皆さんこんにちは、ネットワールドSI技術本部DSG SEの小野(み)[E:dog]と申します。
Cisco UCS(Unified Computing System)を担当しております。宜しくお願い致します。
Cisco UCSチームは初ブログの投稿となりますが、記念すべき第一回目は
UCSの顔とも言えるUCS専用AdapterのVIC(Virtual Interface Card)について書いてみようと思います。
VICというのは、いわゆるNIC(Network Interface Card)とは似て非なるものす。
VICはこのような姿をしております。
うーん、この緑の感じ!!基盤フェチには堪らない!
さてこのVICですがサーバにこのように挿してあげます。
・・すると、驚くべき力を発揮します。
その1[E:pen]EthとFCの両方の通信を可能とするCNAカード
はい、まず最初のお話です。
VICというのはこの1枚でEthとFC両方の通信できる所謂CNAカードです。
そう、この1枚で二役かって出てくれる優れもの。
PCIスロットを節約できて設計に柔軟なアーキテクチャを兼ね備えているんですね。
その2[E:pen]論理的にNIC/HBAを合計256個まで作成できる
どういうこと?って思われる方たくさんいらっしゃると思います。
そーなんです!!これが凄い機能なんです!!
UCS+VICのサーバ構築は、NICやHBAを論理的に作るんです。
VIC上に作成された論理NICはOS上からはあたかも物理NICが挿さっているかのうように見えてきます。
コレコレ↓
しかも論理NIC/HBAは合わせて256個まで作成することができるんです。
ただし、OSが認識できるNIC/HBAというのは限りがあるので、256個作りきることはありません。
従来のサーバはネットワークの役割の数、そして冗長化なども考慮するとたくさんのNICやHBAを挿す必要がありました。
PCIスロットの枯渇により、無駄に大きなServerを用意しなければならなかったりといった、多種多様な問題をVICは解決します。すばらしい。
その3[E:pen]SR-IOVも実現する
SR-IOVというのはSingle Root I/O Virtualizationの略で、PCIデバイスの仮想化をサポートするための規格です。
物理NICの内部をPF(Physical Functions)と、VF(Virtual Functions)という形で分割し、VFを直接GuestOSのPCIデバイスとして割り当てます。
これにより、GuestOSはハイパーバイザーを介さずネットワーク通信を行うことができるので、パフォーマンス向上が期待できます。
この機能を実装するためには通常SR-IOVに対応したNICを用意する必要があります。
Cisco VIC、これまた対応しているんです。
しかも他社さんのSR-IOVをサポートするNICと差別化として一番強調したいのが、
「[E:shine]VMのマイグレーションができる[E:shine]」
他社さんのNICでSR-IOVを実現したとしても、VMのマイグレーションはサポートされていません。
これはネットワーク屋さん最高峰、Ciscoさんだからこそ成せる技なんですね。
■まとめ■
1枚でEth、FC両方おしゃべりできるし、256個までの論理NICを作成できてSR-IOVまでサポート!!
多機能で高性能なCisco VICの魅力を十分ご理解していただけたところで、UCSチームの初ブログは以上となります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。