株式会社ネットワールドのエンジニアがお届けする技術情報ブログです。
各製品のエキスパートたちが旬なトピックをご紹介します。

バルセロナより: VMworld EMEA 2014 Day 2

昨日の記事に引き続き、VMworld EMEA 2014の2日目のレポートです。

General Sessionではサンフランシスコと同様にCarl氏が1日目の振り返りを実施、EVO、VIO、vCloud AirのドイツDC開設、EVOとモバイル分野でのHP社との協業などです。vRealize Suiteも忘れてはいけません。

ここでEMEAを代表する企業としてSAPとVodafoneの方が壇上に上がり、Carl氏とのインタビュー形式でSDDCやHybrid Cloudを利用したビジネスの加速についての事例紹介がなされます。途中Carl氏が「え?80%だけ?100%仮想化しようよ?」などと気持ちのよいツッコミを入れており、会場からも笑い声が聞こえるようないい雰囲気です。

その後はRaghu氏とCTOのBen氏が登壇し、Hardware-Layer(サンフランシスコとほぼ変更なし)、OpenStack(デモが変わっていました、OpenStack・開発者側とvSphere Client・IT管理者側の両方で操作を行い、いずれからもうまく強調して動作しているという内容)、vSphere 6.0ではLong Distance vMotionが大陸の端から端までといっていたものの、ユーラシア大陸ではなく、ポルトガルからロシアの西までの画像でした。北アメリカ大陸よりユーラシア大陸は大きいですからね(笑)、Dockerについても変わっています。すでにVMware社のブログに公開されていますが、物理環境、物理+Docker環境、仮想環境、仮想環境+Docker環境の4つで懸賞を行ったところ、3%未満のパフォーマンスの劣化しかなかったよ、というような、サンフランシスコではなかったような発表もされました。Managementでは早速vRealize Code Stream(vR Automation・旧vCACに画面上統合されていました)のデモ(開発者がコードをコミットして、自動でリリースまでなされるようなサイクルを実現)や、NSXの説明については完全に画像が作りなおされており、ネットワークの仮想化を改めて説明、マイクロセグメンテーションも含めて、わかりやすく整理されていました。次のvRealize Operationsのデモが最も変わっていました。一新されたダッシュボードやNSXの物理トポロジと論理トポロジを対比させた表示など新しいヴァージョンでデモが統一されています。より使いやすい、逆に言うと運用のベストプラクティスから叩き上げて洗練してきたUIになっています。vRealize Operationsを自分の会社で使ってみたい方のために、現在仮想化健康診断も実施しておりますのでお問い合わせください。

この後はHybrid Cloud担当のSimone氏にバトンタッチ、vCloud Airのキャパシティの逼迫をvRopsで検知してしかも、それがGoogle Glassい通知されるというような、いかにもギークなデモや、某Hyper-ScaleクラウドベンダーよりもvCloud Airのほうがかなり(?)安いよというようなvR Businessのショーバックのデモなどが続きます。続いてのデモは、やっている内容はさほどサンフランシスコと変わっていないようなVPNの接続やL2の延伸でしたが、サンフランとは違い、vCloud Directorに統合されたNSXを利用しているヴァージョンになっていました。DR-as-a-Serviceも同様です。

General Sessionはここまでですが、EMEAらしい、EMEAの企業を中心とした内容になった上に、サンフランシスコ以降リリースされたvCloud Director 5.6、NSX最新版、vRealizeの紹介、DockerやOpenstack(VIO)については実際のプラクティスまで幅広くカバーされたとても良いキーノートでした。

本日最終日ですので次の更新は帰国後になりますが、マイクロセグメンテーションVVolなどのようにトピックスにまとめてお届けしていきます。

Stay Tuned!

おまけ: 本日はVMworld Partyが実施されました。写真は会場で頂いた生ハム。

20141015_194549

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@pernixdata_netw)