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PernixData FVP 2.0の障害ドメインを構成する

本ブログエントリーはPernixData社のテクノロジーエバンジェリストであるFrank Denneman氏のブログの翻訳版です。

本記事の原文はConfiguring PernixData FVP 2.0 Fault Domainsで閲覧可能です。
ネットワールドのPernixDataに関する情報はこちら。本ブログのPernixDataの記事のまとめはこちら

この記事は4ホストのvSphereの2つのブレードセンターをまたぐ拡張クラスタにおいて、PernixData FVP 2.0の障害ドメインを利用するシナリオについて解説します。

Fig108_3

標準の振る舞い

vSphereクラスタ内のすべてのホストは最初に標準障害ドメインに配置されます。この標準障害ドメインは名前を変えたり、削除したり、専属の組み合わせを指定することはできません。新しく追加されたホストは自動的に標準障害ドメインに追加されます。1つのホストは1つの障害ドメインのメンバにしかなることができないため、vSphereクラスタ内のすべてのFVPクラスタは障害ドメインを共有することになります。

Fig109_22つの障害ドメインを新しく作り、ブレードシステムのトポロジを反映してみましょう。私はWeb Clientを利用しています。vSphere Clientを利用する場合にはvSphereクラスタのPernixDataタブから始めてください。

1. vCenterのインベントリ内でPernixData FVPインベントリアイテムへ移動し、FVPクラスタを選択してください。
2. 指定したいvSphereクラスタの中から1つのFVPクラスタをクリックしてください
3. Manage(管理)へと移動し、Fault Domains(障害ドメイン)を選択、「add Fault Domains(障害ドメインの追加)」をクリックします。

Fig114

4. 名前を決めたら、OKをクリックします。

5. Add Host(ホストの追加)オプションをクリックし、ホストを選択してたらOKをクリックします。

Fig1156. 手順3~5を繰り返してもう一つ障害ドメインを追加します。ユーザーインターフェイス内に現在の障害ドメインが表示されるので、どのホストを自身の障害ドメインに移すべきなのか簡単に見つけることができます。

Fig116障害ドメインの概要を見ることで、3つの障害ドメイン、Default Fault Domain(標準の障害ドメイン)とFault Domain Blade Center 1 と 2があることがわかります。

Fig117データストアや仮想マシンの高速化を設定する最中、Write-Backを利用して高速化する際に、どこにデータをレプリケーションするか制御できるようになります。

Fig118FVPのWrite-Back書き込みポリシーは標準で同じ障害ドメインから1つのピアホストを選択するようになっていますが、これは簡単に別の構成に変えることができます。適切な障害ドメインに対して必要なレプリカコピー数を指定するだけです。最大のピアホスト数は2を超えることができない点に注意してください。もし2つのピアホストが別の障害ドメインで指定されている場合、同じ障害ドメイン内にはピアホストを設定できません。このシナリオでは仮想マシンは同じ障害ドメイン内に1ホスト、として別の障害ドメインに1つのピアホストとして構成されています。

Fig119

リスクを出来る限り排除するという設計のため、2つ以上の障害ドメインが構成されているのであれば、FVPはレプリカを2つの障害ドメインにわたって分散することが可能です。つまり、データは3つの別々の障害ドメインに配置されます(ローカル + 障害ドメイン1 + 障害ドメイン2)。

Fig112_2

PernixData FVP 2.0についての更に詳しい情報については次の記事に戻って続きを読んでください : 「PernixData FVP 2.0の新機能 - ユーザー定義の障害ドメイン

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@pernixdata_netw)