こんにちは、ネットワールドの海野です。
今日はNutanix Advent Calendar 2019の最終日ということで、Xi Frame on AHVに関する内容をご紹介いたします。
とはいえ、シンプルが売りのNutanixプロダクトですので、基本的には公式ドキュメントに則って構築を進めていけば問題なく構築ができます。
と書いてしまうと身も蓋もないので、ハマりそうなポイントを含めて構築の流れを紹介してまいります。
Nutanixクラスターは要件を満たしており、必要なバイナリなどはあらかじめダウンロードされていることが前提です。
詳しくはこちらをご覧ください。
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ここはドキュメントに記載の通りです。ただし、アカウント名やカテゴリはハードコーディングと思われ、厳密に文字列を判別しますので、TYPOに注意が必要です。
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注意しなければならない点として、コンソールの接続方式があります。
PRISMのコンソールではなく、リモートデスクトップで接続するようにしてください。
画面が見えなくなってしまいます。
Frame Guest Agentのインストール画面はこのような感じです。
Warningとして、Windows Updateを止めろとの記載がありますが、具体的な設定方法は[Microsoftのドキュメント](https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/deployment/update/waas-wu-settings#%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%92%E7%B7%A8%E9%9B%86%E3%81%97%E3%81%A6%E8%87%AA%E5%8B%95%E6%9B%B4%E6%96%B0%E3%82%92%E6%A7%8B%E6%88%90%E3%81%99%E3%82%8B)に記載があります。
GPOまたは直接レジストリで設定する方式になりますが、Xi FrameではADによるGPO適用が若干面倒くさいので、レジストリで適用する方法がいいのでは、と思います。
Frame Cloud Connector Appliance Setup
ネットワークの割り当ては後から変更することはできません!
十分な注意が必要です。
また、Cloud Connectorのディスクの使われ方としてブートはISOイメージから、ログはディスクに書き込まれます。
Connect your AHV Cluster to Frame
ここで仮想マシンのインスタンスサイズを定義するプロセスがありますが、後から追加・変更することはできません。
それを踏まえて、ある程度必要と思われるインスタンスサイズはあらかじめ準備しておく必要があります。
ちなみに、本筋と離れてしまいますが、このCloud Connectorは CentOS 7がベースとなっています。
つまり、NTPの設定はChronyで実施する必要がありますのでご注意ください。
その他 (Cloud Account登録時のエラーについて)
Xi FrameのコントロールプレーンにAHVを登録しますが、この画面でエラーになってしまうときがあります。
手順通りにやっていて、ネットワーク的にも問題がなさそうな状況でエラーが発生し、何回か繰り返しても改善されない状況がありました。
そんなときは、すぐにサポートにてCaseをオープンすることをオススメします。
上記の状況はユーザー側ではなく、クラウド側に問題が発生していたようで、対応完了の通知以降は正常にCloud Accountが登録できるようになりました。
Nutanix Xi Frame まとめ
ネットワークがフラットなら初めてでも3時間あれば構築できます。
困ったらすぐにCaseをオープンしましょう。
記事担当者 : SI技術本部 海野 航 (うんの わたる)