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各製品のエキスパートたちが旬なトピックをご紹介します。

.NEXT 2018 London キーノート速報

本日より .NEXT EUROPEがロンドンで開催されております。

早速ですがGAされた機能や最新機能を中心にキーノートセッションを投稿しておきます。

  • キーノート開始

開始は元ドイツ代表の伝説のプレーヤとも呼ばれるミヒャエル・バラック選手が登場し、オープニングキーノートが始まりました。

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次にChief Marketing officerであるBen Gibsonが紹介され多くの事例を紹介した後にIDCの発表で2019年まで世界の企業は主にクラウドベースのIT環境への完全なシフトが求められているという事でした。

同様にENEAでも多くの企業が同様の事を求めているとのことです。

下の写真からも、やはやりクラウドベースのIT移行というのはEUでも同様に求められているものという事がうかがえました。

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その後にCo-Founder,CEO&ChairmanであるDheeraj Pandey氏の登場です!!

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まずはSHATTERING MONOLITHSという事で一体となっているものを砕くつまり

ATOMIZATION 細分化についてです。

解りやすいようにPCの細分化、Enterpriseの細分化を説明していきエンタープライズの細分化となっていきます

下の写真の示す通りで通常のPCがこのようにDesktop ,ノートパソコン、タブレット端末やスマートホンとなっておりEnterprise Computingも同様に細分化した後にNutanixの例の説明となりました。

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Nutanixのケースの細分化という事ではコンピュート、ストレージ、ネットワークを細分化してHCIにしたことをあげています。

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SVP, Databases & Data Management であるChris Hallenbeck氏が登場し

SAP HANA / AIや多くのデータ解析がより良い製品を作るという事でIoTなどの普及に伴いSAP HANA といったハイパフォーマンス+シンプル管理が求められて来ている事がうかがえました。

 その後、まずGAされた製品 Eraの登場です

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既にEraの存在は知っている方も多いと思いますが、データベースの展開、CDMが1クリックで簡単に行えるようになっている製品となり、正式にGAとなりました。

すでにEraに関してはご存知の方も多いと思いますので、GAと今後のロードマップ的なものとしてはLifecycle Management (パッチ、アップグレード)と共にDBベースのDR、さらにSAP HANAが大きなポイントになっています。

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次にNutanixの製品カテゴリに関しての発表ですが、

次の用にカテゴリが分類されていますので、Nutanix Enterprise = Enterprise cloud OS とならないようにしましょう!

Nutanix Core : AOS , Prism , AHV

Nutanix Essentials : Calm , Prism Pro , Flow , Files

Nutanix Enterprise : Era , Volumes , Buckets , Karbon , Xi IoT , Xi Leap , Xi Epoch , Xi Frame , Xi Beam

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その後にChief Product & Develop office であるSunil Potti氏による製品の発表が始まっていきます。

まず、HCIはHyperconverging Cloudsへと進化してきています。

進化の過程で当然稼働するPlatformも変わる必要があり、Enterprise Cloud Platformはもやは、アプライアンスではなくあらゆるクラウドを含めたものをNutanix Enterprise Cloud Platformと定義していましたので、HCIという括りではなくクラウドも含め真のマルチクラウドの為のPlatformと言えるのではないかと考えられますね。

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そして次の3つの区分に対してGAまたは製品の発表です!

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【HCI】

まずHCIでの一つ目の発表ですが、1-Click RunBooksが発表されました。

こちらは先日リリースされた5.10で対応とのことです。

これによりRecovery へ対するRPOなどさらに細かい設定が可能となり、さらに多くのお客様に求められる機能となってくると考えられます。

この辺りはすでに5.10とPrism Centralをお使いの方はお試しいただけると思いますので是非これを機会にお試し頂ければと思います。

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次にアーキテクチャ部分の要素です

次世代のエンタープライズアプリケーションや、次世代のハードウェアは下の写真が示す通りでこれまでと異なってくる事は間違いありません。

早いハードウェアが出てくれば対応しなければいけないわけですね。

以前のAHV Tuboモードが思い浮かびますが。。

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そこで求められるものは何か?そうです、新しい時代のアプリケーションとテクノロジーには新しい時代のAOSが必要という事です

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そしてCoreアーキテクチャに変化が!                    

AESが登場しました。この辺は詳細が述べられていなかったのですが

今年にNutanix Tech Summitに参加した際に触れられていましたので内容的には

ランダムのIOの際にmetadetaとvDiskのOplogの関係上書き込みにパフォーマンスの波形が発生してしまうのですが、ここを改善するためにmetadetaまわりを改善しRPCを通常の書き込みより少なくすることによって主にRandomのパフォーマンスを改善させるという事でしたが、こちらは同じ内容なのか詳細が解り次第再度ご報告したいと考えています。

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次に出てきたのはSAP HANAの本番環境のサポートです。

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【Cloud Platform】

Cloud Platformでは全体的にFlow , Calm連携がメインの発表でした。

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Calm関連】

アプリケーションタイプでしたの図のように可視化が可能となり、さらにサービスレベルでもフィルタが今後できるようになってくるようです。

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Flowへ対する定義も出来るようになっており、Visualizeに加えてOrchestrateが追加されています。

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こちらはデモでありましたが、実際にPlayBookと呼ばれるもので定義する事によっておかしい動きをするものを自動的に遮断したりできるようになってきます。

 下の写真が実際のデモの内容ですが、定義したものに対してアラート、メール通知や遮断のアクションなどが取れるようになってくるようです。

Flow+自動化がこれで実現できるようになると言えるのではないでしょうか?

