本記事は[2枚目]Nutanix Advent Calendar 2017への寄稿も兼ねております。是非アドベントカレンダーの他の記事もお楽しみください。1枚目のNutanix Advent Calendar 2017もどうぞ。
本記事の原文はもともとNutanix社のStaff Solution Architectで、Nutanix Platform Expert (NPX) #001 そしてVMware Certified Design Expert (VCDX) #90(2桁)として活動しているJosh Odger氏によるものです。
原文を参照したい方はWhy Nutanix Acropolis hypervisor (AHV) is the next generation hypervisor – Part 7 – Agility (Time to value)をご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。
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他のハイパーバイザーと管理蘇シューションを展開する時には、一貫したパフォーマンスを保証したり、ダウンタイムのリスクを最小限に留めるためにある一定のデザインのための労力とそれの作業への専門性が必要です。一方で出来る限りの俊敏性も実現しなくてはならないのです。Acropolisの管理には全くと言っていいほど殆ど設計は必要ありません。組み込みの管理ソリューションは最初から最適化されており、高可用性を備えているからです。これによって他のハイパーバイザーとそれに紐づく管理コンポーネントの展開よりもAHVはより早い展開を実現することが可能です。
AHVをベースとした環境の最初のサイズを気にすること無く、すべての管理、分析、データ保護、そしてBC/DRコンポーネントは自動的に展開され、適切にサイジングされます。AHVのクラスタに限った話ではありませんが、管理の設計の労力は必要ありません。これによって非常に早く(大抵の場合、1時間以内で単一ブロックの展開)その価値を発揮し始めます。
AHVは数え切れないほどの機能も提供し、お客様が迅速にソリューションを展開できるようにしています :
- 組み込みの管理&分析
クラスタの管理に必要なすべてのツールが自動的にクラスタ内に展開されているという事実は、価値提供開始までの時間はこうしたツールの設計/展開/検証のいずれにも依存していないということを意味しています。AHVを管理するためのクライアントをインストールするという必要性もありません。単にウェブブラウザでアクセスすれば良くなっています。
- 組み込みのセキュリティ/コンプライアンス監査による、出荷時からの要塞化構成
最初から要塞化されていることで、実装フェーズでセキュリティが崩壊してしまうというリスクを排除することができます。それと同時に、自動化された監査によって、普段の運用の中でセキュリティの設定を変更してしまうというようなことがあったとしてもそうして変更されてしまった設定はセキュリティプロファイルで決められているものに戻されます。
- インテリジェントなクローン作成
分散ストレージファブリックとの統合により、AHVはほとんど一瞬で仮想マシンのクローンを行うことができます。この機能は仮想マシンの電源の状態には関係ありません。ですから、他のハイパーバイザーのように仮想マシンの電源がオフでないといけないというような制限はないのです。
この機能のデモについてはこちら: Nutanix Acropolis hypervisor acli cloning operations
注意: クローンについてはPrismもしくはacli(Acropolis CLI)で行えます
まとめ:
- 最小限の設計/実装の労力でAHVは管理することができます
- マルチクラスタの一元管理が必要な場合、単一の仮想マシン(Prism Central)のみが必要となり、これは仮想アプライアンスとして展開できます
- 分析、データ保護、レプリケーション、管理の高可用性化のための追加アプライアンス/コンポーネントは必要ありません
- 適切なAcropolisプラットフォームの展開に何かに特化した専門家が必要になることはありません
記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX)
さて、パート7は少し短めです。ですが、ビジネスにおいて最も効果を発揮する部分もここでしょう。数週間から数ヶ月掛けてインフラを展開するということも以前は非常に多かったのですが、Nutanixに関して言えば当社のSEがご支援に入って、一週間以上に渡って作業するということは(ハードウェアの設置やNutanix以外の部分を除くと)まずありません。
つまり購入して、すぐにその価値を発揮し始めるNutanixを採用することは投資回収期間を大幅に縮めることにつながります。(もちろん、更にソフトウェアアップグレードでその価値が継続的に上がっていくということも!)
長かったシリーズもあと2つになりましたが、後2日おつきあいお願い致します。