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【Accops】HySecure 7.0の動作検証をしてみた vol.7 サーバー証明書の設定方法

皆様こんにちは!ネットワールド Accops担当です。

前回に引き続きAccops HySecureの新バージョン7.0がリリースされておりますが検証記事が少ないので公的証明書であるサーバー証明書の再設定する方法を記載します。

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1. 構成図

本インストールガイドの構成図です。

※ログイン可能な状態まで3台新規構築前提

検証構成図

2. Accops Workspaceアプリよりサインイン

HySecureにサインインする為、Workspace Client起動後サインインの画面になりましたら右下の証明書ログインをクリックします。

サインイン

次に証明書ログインにて証明書とパスワードを入力しログインをクリックします。

証明書ログイン

管理画面が表示されます。

管理画面

3. Accops HySecure証明書設定(パスフレーズ解除化)

Accops HySecureにサインイン後、ブラウザから設定を実施します。

今回はサーバー証明書のアップロードまでを実施します。

秘密鍵と中間証明書も同時にアップしますが秘密鍵に関してはパスフレーズ解除化

が必須ですのでご注意ください。

 

暗号化されているかについては

秘密鍵をエディターにて開きますと下記表示のように

暗号化状態の秘密鍵

-----BEGIN RSA PRIVATE KEY-----
Proc-Type: 4,ENCRYPTED
DEK-Info: AES-256-CBC,8D965789E7B1AEF1D7ADE84CAEB625F1

以下省略

と言う表示であれば暗号化状態ですのでHySecureにそのままアップロードし更新することは対応不可となります。

 

そこで暗号化を解除する為に

今回はWindows版のOpenSSLにてパスフレーズを解除します。

3.1. 証明書事前準備

HySecureにログイン済みのWindowsでWindows版OpenSSLを起動します。

管理者権限にてコマンドプロンプトを起動します。

コマンドプロンプト(管理者権限)

インストール済みのフォルダに移動しOpenSSLを起動します。

今回は"C:\Program Files\OpenSSL-Win64\bin"に移動します。

OpenSSLフォルダに移動

移動しましたら"C:\Program Files\OpenSSL-Win64\bin"フォルダに該当の秘密鍵もそちらに配置します。

今回は例として"test_RSA_key"の秘密鍵を"bin"フォルダに配置します。

対象の秘密鍵

次に下記コマンドを実行します。

"openssl rsa -in 対象の秘密鍵名 -out 処理後の秘密鍵名"

今回のファイル名ですとこのような例となります。

"openssl rsa -in test_RSA_key -out test_RSA_key_nopass"

openssl rsa -in test_RSA_key -out test_RSA_key_nopass

コマンドを実行しますと"Enter pass phrase for test_RSA_key:"が表示されパスフレーズが必要となりますので入力します。

Enter pass phrase for test_RSA_key:

"writing RSA key"が表示されましたら完了です。

writing RSA key

作成後同フォルダに追加ファイルがございますのでそちらを利用します。

パスフレーズ無証明書

4. Accops HySecure証明書設定(証明書アップロード)

Accops HySecureにサインイン後、ブラウザから設定を実施します。

今回はサーバー証明書のアップロードまでを実施します。

秘密鍵と中間証明書も同時にアップしますが秘密鍵に関してはパスフレーズ解除済
の秘密鍵を利用しアップロードします。

4.1. Gateway State確認

証明書更新する場合は"Gateway state"が"Configuration State"である必要があります。

まずは管理画面より"Setting"をクリックします。

管理画面

次に"Setting"の画面から"General Settings"をクリックします。

Settings

"General Settings"画面から"SSL Certificate"をクリックします。

General Settings

"SSL Certificate"画面から"Upload Certificates in PEM format"をクリックします。

Upload Certificates in PEM format

現在ご利用中の場合は"Change VPN server state to Configuration state."メッセージが表示され更新不可となります。

その為"Run State"状態であることが確定しますので"Configuration State"へ移行する為に"Services Config"をクリックします。

Change VPN server state to Configuration state

"Services Config"画面になりましたら"Gateway State"をクリックします。

Services Config

"Gateway State"になりましたら"Run State"状態であることが確認可能ですので"Configuration State"にチェックして"Apply"をクリックします。

Gateway State

"Changing server state to configuration state will restart the gateway services. Are you sure you want to change the server state?"が表示されますので"OK"をクリックします。

Changing server state to configuration state will restart the gateway services. Are you sure you want to change the server state?