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気になる機能名は【Prism X-RAY】です。

こちらも詳細が判明したらお伝えしたいと思います。

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次にAFSから名前を変えたFilesですが、運用周りに便利な機能が入りそうです

Analysis , File Auditing機能のBuilt-inが入ってくるようで、こちらが出来るとNASとしての利用用途も格段に増えてくる可能性があるかもしれません

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その他はBuckets , Karbon(kubernates環境)でしたが、いずれもGAではありませんでした。

Karbonに関しては別途Break outセッションを受けた内容ではプロダクション利用にHAが必須の為、この対応が終わればできるようなことでした、デモではすでにHAも完了しておりGAも来年に入ってきているので1クリックでKubernatesを展開、管理、アップデートさらにkubactlコマンドなども利用できるとのことで、GAはQ1 C19と発表がありましたので遠くないうちにGAとなると思います。

【Multi Cloud】

マルチクラウドではXiクラウドサービス関連が軒並みGAとなりました。

以下は全てGAされている製品になります。

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Xi Leap , Xi IoTなどはXiクラウドサービスがまだ日本でGAとなっていないのですが、

Xi Leapは1クリックでのオンプレミス – Xi CloudとのDR移行が可能となるサービスです。

リカバリープランに関してもテスト、フェイルオーバー、フェイルバックなど選べるようになっていました。

また接続はVPN or Direct 接続がサポートされるとのことです。

こちらに関してはXiクラウドサービスの日本上陸がまだかかりそうなので引き続き情報を収集していきたいと思います。

そこでXiクラウドサービスが提供される次のリージョンは【ロンドン】でした・・が・Japanも含め

計画があるようです。

【Xi Test Drive

こちらはGCE上に仮想化環境 AHV を提供できる他、AOSも稼働が出来るようになってくるようです。

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【Frame】

1クリック DaaS(Desktop As a service)はこれまでAWS , Azureの対応でしたが新規にXiクラウドサービスへの対応が発表されました。

FrameからVDIの展開は非常に簡単に行う事が出来るようになっており、VDIを展開する際にどこのクラウドで展開するかを簡単にチェックするだけで可能のようです。

さらにVDIとは思えないほどの良いレスポンスのデモを見ることが出来きましたので、こちらも期待は高まってきています。

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【最後に】

きましたーー One More Thing 

Nutanixの.NEXT ニューオリンズに行かれたからはおそらくxTract for VMsのAWS対応を聞かれたかもしれませんが、実際はxTract for VMsでの提供ではなく、Calm連携となりバックグラウンド処理としてxTract VMsが動作する製品になっています。

 

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実際にデモの内容が、下にあるのがAWSで稼働している仮想マシンとなっており

写真右上にあるMigrateボタンによりマイグレーションできるようになります。

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実際にMigrationがこちらで1クリックマイグレーションを実現し

マイグレーションの状態は次の写真のように、どうマイグレーションがされるかもきちんと表示されていました。

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移行に関しては、xTract for VMsを利用した方であれば同じような感覚で移行が出来る印象です。

移行中もきちんと状況が確認出来る為に解りやすいです。

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これだけでは終わらない!!のがEnterprise Cloud Platformなんです

Xi Beamとの連携をさせることでAWSとオンプレミスのAHVの状態を確認しどこで動かすのが最適なのかを教えてくれるようになります。

まさにこれがマルチクラウドなのではないかと思いました。

Beamから下のように現在のガバナンスを確認し、マイグレーションした方が良いものを教えてくれるのです

ここで[Migrate]を選択するとマイグレーションが出来るようになります。

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Xi Beamにより連携で最適な環境を最適な場所に動かす事が出来るようになってくるのです。

こちらはAWSとオンプレミスのNutanix環境ですので、日本でも十分に利用できるのではないでしょうか?

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移行に関してはxTractと同様にAWSからのDiscover -> 仮想マシンの作成 -> 同期という流れでしたが、ここの同期はCBTのテクノロジーを利用しているので従来のxTractと同様に一度実施したら最後のカットオーバーまでは定期的に同期、カットオーバー時に最終同期という事になるようです。

動作の動きからしCalmで展開したマルチクラウド環境のApp =仮想マシンのガバナンス管理をBeamが行い、適正に仮想マシンを稼働するように1クリックマイグレーションAWS - オンプレミスのマイグレーションを実現させているところからしても完全にマルチクラウド間での操作がNutanixではすでに実現または Achieve invisible >> Togetherを実現させるために必要なものと考えられるのではないかと実感したオープニングキーノートでした。

今回のキーノートではそソフトウェアシフトによりあらゆる選択のFreedomを!というように感じれる.NEXTのロンドンとなっています! 

現地より速報をお届けしました。

記事担当者 : SI技術本部 カッシー @Nutanix_NTNX