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Lenovoのx86サーバー ThinkSystemを選択する メリットについて学んでみよう!

この記事はレノボエンタープライズ・ソリューションズの小宮様に寄稿いただきました。

Lenovo 社が提供する x86サーバーである、ThinkSystemの価値、選択するメリットについてのご紹介となります。


レノボエンタープライズ・ソリューションズ小宮です。本日はLenovox86サーバ―であるThinkSystemをサーバープラットフォームとして選択する理由とそのメリットについてお話したいと思います。最近LenovoではNutanixおよびVMware/Microsoftなどのソリューションに対応した認定ハードウェアをリリースしています。そのため、コモディティ化されているハードウェアの中で、ThinkSystemがいかに価値があるものなのかを理解し、お客様に選定して頂くことための内容をご説明したいと思います。

 

  1. Lenovoのサーバーとは?

LenovoというとPCのメーカーというイメージがありますが、実は2014年10月にIBM社からx86サーバー事業をLenovoに売却されて、そのDNAを引き継いで事業を続けています。そのため、LenovoIBMから事業譲渡する前にThinkServerというブランドを持っていましたが、IBMから事業譲渡された旧System xが統合されて、現在はThinkSystemという統一ブランドに一つにラインナップ化されています。

IBM社からの事業譲渡前は、IBM社のホストコンピュータで培った技術をいかにして、x86サーバーに取り込むことにより稼働率・品質向上につなげることをイノベーションとして取り込んできました。その内容について触れていきたいと思います。(ThinkSystemはLenovoの技術というより、旧IBM社の技術が詰まっているサーバーです)

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構成製品のメインであるThinkSystemのサーバー、SR, ST, SD, SNシリーズのメリットについてご説明します

ThinkSystemは、タワー型、ラック型、高密度型、ブレード型からハイエンドサーバーといわれるミッションクリティカルな用途に対応できる幅広い製品を、ラインナップしています。

ThinkSystemサーバーのメリットは大きくわけて3点あります

1.管理負担の軽減

  長年の設計ノウハウによる高い信頼性と、管理プロセッサー(XCC XClarity Controller)により管理負担を軽減します

2.投資対効果の追及

  ラックの1U,2Uサーバーのポートフォリオを3倍に拡大、合わせて保守アップグレードサービスの選択肢を増やすことで必要なだけ投資することができ、投資対効果の向上を訴求することができます

3.俊敏性と時間短縮

  Light PathやPPA(Proactive Platform Alert)により、不具合による計画外停止などを少なくし、部品の共通化により保守時間短縮や保守容易性を実現します

  1. ThinkSystemの信頼性について

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信頼性についてもう少し深く掘り下げてご説明したいと思います。

こちらの資料はITICにて発表されている2017年から2018年の一年間に世界中の企業の750名を超えるCIOおよびIT管理者の信頼性における調査をお客様にした結果になっています。この調査において計画外ダウンタイム(IT管理者が想定していない停止時間)が4時間以上経験しているかどうかの調査結果で、LenovoのSystem x(ThinkSystemも含む)で約1%の数値をたたき出しています。これはほぼメイン・フレームに近い稼働率の数値になっており、コモディティ化されているサーバーおいて、なぜこれだけの差がついてしまうのか?

それは、旧IBMからのテクノロジーがこの数値を支えており、これらが実現しているからこそ、ファイブナイン(99.999%)の稼働率を実現しています。同じようなスペックで他社製品と比べた時に、製品として信頼性あるものを選ぶことも重要なファクターであると思います。

  1. ThinkSystemのパフォーマンスについて

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こちらは世界記録叩き出しているベンチマークの数になります。コモディティ化されているサーバーならば本来どのメーカーを選んでもパフォーマンスは変わらないはずですが、サーバーの開発段階からIntel社などの主要メーカーと緊密な協力体制のもとで製品化に取り組んでいることから、主要サーバー・ベンダーに中でもパフォーマンスが良いものを提供しています。この中には仮想化のベンチマーク、SAPなどのSAP値などの主要なアプリケーション環境でも最適パフォーマンスが出せるものになっています。現在は30もの世界記録のベンチマークがあります。

信頼性の時と同様に、パフォーマンスが良いものを購入時に選択することも一つの差別化につながります。

  1. ThinkSystemの高信頼性をもたらしているもの

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高信頼性をもたらしているもの、それはこの2つのテクノロジーです。

プロアクティブ・プラットフォーム・アラート

  • CPU・HDD・SSD・ファン・メモリー・電源ユニットなどの障害を可能な範囲で事前に検出し、通知する機能がプロアクティブ・プラットフォーム・アラートです。
    この障害検知の仕組みについてはメイン・フレームの運用から培った技術の結晶であり、稼働率向上に向けた仕組みとなっています。
  • XClarity Integratorと連携することでシステムの停止なく、仮想OSを安全に退避することができます。

