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Salle Designより: Nutanixの事例 ~Nutanix Prismが生まれるまで~(Part 4)

本記事の原文はNutanix社のProduct Design DirectorのJeremy Sallee氏によるものです。

原文を参照したい方はCASE STUDY NUTANIXをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

当社のNutanix社製品についてはこちら

Nutanix製品の優れた部分はインフラストラクチャの高度な自動化や優れたソフトウェアアーキテクチャによってもたらされていることはもちろんですが、Nutanixのもう一つの魅力はその優れたユーザーインターフェイスであるNutanix Prismです。

Prismにどんな思いが込められているのかを表したビデオに字幕を入れさせていただきましたので、合わせて御覧ください。

今回は、そのPrismがどのようにして生まれたのかを解説した記事をお届けします。原文が非常に長いので分割しての投稿になりますが、ご容赦ください。本シリーズの過去の投稿はこちら。

2013年9月~今日 ヴァージョン4.0へ向けて

ヴァージョン3.5のリリースの前においても、既に4.0で登場する新しい機能に向けての活動をスタートさせていました。2つの主だった機能がありました。マルチクラスタのためのユーザーインターフェイスでPrism Centralと呼ばれる機能です。ヴァージョン3.5では単一のクラスタの管理が出来るようになっていました。4.0では複数のクラスタが管理できるようになるのです。全てにおいて、その内部のメニューが利用できなくてはなりません。また、2クラスタから数百のクラスタまで拡張することが出来なくてはなりません。もう一つの機能はクラスタの健全性(ヘルス)です。システム内の数千の異なる要素に対して、数百にも及ぶテストが動作しています。インターフェイスはシステム内での根本的な問題を複雑なアーキテクチャの中から正しいテストを用いて特定し、ナビゲーションするために必要になるのです。

マルチクラスタ

マルチクラスタについてはナビゲーションシステムを再構成する必要があるというところからスタートしました。幾つかの試行錯誤の後、サイドメニューをスライドさせることにしました。このメニューはクラスタのリストから構成されており、ユーザーがクラスタからクラスタへといつでもアプリケーション内で切り替えることが出来るようにします。そして、アラートシステムも考え直すことにしました。古いものはアラートや進捗、アラート数の間を行き来する上で誤解を招きやすいものでした。新しいデザインではこれも解決しなくてはなりません。

繰り返しになりますが、これは大きなページではありませんが、ナビゲーション中に繰り返される重要な部分ですので、フォトショップで作成したデザインとエンジニア、そしてサポートエンジニア(パワーユーザー)とのミーティングで、以下に一貫した進捗状況とアラート表示がいかに重要で、有用なのかを理解しながら行われました。

最初の段階でのヘッダーの状態は以下のとおりです:

Fig052

そして、これが最終的なデザインで、クラスタからクラスタへと移動が楽になったナビゲーションです:

Fig053

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

今回はPrism Centralに関する内容です。最初のデザインとスライドして出て来るデザイン、皆さんどうお感じになられますか?

クラスタを切り替える際に、アラートや進捗状況を見て切り替えるというのはとても直感的ですので、クラスタを切り替える画面でそれが表示されているのは無駄なクラスタ切り替えがなくて済むことをよく考えてくれているUIになっていると思います。

また、一旦クラスタを切り替えてしまえば、他のクラスタのことは気にせずに作業に集中したいはずなので、このスライド式のUIはまさに理にかなっているといえるでしょう。

単に美しいだけではなく、ユーザーの(確認)作業も減らしてくれる、そんな優れたUIは管理コストの削減はもちろん、イライラを抑え、生産性の向上を導くのです。

さて、次回はヘルス表示についての記事となります。乞うご期待。