"Server State is changed to Configuration State."が表示され"Configuration State"状態となります。

erver State is changed to Configuration State

4.2. 証明書アップロード

証明書更新する場合は"Gateway state"が"Configuration State"に移行されたことを確認したので再度証明書アップロードを実施します。

再度"Setting"の画面から"General Settings"をクリックします。

Settings

"General Settings"画面から"SSL Certificate"をクリックします。

General Settings

"SSL Certificate"画面から"Upload Certificates in PEM format"をクリックします。

Upload Certificates in PEM format

現在ご利用中の場合は"Change VPN server state to Configuration state."メッセージが表示されましたが"Configuration State"ですので下記"Upload Certificates in PEM format"設定画面となります。

Upload Certificates in PEM format設定画面

"Upload Certificates in PEM format"は下記表示となります。

"Copy Certificate Here in PEM format :"こちらに証明書をテキスト形式にて貼り付けます。

次に"If you have an intermediate CA cert and any root CA cert, copy the same in the textbox below. The certificate of intermediate CA should be on top followed by its root CA cert:"に中間証明書やクロスルート証明書があればテキスト形式にて貼り付けます。

最後に"Copy Private Key:"にパスフレーズ解除した秘密鍵をテキスト形式にて貼り付けます。

 

Upload Certificates in PEM format詳細設定画面

"Upload Certificates in PEM format"設定例はこちらとなり全てテキストファイルにて貼り付けします。

設定が完了しましたら"Submit"をクリックします。

Upload Certificates in PEM format設定例

アップロードに成功しますと"Your Certificate is successfully updated. Restart your SSL VPN to make it function"が表示されます。

Your Certificate is successfully updated. Restart your SSL VPN to make it function

4.3. Gateway State変更

証明書更新する場合は"Gateway state"が"Configuration State"である必要がありましたので現在"Configuration State"ですので"Run State"に変更します。

既に"Setting"画面ですので次に"Services Config"をクリックします。

Settings

"Services Config"画面になりましたら"Gateway State"をクリックします。

Services Config

"Gateway State"になりましたら"Configuration State"状態であることが確認可能ですので"Run State"にチェックして"Apply"をクリックします。

Gateway State

"Changing server state to run state will restart the gateway services. Are you sure you want to change the server state?"が表示されますので"OK"をクリックします。

Changing server state to run state will restart the gateway services. Are you sure you want to change the server state?

"Server state is changed to Run state. Please logout and login again for any further access."が表示され"Run state"状態となります。

Server state is changed to Run state. Please logout and login again for any further access.

こちらで証明書のアップロードは完了となります。

5. Accops HySecure証明書確認方法

Accops HySecureにて証明書が変更されたことを確認する方法は残念ながらHySecureの設定画面には現状ございません。

その為ブラウザにてアクセス証明書が表示されていることを確認しチェックします。

各種ブラウザにて仮想IPにHTTPSアクセスし証明書が変更されていることを確認します。

証明書の確認

6. まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました。

今回は証明書の更新方法となります。

証明書切れ等の場合は皆様もぜひ試してみてください

7. 過去リンク

過去の記事リンクはこちらから

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Vol.1のAccops HySecureインストールまではこちらから

blogs.networld.co.jp Vol.2のAccops HySecureの設定から動作確認まではこちらから

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blogs.networld.co.jp Vol.4のAccops HySecureのHA設定はこちらから

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