皆さんこんにちは!
ネットワールドのストレージ担当の片山です。
最近特に業界的な事情もありHyper-vの需要が増えていることにより実感を感じています。エンジニアの皆様でも検証環境がvSphere環境だったりしませんか?
物理サーバーがあればよいですが、Windows OSをサーバーにインストールしてHyper-vを使うのも今となっては手間がかかります。今回はvSphere上のWindows VMに、Hyper-vを動作させたその上にPower Protect Data Domain Virtual Edition(以後DDVE) を構築するvSphereネスト構成のDDVE on Hyper-vを検証していきます。
今回の検証きっかけはvSphereネスト環境下へのHyper-v版のDDVEのインストールに関して動作する、動作しないと明記されている情報が少なかったためです。また、せっかくDDVEをHyper-v上に構築するのであれば、DDが必須な製品であるPowerProtect DataManager(以降PPDM)も一緒にやっていきたいと思います!
PPDMについてはリリース直後のイメージでは、vSphere環境のバックアップがメインというイメージでした。普段から触っておられる方は常識だと思うのですが、Avamarがいまだ健在で私自身が以前はAvamar担当だったこともあり、PPDMは今でもあまり触っておらず知りませんでした。
改めて今はバックアップ対応のアプリケーションもかなり増えており、vSphereはもちろん、Windowsのバックアップもできれば、Hyper-v環境のバックアップ、それ以外のアプリケーションにも対応できるようになっていました!
ネストのDDVE on Hyper-vとPPDMを使っていきます。今回の検証環境のイメージはこちらです。

DDVE on Hyper-vインストールの詳細な方法につきましては、いつもお世話になっているDell社パートナーSEの皆様でも検証をされているようで、詳しくステップバイステップでWebや動画でも公開もされていましたので、そちらも併せてご参考いただければと思います。
本検証において、まずはvSphereのネスト環境下にWindowsのHyper-vとDDVEの構築をしていきます。vSphereのネスト環境に関する情報はWeb上にも多々あり、特に目新しいことはないと思いますので、この後よりサクサクっと進めていきたいと思います。
<vSphere環境上でWindowsVM環境の準備>
まずvSphere上にWindows VMをインストールします。ネスト環境を利用するので”CPU設定のハードウェアウェア仮想化”を有効、ネスト構成では仮想スイッチ配下に新たにMACアドレスを持つため、仮想スイッチの”無差別モード”、”MACアドレス変更”、”偽装転送”などを【承諾】に変更しておきます。(ちなみにMACアドレス変更は【拒否】でも通信ができていました)Windowsをインストールして、Hyper-vマネージャー機能の追加をおこなっておきます。

Windows側はHyper-vで共有するための仮想スイッチに使うNICを作成しておきます。これでネストでのHyper-vの利用準備までができました。
<DDVE on Hyper-vのインストール>
事前にDDVE on Hyper-vのイメージファイルについてはDell社サポートサイトからダウンロードしておきます。Zipで圧縮されたHyper-vの仮想ディスクファイルをWindowsフォルダへ事前にコピーします。Zipファイル内に格納されているDDVEのVHDファイルは利用せず、コピーしたものをVM作成時に読み込ませれば、何度も新規デプロイにVHDを利用することができて効率的です!
それでは、DDVEの仮想マシンを作成していきます。仮想マシン作成ウィザードは途中まではデフォルト設定で進めてしまって大丈夫です。

Hyper-v版でvSphere版と異なる点は、手間というほどではなく仮想ハードディスクで事前に用意したVHDファイルを指定して作成を進めるところです。

あとは、DDVE on Hyper-vの必要スペックに合わせ、仮想プロセッサ数、メモリなどを変更して最後に、仮想ハードディスクを追加していきます。あとはvNVRAM、データ格納用のハードディスクを作成して作成完了です!