・Light Path診断テクノロジー

  • サーバーの停止時間を最小化するために、ThinkSystemではLight path診断テクノロジーを使用しています。
  • LEDが点灯することでメモリーやファンなどの障害部位を容易に特定できます。障害発生時の保守作業の時間を大幅に削減することができます。

 

例えばデーターセンターでメモリ不良でサーバーが立ち上がらなくなった際に、(他のベンダーのサーバーでは)メモリモジュールが多く故障モジュールが判断つかないケースがあります。不良のメモリーモジュールを探し当てる際にメモリの差し替えを行うなどして、故障モジュールを特定するのに数時間要することがあります。

その時に、Light Path診断テクノロジーがあれば、瞬時に故障モジュールの特定も可能でサポート対応も迅速に行うことができ、顧客満足度向上につながります。

  1. 強固なセキュリティを実現するThinkSystem

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2014年にIBM社からLenovoにサーバー事業の譲渡を行う際に、IBM社からLenovoに対して引き継がれた内容として、事業譲渡後も同様のセキュリティ体制(およびセキュリティレベル)を維持することになっています。そのため、製品化する際に最高のセキュリティ基準を意識して開発を行っています。

ThinkSystem サーバーのセキュリティ対応は、①ハードウェアとしての対応と、②ファームウェア開発プロセスの2つの面で対応しています

①ハードウェアとしての対応

ThinkSystemサーバーは全モデルにおいてセキュリティ対応としてTPMチップを搭載しています。

このTPMチップを使うことで、署名付きファームウェアの適用しかしないとか、ブート対象のファームウェアに改ざんがあったかを判断することができ、万一改ざんが発見された場合は、別に保存してある正しいファームウェア―で上書き(ロールバック)して、ブートすることができます。

ファームウェア開発プロセス

また、サーバーのファームウェアの開発、リリース、適用の全体に渡り、セキュリティ管理プロセスを導入しています。

ファームウェアのリリース前のコードの厳格なテストや、デジタル署名付きでファームウェアをリリースし、ThinkSystemに搭載されたセキュリティチップにより、信頼されるファームウェアのみしかサーバーに適用できない仕組みを構築しています。

また、開発に関連する社員のセキュリティ教育にも力を入れています。

  1. 顧客満足度向上させるサポート(コールホーム機能)

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サーバーのハードウェアに障害が発生した際に、IT管理者が障害に気が付いてからサポートセンター連絡するようなケースでは、障害対応を遅れてしまいます。

万が一、障害が起きた場合にユーザー様のご負担を減らすことができるのが、障害自動通報(コールホーム機能)です。

コールホームを使わないケースでは、不具合が起きたことをエンドのユーザー様が検知した後、Lenovoのサポートセンターにご連絡いただいてから修理作業に入ります。

コールホームを利用いただいている場合は、障害起きた時点で、Lenovoのサポートセンターに自動的に通報され、Lenovoサポートセンターよりよりお客様にご連絡をいたします。

さらに、自動通報時に障害が起きたサーバーのログ(構成情報、障害ログ)も自動で送付されますので、お客様側でログ取得等の手間を省くこともできます。

こちらのサポート内容はすでに一部のサーバー・ベンダーでは同様レベルの内容を提供できておりますが、コールホーム機能については旧IBM社からの機能をそのままLenovoに事業譲渡した後も引き続きご利用可能になっております。

  1. XClarityによるシステム導入後のファームウェア管理と統合管理

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XClarityはレノボエンタープライズ製品を管理するための統合管理ソフトウェアです。ライフサイクルをカバーする先進機能を搭載しながら、業界標準のRedfishの採用により上位管理層との連携とオープンな管理性を提供します。

XClarityにはライフマネージメント機能の他、統合管理ツールとしての多くのメリットがあります。

画面左側は一般的に「システム管理体系」で要求される内容、画面右側はそれに対応したレノボのシステム管理製品XClarityの機能名です。

特に赤字の部分は、今回新しく名称変更、機能アップされた名称です。

例えば、従来のUEFIはXClarity Provisioning Mangaer、IMMはXClarity Controller、ToolsCenterはXClarity Essentialとなっています。

 

XClarityについては、今後のブログにて詳細のご説明致します。

 

今後ともよろしくお願い致します。

 


今回は小宮様に Lenovo ThinkSystemを採用する理由、メリットについて、ご紹介いただきました。

当社ネットワールドでも Lenovo ThinkSystem を取り扱っておりますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせいただければと思います。

今後も、小宮様の Blog にどうぞご期待ください!