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【Dell Blog】Unity Block Replication環境の移行はThinCloneを活用しよう

こんにちは、ネットワールドストレージ担当です。

今回はUnityをBlock+レプリケーションで使用している環境の移行についてのお話です。

既存でUnityを使用しているのであれば、リプレース先もUnityが選択肢になるかと思います。

UnityのBlockレプリケーションはNASのレプリケーションとは異なり複雑な構成はサポートされず1対1のみがサポートされています。

そのため、既存環境がレプリケーションをしていると移行のためのレプリケーションを構成することができません。

それならば、しょうがないので、既存のレプリケーションを削除して移行用のレプリケーションを構成すればいいかというと、初期同期が完了するまでサービスレベルが低下してしまうので、環境によっては許容できない場合があると思います。

SEとしては一時的なので許してもらえると非常に簡単にできるので、ありがたいのですが...現実はそうはいかないこともありますね。


既存のレプリケーションを維持したまま、どうやって移行をするかですが、ここでThinCloneが輝きます。ThinCloneはソースボリュームのスナップショットを作成しソースとは別のボリュームにスナップショットを適用することでソースボリュームの複製を作成する機能です。適用するスナップショットを変えることで再度最新の状態に更新を行うことも可能になります。

ThinCloneは通常のボリュームと同じように扱うこともできるため、ThinCloneを元にレプリケーションを行えば、既存のレプリケーション構成を維持したまま移行用のレプリケーションを構成することが可能になります。

良い機能ではありますが、移行に使用するにはいくつか注意点がありますのでご紹介します。

1つ目はスナップショットをベースにした機能であるため、時間が経ってソースボリュームが更新されてもThinCloneボリュームの内容は適用しているスナップショットを更新しなければ、新しくなることはありません。

 

2つ目はCloneの更新処理(ThinCloneへ適用するスナップショットを新しくする)は自動化する機能は実装されていません。

スクリプトを作成して行うことはできますが、移行のためだけにそこまでやるのかと言われるGUIから操作もできますので、そこまでではないかなと...

 

3つ目は一度適用したスナップショットを長期間そのままにしておくとPool容量を大きく消費する可能性がありますので、容量の増加率が許容範囲か確認した方がトラブルがなく進められるかなと思います。

長く続いている製品であるからこそ、UnityからUnityへ移行する案件のご相談はまだまだ多くあります。そういった提案をする方々の参考になれば幸いです。

ということでThinCloneを使用したブロック環境移行手法のご紹介でした。

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