DDVEが起動してくれば、あとはvSphere版と同様です。
ちなみに原因は不明なのですが、vSphere環境と違い、ここで適当に仮想ディスクを作りDDVEを起動させても、仮想ハードディスクが”Unknow”と表示され、ファイルシステム作成用のディスクとして何故か認識できず、DDVEを再インストールしたという事象が何度も発生したので要注意です!
<PPDMへのDDVEの登録>
DDVEの構築が終わったので、PPDM(vSphere版)をインストールをしていきます。PPDMが起動してきたらバックアップ保存先にDDVEを指定する必要がありますので、今回構築したDDVEを指定します。
※ PPDM登録前にDDVE側のDDBoostは”Enable”にする必要があります
PPDMメイン画面から、”Infrastructure”⇒”Storage”をクリックして”Protection Storage”から【Add】をクリックします。

DDVEの情報を入力して、【Save】をクリックします。するとディザスタリカバリー用ジョブとしてDDVEがPPDMのバックアップ保存先として指定され、その際にPPDM自体のディザスタリカバリ用のイメージバックアップが自動的に動作して登録したDDVEへ保存されます。

<Windowsファイルバックアップの準備>
次に、Windowsのファイルシステムをバックアップするための準備をします。”Asset Source”を選択して、”File System”メニュー内にある【Enable Source】をクリックします。
Windowsバックアップにはファイルシステムのエージェントが必要になるため、PPDM右上の”System Settings”メニューから【Downloads】をクリックします。”Agent”内に”File System”があるので、こちらからファイルシステムのエージェントをダウンロードできます。

早速、Windowsサーバーにインストールしていきます。インストールファイルを実行して【Next】を数回程度クリックするだけでインストールは完了です。

次に、ファイルシステムエージェントをインストールしたWindowsをPPDM側から承認することでバックアップ対象として登録することができます。
<バックアップポリシーの作成と実行>
実際のバックアップとリストアをやっていくために、バックアップポリシーを作成していきます。ポリシー名、バックアップタイプは【File System】を選択。

気になるところでいうと、“Purpose“では目的を選びますが、通常のバックアップであれば【Centralized Protection】を選択して進めていきます。

保存先とスケジュール、保持期間など選択していきます。”Options”では色々なオプション(プレポストスクリプト処理)もあり、細かな設定もできそうです。

サマリーを確認して、バックアップポリシーの作成が完了します。非常にシンプルで基本的にはイメージバックアップの様にドライブ単位での指定です。最後にポリシー作成後にすぐにジョブを実行をすると、バックアップも成功しました。
<Windowsファイルリストアの実行と確認>
次はリストアを実行していきます。ドライブ単位でのリストアはもちろん、ファイル単位でもリストアすることができます。
リストアの際は、”Restore”⇒”Asset”から、バックアップが完了したソース、”C:\”をクリックして【View Copies】をクリックします。バックアップ世代が複数あれば、リストアをしたい世代を選択して【File Level Restore】をクリックします。

リストア前にドライブ単位でのマウントを行なうため、【Mount】をクリックします。マウントには少し時間がかかるため少々待ちます。マウントが完了したらウィザードを進めます。
リストアをしたいファイルを選択します。ここでは”Backup.txt”というテキストファイルをリストアしていきます。最後にリストア先を指定し、サマリーを確認したらリストアウィザードが完了します。ジョブが成功していればファイルがリストアされていることが確認できました!

<まとめ>
さて、いかがでしたでしょうか?
今までストレージ案件では、vSphere一択といっていいほどでしたが、現状ではWindows仮想環境の話のほうが多く、そういった事情もあって久しぶりにHyper-vやPPDMを触りました。結果、物理サーバーがなくてもHyper-v環境でのDDVE検証を試すことができました。
また、以前とは違いPPDMも様々なバックアップ対象が増え、GUIインターフェースは直感的に操作ができ特に専門知識がなくても構築もバックアップもできるような製品かなと改めて思いました。
最後に、DDVE on Hyper-vはvSphereネスト環境でもさくっと構築ができます!さらにHyper-v環境の需要についても増えていくと思いますので、今回の記事が皆様のお役に少しでも立てたら幸いです。それでは、また!
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