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フラッシュストレージ&SSDソリューションの市場情報

EMC担当の石塚です。

2015年明けましておめでとうございます。
本年もぼちぼちと雑学的情報や検証結果などをリリースしますのでお付き合い頂ければ幸いです。 

さて、2014年が終わったので色々な情報/レポートが出ていますが、気になるIDCのレポートを見つけたので共有したいと思います。

Worldwide All-Flash Array and Hybrid Flash Array 2014–2018 Forecast and 1H14 Vendor Shares
https://www.emc.com/collateral/analyst-reports/worldwide-all-flash-hybrid-flash-array-forcast-vendor-shares.pdf 

これは2104年の前半戦のフラッシュ市場レポートで、AFA(All-Flash-Array)とHybrid Flash Arrayに分けて記載されています。

All Flash Array区分ではEMCがトップで22%のシェアを獲得しています! EMCのAll Flash Arrayと言えばXtremIOですね。 昨年も大きなバージョンアップが行われ、さらにエンタープライズなストレージとしての完成度が向上しました。 続いてPure Storage、IBMと続いていて、この3社で50%以上を占めています。 このレポートの情報を少し違う視点で見てみると、容量単価の情報も得ることができます。するとEMCのGBあたりの容量単価は$8.18となります。

 

売上 ($M)

出荷容量 (TB)

 GB単価($)

EMC

112.3

13404.5

8.18

Pure Storage

90.9

7557.9

11.75

IBM

82.9

22773

3.55

容量単価が常識的なレベルまでローコストになっているのが分かります。これは重複排除による容量効率アップと、出荷容量が多くなっていることが好影響しているのかと思います。 こうやって単価が落ちてくれば、当然利用するユーザー層も広がり、色々な分野/システムでAll Flash Arrayが利用できるようになるので夢が広がります。
それにしてもIBMの$3.55と言うのが驚異的ですね。。。 

Hybrid区分でももちろんEMCが売り上げ、容量共にトップに君臨しています!! 『Hybridストレージと言えばEMC!!』これは間違いなく言えると思います。 EMCのHybridストレージと言えばSymmetrix VMAXシリーズとVNXシリーズ、VNXe3200に実装されているFAST VP機能と、Isilonが該当しているのかと思います。

VNXとVNXe3200で言えば、FAST Cacheも見逃せません。 以前投稿したレポートでも紹介しましたが、パフォーマンスアップを簡単且つローコストに実現できるFAST Cacheは私の一押し機能です。 どのような環境や利用方法でもパフォーマンスを向上させることが大いに期待できますし、何よりSSDを3つ(スペア含む)とFAST Suiteライセンスさえあれば、サービスを停止することなくオンラインで追加完了、と言う簡単さも非常に魅力的です。(今までのような熟練したストレージエンジニアの見せどころが減ってしまうのは寂しいですがね。。。)

どの製品も出荷台数は好調で、且つSSDとの組み合わせの比率も大きくなっていると言うレポートもありました。2015年もこの分野での成長は間違いないでしょう!!!

そして売上の2位にはNetAppが続いています。売上ならこの2社だけで55%を超えていますね。我がNetworldもこのまま伸長することは間違いないようです!!(自画自賛

こんな感じで、気になる情報も見つけたら皆さんと共有したいと思いますので、引き続き宜しくお願い致します。