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どうして我々は自身の醸成したシャンパンを飲むのか?(Nutanix社のNutanix社内導入)

本記事はNutanix社のオフィシャルブログの翻訳版です。原文を参照したい方はWhy We Drink Our Own Champagneをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

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私がNutanixに入社したのは8ヶ月前です。私の最初のミッションは凄まじいスピードで成長する典型的なスタートアップにありがちな、アプリケーションとインフラストラクチャのグチャグチャを監査し、ワールドワイドでIT運用を標準化、統一することでした。インフラストラクチャのビジネスに携わっているので、当然のように「自身のドッグフードを食う(※訳注 自社が販売している製品を自社で導入して使うこと)」ということは多くの意味で理にかなっています ー つまり、すべてのオンプレミスとハイブリッドのワークロードをNutanixへと移すのです ー そして、それはNutanixの開発チームが世に送り出すもの全てを最も最初に使うお客様になるということです。

私は世に送り出された製品を見ることは好きだったのですが、諸手を挙げてというわけではありません。私は懐疑主義者でした。多くの会社のITに携わるプロフェッショナルがそうであるように、ベンダーが大きく拡げた風呂敷とそれの約束が果たされることがないという傷に耐えてきました。ですから、私は全ての大きな実装やアップグレードを休日か週末に行うべきであるということが身にしみています。つまり時間はあるに越したことはないのです。私はこれまでに率いてきたすべてのITチームから感謝祭の夕食の写真を受け取ってきました。誰だって祝日は家族と過ごしたいのです、そうでしょう?

明確にしておきますが、NutanixのIT組織はR&Dの一部ではありません。我々は時価総額1億ドルに届こうとする、上場企業の運用のバックボーンなのです。我々は開発組織の必要に応えてサポートを行う一方で、我々は日々我々の株主と従業員がビジネスを迅速に行えるように努めています。

ですから、私の非常に理にかなった心配はさておき、私は我々自身のエンタープライズクラウドへの旅路を進まねばならないタイミングであることも理解していました。2,3週間という短い時間の中で、我々は我々自身の製品以外で動いている全てを移行させました。私は全て、と言っているのです。ー 我々のオンプレミスのデータ、ミッションクリティカルなワークロードを含むアプリケーション、コラボレーションのためのアプリ、VOIP、サイバーセキュリティそして、それらに伴う海のように膨大なデータこれらを100% ー すべてNutanixへと移行したのです。結果は・・・単にうまく動きました。障害、火消し、ダウンタイムいずれもありませんでした。何もなかったのです。私はこの製品はドッグフードとは全く違うということに気が付きました。それはドン・ペリニヨンでした ー 私はシャンパンが大好きなんです。

開発グループが新製品や更新版をリリースすると、我々はすぐさま我々のオンプレミスとクラウドに置かれているもの全てでその利用を開始します。我々はバグ出しをしているのではありません。運用上の挑戦を行っているという方が近いでしょう。これによって他のお客様のためによりよい製品をご提供することになると思っています。我々は常に自問自答します「もっとうまくやる方法はないのか?」、そして、果敢に我々の製品を我々の経験をベースに改善していくのです。もっと重要な事は我々は我々のビジネスとその製品を信じています。地球上の125もの場所で働く3000名近い社員が利用するビジネスクリティカルアプリケーションを動作させるということです。

業界の他社についてはこれほどに彼らの製品でミッションクリティカルなワークロードを動作させるということに確信を持てなかったでしょう。我々のチームはNutanixをエンタープライズクラウドプラットフォームとして活用し、それを実現したのです。ー そう、我々のお客様と同じように。そのメリットを享受しています:

Nutanixは我々を頼れる、意義のあるチームにしてくれました

我々は我々のテクノロジーを継承した管理機能を利用することになったため、我々は無駄のないサイズのチームでありながら運用を最適化することができました。我々は6人のITプロフェッショナルで全世界の6箇所のデータセンタのインフラ運用を行い、125箇所以上にいるお客様とすべてのグローバルオフィスと機能をサポートしているのです。

ビジネスメリットが明確

  • 効率的な運用 : 我々のITのコストはすべての販管費において常に2%程度です ー 我々が成長し続けて、ビジネスで最高の結果を上げている中でもです! この理由は我々のオペレーティングシステムが監視や管理という労働を我々の運用のサイクルのあらゆるステージにおいて削減してくれるからです。
  • 適切なコスト : 我々のデータセンタにはCisco®, Dell®, HPE®, Lenovo®, そしてSupermicro®の機材が混在しています。我々のすぐれた運用はこうした全てのベンダーに渡っています。我々は単一のハードウェアベンダーに「ロックイン」されていません。ですから我々は複数のベンダーと自由に交渉ができ、最適な価格が保証されます。
  • 高い生産性 : 我々のITプロフェッショナルは我々の社員を助け、会社を前進させることを通してビジネスに直結しています。ハードウェアとOSがうまく動いてくれるため、我々はビジネスへの付加価値や機能を直接我々のユーザーに提供することに集中することができます。

ワンクリックのシンプルさは本物

Nutanixはコア、そしてミッションクリティカルなアプリケーションを動作させている最中でも、ワンクリックアップグレードを行うことができます。クラウドによって実現したイノベーションのスピードとこうしたワンクリックアップグレード周りの設計によって、我々は、比較的低リスクで、イノベーションを簡単に利用することができます。純粋にシンプルに言えば : 我々が以前のように3年毎に技術の変化に付き合わねばならず、サービスパック1が出るのを待ち続けていたとしたら、競合優位性の維持の戦いを続けられるでしょうか?

他のITリーダーとはことなり、我々はメンテナンス、ダウンタイム、清掃などのための決まった時間を設けていません。もしくは重要な機能や性能を利用するまで数カ月末ということもありません。ー これらについてはNutanixのエンタープライズクラウド OSを継承しています。もちろん、感謝祭を我々の家族とともに今年過ごすことができるはずです! この素晴らしいシンプルさはすべてのITチームが夢に描いていたそのものです。

そして、「乾杯!」と付け加えさせて下さい。

© 2017 Nutanix, Inc. All rights reserved. Nutanix and the Nutanix logo are registered trademarks or trademarks of Nutanix, Inc. in the United States and other countries. All other brand names mentioned herein are for identification purposes only and may be the trademarks of their respective holder(s) and Nutanix may not be associated with, or sponsored or endorsed by such holder(s).

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

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久しぶりにオフィシャルブログからですが、Nutanixさんも多くの米国IT企業に習ってドッグフード化(自社製品の自社利用)を行ったという記事です。もちろん、Nutanixが優れておりわずか6名で全世界のインフラ運用を行えているという点は評価ポイントなのですが、私がこの記事を訳した理由は

Cisco®, Dell®, HPE®, Lenovo®, そしてSupermicro®の機材が混在しています。

この部分です。え、、、自社製品ってアプライアンスじゃなくて、ソフトウェア!?もちろん、Nutanix社だからこそで、現在はLenovo,DellOEM、HPE,CiscoはソフトウェアOnly、純正品はアプライアンスですから日本のお客様がこうしたメリットをすぐに享受できるというわけではありませんが、ソフトウェアであるという事の本質はこうしたハードウェアロックインからの決別です。

今後ソフトウェア単独での販売が進むとこうしたマルチベンダーハードウェア、One Nutanix OSという素晴らしい未来が実現する、そうした未来を垣間見れる記事だと思います。こうした将来を見越した買い物・・・ぜひお考え下さい!