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エンタープライズクラウドを運用の予算で構築する

本記事はNutanix社のオフィシャルブログの翻訳版です。原文を参照したい方はBuilding Enterprise Clouds with Operating Budgetsをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

当社のNutanix社製品についてはこちら。本ブログのNutanix関連記事のまとめページこちら

Nutanixは最近Nutanix Goを発表しました。これはクラウドのような消費モデルでU.S.のみですが、特定のNutanixのNX ハイパーコンバージドインフラストラクチャをレンタルし、オンプレミスのエンタープライズクラウドの構築を実現するものです。

今日の世の中は、しばしば迅速な意思決定を求められるようになっています。ビジネスの観点からは迅速な意思決定は柔軟性と俊敏性とも捉えることができ、プロジェクトの方向性や成果物、戦略を迅速に変更できるということにもなり、これらはすべて組織に競争上の優位性をもたらします。

しかしながら、3階層のエンタープライズインフラのプロジェクトは3カ年、もしくは5カ年という時間軸のために計画されたものであることがほとんどです。もしもある会社が巨大なストレージ装置を購入しなくてはならず、それで将来数カ年の成長を含めたITプロジェクトの要件をそのライフサイクル全体において対応可能にしようとしたら? このアプローチでの課題はインフラストラクチャを過剰すぎず、欠乏させることなく、多すぎず、少なすぎずで購入するということです。インフラストラクチャの大部分はプロジェクトのスタート時に購入するものであり、結果としてプロジェクトの初期コストは大きなものとなります。パブリッククラウドは短期間、利用しただけの支払いでリソースを起動させるというような幾つかのシナリオにおいて役に立ちますが、こうしたソリューションはそれ固有の課題をまた生み出すことになります。

Nutanix エンタープライズクラウドプラットフォーム™はこうした課題をリニアに拡張可能なハイパーコンバージドインフラストラクチャ、つまりコンピューティングとストレージ、そしてハイパーバイザーのレイヤと拡張可能な管理レイヤと、1クリックだけのシンプルさによって解決しようとしています。必要なだけのインフラストラクチャを展開し、ビジネスのニーズに合わせて拡張して様々なプロジェクトのフェーズにおける環境とソリューションへの投資の段階をコントロールすることができる一方で、ソリューションを利用する手順はほとんど同じです。

ビジネスの柔軟性のための段階的なIT消費

組織は短期的なオンプレミスのインフラストラクチャ環境において柔軟性を求めており、初期の大きな投資を避けたいと考えています。Nutanix Goはエンタープライズクラウドのための段階的なIT消費モデルです!

ビジネス組織はNutanixエンタープライズクラウドを運用予算を活用して、6ヶ月と12ヶ月のレンタルのインフラストラクチャとして構築することが可能です。もっと長期のレンタルも可能で、レンタル期間の終了後、Nutanixへインフラストラクチャを返却するか、3ヶ月単位で契約を更新するかを選択することができます。

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  • 短期 & 長期の契約 : 6または12ヶ月の契約は短期的なITニーズに対しての予算の柔軟性を提供。長期契約では2年、3年、5年の契約が可能。
  • 更新 : 3、6、12、36ヶ月
  • すべての期間の契約にはハードウェアプラットフォーム、ハイパーバイザーレイヤ、ソフトウェアと管理スタック、そしてテクニカルサポートのすべてが含まれる
  • ハードウェア、ソフトウェアそして期間の長さに応じたサポートの選択肢
  • 月額払い

ビジネスリスクを避けるシナリオ

ある組織において新しい仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)をきっかり6ヶ月間ビジネスにおいての必要性を評価する必要があるというプロジェクトがスタートしたとします。初期のプロジェクトが終了した後のインフラストラクチャの要件は不確かなものです、ですから6ヶ月インフラストラクチャをレンタルすることでリスクを低減しようとします。このシナリオではお客様はパイロット的にVDIを様々な組織の一部のユーザーに割り当て、ソリューションの適合性、インフラストラクチャの性能をより深く理解し、実際の本稼働に向けて必要なサイジングを割り出します。

契約の終了に際して、ビジネス組織はリスクが低減されたかどうかの判断をすることになります。ソリューションの性能とサイジングについて深い知識が得られ、そして初期の契約を更新して、更に3年間本稼働環境についてのインフラストラクチャを追加するのです。

先の読めないビジネス成長というシナリオ

お客様が自身のコアインフラストラクチャの要件をすでに理解していたとしても、別のシナリオが考えられます。単に、その成長が予測できないという場合です。例えば必要と予想されるキャパシティのうち80%は購入するが、残りの20%は12ヶ月契約で月額払いします。ビジネスの成長が予想通りであればお客様は後2年間の更新を行いますが、期待通りの成長ではない場合、20%のレンタルのキャパシティは契約満了の12ヶ月後にはNutanixへ返却します。

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インフラストラクチャの展開

短期契約においても一定のNutanix NXモデルの様々な構成を利用することができ、その中にはよく利用されているコンピューティングとストレージヘビーのモデルと構成が含まれます。しかも、長期契約においてはほとんどのモデルと構成が利用可能です。ハイブリッドまたはオールフラッシュノードを期間にかかわらず選択することができます。

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お客様が購入できるすべてのハードウェアモデル、ソフトウェアヴァージョン、エディションがNutanix Goプログラムで利用可能です。つまり、購入したノードとレンタルのノードは簡単に同じクラスタ内に混在させることができ、最も簡単で柔軟性のあるソリューションの管理を実現できるということです。

さらに、Nutanixは最近 Acropolis OS(AOS)を5.1へとアップデートしました。これによってお客様はハイブリッドとオールフラッシュのノードを同じクラスタ内に混在させることができます。現在所有しているハイブリッドのクラスタへレンタルでオールフラッシュノードを追加したいと考えるようなお客様のシナリオも用意に想像できます。

Nutanix Goについてより深く理解するためには、プレスリリースデータシートウェブページを参照してください。もちろん、Nutanixの営業マンにNutanix Goについて聞いてみることも皆様のビジネスの俊敏性のお役に立つはずです。

© 2017 Nutanix, Inc. All rights reserved. Nutanix, the Enterprise Cloud Platform, and the Nutanix logo are trademarks of Nutanix, Inc., registered or pending registration in the United States and other countries.

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

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昨年ウィーンで行われた.NEXTに参加した際に、Nutanixの経営陣によるパネルディスカッションに引き続き、Q&Aが行われました。その中で「Nutanixは今後どんな方向性へ進むのか?」という問いかけに対して「コンサンプション(消費)モデル」をもっと簡単にしていくことを考えているという話がありました。もちろん、Prismの1クリックやサーチなども消費体験をコンシューマ化するという意味ではこの大きな方向性に従っていると思いますが、月額払い、レンタルもシンプルな消費というこの方向性に従っています。オンプレミスにありながらレンタルという消費モデルはエンタープライズクラウドという言葉からは自然な流れです。

一方で単にレンタルしてきても、それが同じクラスタ内では使えないなどという変な技術的/ライセンス的な制限もないという点では非常に消費者にとって使いやすいモデルです。常にお客様にとってシンプルに、、、この発表と同時にHPE Proliant上でも今後Nutanixソフトウェアを動作させていくという発表もありましたが、まだまだNutanixさんいろんな常識を打ち破ってくれそうです!