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WorkSpacesプール - 自動スケーリングのポイント紹介

はじめに

皆様、こんにちは!
ネットワールド SEの福村です。

2024年の7月にリリースされたプール用のWorkSpacesについて記載していきます。
今回は自動スケーリングについて公式のドキュメントから収集した情報を整理も兼ねて紹介していきたいと思います。

過去のブログ内容に関しては以下の内容をご参照下さい。

blogs.networld.co.jp

自動スケーリングについて

公式のドキュメントについては以下になります。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/workspaces/latest/adminguide/autoscaling.html

ざっとまとめると以下の認識です。

  • WorkSpacesプールの自動スケーリングは、ユーザーの需要に応じてインスタンスの数を自動的に調整する機能。これにより、同時にストリーミングできるユーザー数が決まる
  • スケーリングポリシーを設定することで、メトリクスに基づいてプールのサイズを最適化可能。また、固定サイズでの運用も可能

上記のインスタンスって何を指すの?と疑問に思った方もいらっしゃるかと思います。
この場合 インスタンス数=ユーザーセッション数 となるとAWS社から回答がありました。

また、スケーリングプランを設定する上でのポイントは以下になります。

  • 希望する容量
  • 最小/最大容量
  • スケーリングポリシー
  • メトリクス

詳しく見ていきたいと思います。

希望する容量

  • 実行中または保留中のインスタンスの合計数
  • この値は、プールが通常の状態でサポートできる同時ストリーミングセッションの合計数を表す

言い換えますと1つのプールで格納することが可能なセッション数の合計になります。

最小/最大容量

インスタンス数の最小値と最大値を設定します。スケーリングポリシーにおけるセッションの下限と上限がそれぞれ以下の値になります。

  • 最小容量:スケールインによりインスタンス数が下回らないよう維持される値
    例) プールの最小容量を 2 に設定すると、プールのインスタンス数が 2 未満にはならない
  • 最大容量:スケールアウトにより設定したインスタンス数を上回る場合に容量不足のエラーを出力する値
    例) プールの最大容量を 10 に設定すると、プールには最大10までのインスタンスを収容可能

 

スケーリングポリシー

  • 条件が満たされたときにスケーリングポリシーがプールで実行するアクション
  • 容量使用率もしくは使用可能な容量に基づいてアクションを選択可能
    例)希望する容量が4の場合に スケーリングポリシーアクションが容量を25%の追加を設定しているとする。この場合でスケーリングポリシーが発動すると希望する容量が25%増加して5になる。

 

メトリクス

スケーリングポリシーでは以下のメトリクスを指定して、ポリシーを編集することが可能です。

  • 容量使用率:プールで使用されているインスタンスの割合
  • 使用可能な容量:ユーザーが利用できるプール内のインスタンスの数
  • 容量不足エラー:容量不足により拒否されたセッションリクエストの数

おわりに

内容を見ていくとAzureが提供しているAzure Virutal Desktopのスケーリングプランとは大きく異なるなと印象を受けました。今後もプール型のWorkSpacesの情報を発信していきたいと思います。

 

ネットワールドでは本サービスAWSの導入支援サービスとして、WorkSpacesを今後提供する予定です。ご興味のある方は是非ご連絡下さい。

https://www.networld.co.jp/forms/product/cloudpath.html