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NutanixのBOMアレコレ

こんにちは、ネットワールドの海野です。

今日もNutanix Advent Calendar 2017の記事ということで投稿します。

現在、当社ではマーケティング部門の依頼に基づき、NutanixのBOM (Bill of Material : 部品表)を

SEが作成することが基本となっています。

SEが作成したBOMをマーケティング部門がNutanix社へ送付し、製品の見積が送られてきます。

そして、その見積が弊社営業からリセラー様へ提示されるというフローです。

今回はそのなかのやり取りをFAQとしてまとめてみました。


① Nutanixの型番(モデルナンバー)の意味

Nutanixを扱っていると、NX-1465-G5とかNX-3175-G5とかそういうのを見かけると思いますが、

この型番を確認するだけでどのようなNutanixであるかが判別できます。

Photo_3

例えば、NX-3175G-G5であれば、

「NXシリーズ」の

「3000シリーズ」で

「1ノード構成」の

「3.5インチディスク」で構成されて

GPU」も搭載された

「Broadwell世代」CPUの

Nutanixであるということが一目でわかります。

② Nutanixのリソース(実効容量)

「Nutanixの実効容量を教えてください」という質問をよく受けます。

我々SEは、ヒアリングに基づき必要とされるリソースをSizerで入力していますから、

お客様からご指定いただいたリソース分は確実に確保されているのですが、

あとどれくらい使えるのかというのを知りたいのもまた現実です。

というわけで、カンタンにですがその把握の仕方をご紹介します。

それを知るためにはBOM (Bill of Material : 部品表) を参照します。

だいたいBOMの4ページあたりに[ Sizing Details ] という項目がありますが、

そこに記載されている [ BOM Details ] にご注目ください。

Bomd3_2

上記の図のとおりですが、BOM Detailsは以下のものが含まれます。

(1) Raw Capacity : Nutanix全体のリソース総合計

(2) RF Overhead : 冗長化(データ多重化)のために使用したディスクリソースの割り当て分

(3) CVM Overhead : 管理VM(Controller VM)に割り当てているリソース

(4) Workload Total : Sizerに入力したユーザーが実際に使うであろうリソース

(5) Usable Remaining Capacity : 利用可能な残りのリソース
  (データ多重化の度合いによって残りのディスク容量が異なります)

(6) % Utilized : リソースの使用率

これを踏まえて、ユーザーが利用可能なディスクの実効容量を算出するためには

BOMに記載されている (4) Workload Total と (5) Usable Remaining Capacity を足し合わせればよいということになります。


当初、実はCitrixとの組み合わせのことを書こうと思ったんですが、

本当によく聞かれるので自分のFAQ的に使いたいと思います。

現場からは以上です。