皆様こんにちは!
ネットワールド SEの服部です。
私が担当するHorizon製品と連携可能なWorkspaces Coreと呼ばれるソリューションについて検証しました。
Workspaces Coreについて詳しく知りたい方は以下の投稿をご確認ください。
Amazon WorkSpaces検証 Part1:AWSベースの仮想デスクトップ基盤を探る - ネットワールド らぼ
ざっくり以下のイメージで覚えてください!
Amazon Workspaces = AWSのVDIソリューション
Amazon Workspaces Core = サードパーティー製品(Omnissa Horizon / Citrix)からAWSにVDIを展開するためのソリューション
Omnissa Horizon8 on Amazon Workspaces Core のポイントはこちらです。
■構築手順
構築の手順は以下の通りです。
1.事前準備
2.Horizon Connection Serverインストール
3.Horizon エッジレスアクティベーション or Horizon Edge Gateway構築、ライセンス認証 ※いずれか一方を実施
4.Amazon WorkSpaces Core をキャパシティプロバイダーとして登録
5.Horizonグローバル設定
6.マスターイメージ用WorkSpacesの作成
7.マスターイメージ用WorkSpacesへのHorizon Agentのインストール
8.Horizon Connection ServerとHorizon Agentのペアリング(マシンの登録)
9.イメージの作成
10.バンドル作成
11.自動プールの作成
■1.事前準備
構築を行う前に以下の環境を準備する必要があります。
【Horizon Cloud】
- Horizon Cloudの組織を作成(Universalライセンスがアクティベーションされていることを確認)
今回はすでに作成済みの環境を使用するため省略します。
Horizon Edge を使用しない Horizon 8 でのサブスクリプション ライセンスのアクティブ化
Omnissa Horizonのライセンス体系としてはTermとSubscriptionがありますが、2025年8月現在、Workspaces Coreを使用する場合はHorizon Universal Subscriptionのみ利用可能です。
Compare offerings with the Omnissa Horizon SaaS matrix
【AWS】
- EC2インスタンスとしてADDSを構築(ドメイン構成、OU構成、GPO設定など)
特段注意点はなく、普通にEC2インスタンスとしてWindows Server OSを立ててADDDをインストールしてください。OUは分けたほうがHorizonのグループポリシー設定を適用する際に便利です。 - ディレクトリの作成(AD Connectorを使用)、ディレクトリの登録
Amazon Consoleにログインし、[Directory Service] > [ディレクトリ] > [ディレクトリをセットアップ ]の順にクリックします。
ADDSの情報を入力し、[ディレクトリの作成]をクリックします。
作成後、[Amazon WorkSpaces] > [ディレクトリ] >[ディレクトリの作成] の順にクリックし、Amazon Workspacesに先ほど作成したディレクトリを登録します。
ディレクトリが登録されたことを確認します。
[Amazon WorkSpaces] > [ディレクトリ] >[対象のディレクトリ] > [ターゲットドメインと組織単位を編集] の順にクリックし、WorkSpacesマシンが所属するOUを指定します。 - セキュリティグループおよびルーティングテーブルを調整
Horizon 8 with Amazon WorkSpaces Coreに関する通信ポートの記載があるドキュメントを見つけられず
基本的にはオンプレミス環境に構築する場合のHorizon Connection Serverの通信要件(ADDS,DNS,NTP等)に加え、ラインセンス認証のためインターネット上のHorizon Cloudコントロールプレーンへの443、AWS Cloudへの443を開放すればOKです。
Workspacesマシン展開用のマスターイメージのカスタマイズをするために、踏み台(今回はADを利用)からマスターイメージへリモートデスクトップ接続できるように接続経路を考えておきましょう。
検証環境の構成としては、以下のように2つのサブネット、各サブネットごとにセキュリティグループを作成し、Connection Server/AD Connectorがインターネット接続可能なようにNAT Gatewayを配置しました。外部接続用にUAGも作成しました。
- EC2にHorizon Connection Server用インスタンスを作成(IP固定化/ドメイン参加)
Horizon Connection Server用インスタンス作成時にIPを固定化しておかないと、インストール時にエラーとなりインストールできないので注意してください。
- IAM Roleの作成、 Horizon Connection Server用インスタンスへの適用
Amazon Consoleにログインし、[EC2] > [ロール] >[ロールを作成] の順にクリックします。
[AmazonWorkSpacesAdmin], [AmazonSSMDirectoryServiceAccess] , [AmazonSSMManagedInstanceCore] を検索しチェックを入れ、[次へ]をクリックします。任意のロール名を入力し、[ロールを作成]をクリックします。
作成されたIAMロールを選択し、[許可を追加] > [インラインポリシーを作成]をクリックします。
[Jason]を選択し、以下のように変更し、[次へ]をクリックします。
"Action": "workspaces:DescribeWorkspaceimages",
"Resource": "*"IAMロールに以下4つのポリシーが許可されていることを確認します。
[EC2] > [インスタンス] > [Horizon Connection Server用インスタンス] の順にクリックします。[アクション] > [セキュリティ] > [IAMロールを変更]をクリックしIAMロールを変更します。 - AWSサポートチケットを開いて、アカウントでBYOLの有効化
※今回はサーバOS利用のため不要 - Windows 10 / 11ライセンスを用意
※今回はサーバOS利用のため不要
以上で事前準備まで完了しました。
次回は[2.Horizon Connection Serverインストール]から実施したいと思います。