましたが、仮に今後DSSDのフラッシュ技術等も盛り込まれたとしたら、性能面でも何かしらの発表があるかもしれないですね。また、このECSを利用してAmazonなどより23~28%より低コストでストレージサービスを提供できるとの発表がありました。これが実現すればクラウド業界は大盛況でしょうね。
ざっくりと語ってきましたが、自分が注目したいのは下の図です。何度となくEMC Worldでは語られていたのですが、なんと既存のストレージ製品、例えばVNX、Isilon、AvamarはすでにAVEやVMwareのVDPA等はありますが、、、DataDomain等、VPLEX、RecoverPoint等ほとんどの製品群を仮想化してViPR&VMwareで管理するというEMCのSDS戦略の図です。ハードウェアからソフトウェアへと変革が非常に激しく本当にこれからストレージ業界も目が離せなさそうです!
それでは、また!