皆様こんにちは。
米国のニューオリンズで開催されているNutanix社の年次イベントである.NEXT CONFERENCEに参加しています。本日からKeynote&Breakout Sessionが始まったのでKeynoteの内容を中心に速報でお伝えしていきたいと思います。
まだKeynote前ですが早速1つIBMさんから発表がありましたのでご紹介します。
従来からIBMさんは非x86サーバ上で動作する唯一のPowerプロセッサ対応のAOSベースのHCI(CS821,CS822)を提供してきましたが、そのPowerプロセッサ対応のAHV上でAIXの動作がサポートされることが発表されました。どのような内容なのかみていきましょう。
「IBM AIX enabled for IBM Hyperconverged Systems powered by Nutanix 」
https://www-01.ibm.com/common/ssi/rep_ca/3/760/JAJPJP18-0263/JAJPJP18-0263.PDF
■IBM CS821,822シリーズのAIXサポートの追加とは?
従来のCS821,822シリーズはPowerプロセッサに対応したAOSの独自バージョンでサポートされており、x86版のAOSが複数のハイパーバイザーに対応しているのとは異なり、AHV専用で提供されています。そしてAHV上でサポートされるOSはPowerプロセッサに対応した以下に限定されていました。
- CentOS 7.2 64-bit, big-endian and little-endian (BE and LE)
- CentOS 7.3 64-bit (BE and LE)
- Ubuntu 14.04, 16.04. 17.04 64-bit LE
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7.1 / 7.2 / 7.3 / 7.4 (LE)
- SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11SP4 and 12SP3
そこに今回のアップデートによりUnixベースのAIXのサポートが追加されたことになります。AIXのサポート自体は依然よりロードマップとして公言されていたため真新しさこそありませんが、従来のPowerプロセッサ上の資産を統合という意味で選択肢が広がるのは間違いありません。
■発表の内容について
実際の発表資料によるとAIXがサポートされるシステム要件は以下のような内容になっています。
ハードウェアとしては現状リリースされているCS821,822をサポートしていますし、AOS 5.2.1も既にリリースされています。
- The initial AIX support will be with IBM POWER8(R) technology-based CS821
(8005-12N) and CS822 (8005-22N) nodes. - Acropolis Operating System (AOS) 5.2.1 and Acropolis Hypervisor (AHV)
20170331.74. - AIX 7.2 with the 7200-02 Technology Level with Service Pack 7200-02-02-1810
and APAR IJ05283, or later.
サポートされるAIXのバージョンは「AIX 7.2 TL 2 SP2以降」となるようで、ほぼ最新版というバージョンで動作をさせる必要があるようですね。残念ながら古いAIX環境を変更せずに移行することはできません。あくまでも新しいAIXを導入して、そのAIXに対してアプリケーションだったり、データを移行してくださいということですね。
■その他の発表について
というわけでまだKeynoteも始まっていないのに、既にIBMさんからNutanixに関わるアップデートが発表されたので紹介しました。本日以降、「GCPとの協業によるXI Service」だったり、「買収したMinjar,NetSilがどのように統合されていくのか?」などがきっと発表されるものと考えていますが、随時内容をまとめて紹介していきたいと思います。
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大阪: 2018.05.25(金) 14:00~17:25
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記事担当者 : SI技術本部 くどう @Nutanix_NTNX