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Virtual VNXマスターへの道:その③

朝夕冷え込む季節になりましたが、VNXファンの皆様いかがお過ごしでしょうか。こんにちは、銀のしゃちほこ細川です。

 

先日、vVNXに新たな機能拡張があったのですが、皆さんご存知でしょうか??追加された機能ですが、な、な、なっ、なんとFully Automated Storage Tiering for Virtual Pools(以下、FAST VP)なんです!!今回はその最新のvVNX(Version: 3.1.7.6448513)を簡単にさらっと紹介します。

 

皆さんご存知かと思いますが、FAST VPとは、256MBスライスと呼ばれる単位でアクセス頻度に応じて自動的にSSD/SAS/NL-SAS間での最適な階層のディスクへ再配置する機能となります。それではさっそく、今回新たに追加されたFAST VPの画面を見ていきたいと思います。

 

Unisphereに新たに「Data Efficiency Settings」が追加                    

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FAST VP 再配置レートの設定画面

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FAST VP再配置スケジュールの設定画面

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階層化ポリシーの設定画面

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ロードバランス状況の確認画面

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今回、SASディスクとSSDディスクを組み合わせて2階層のプールを作成してみました。その中でスケジュール再配置が動作するのかを確認してみたのですが、きっちりとスケジュール通りに再配置を確認する事が出来ました。素晴らしい!!vVNX上でもきちんとFAST VPが動作しちゃうんです!!

 

FAST VPのPoolを作成する際の注意点としてvVNX自体は、自分に割り当てられている仮想ディスクがどのタイプのディスクであるか判別する事が出来ません。そのためPool作成の際には、明示的にこのディスクはExtreme Performance(SSD)、このディスクはPerformance(SAS)、このディスクはCapacity(NL-SAS)という形で指示する必要があります。

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また、今回のバージョンは初期リリースからアップデートはできず、新規インストールする形となってしまう点にご注意下さい!!インストール手順は前回・前々回のブログを参照して下さい。

 

機能拡張もどんどん行われて楽しみですね~

物は試し、新バージョンもぜひともトライしてみて下さい!!

それではまた次回お会いしましょう!!

 

記事:銀のしゃちほこ(ほそかわ)