株式会社ネットワールドのエンジニアがお届けする技術情報ブログです。
各製品のエキスパートたちが旬なトピックをご紹介します。

PernixData Architect - データセンタ管理の分離

本ブログエントリーはPernixData社のテクノロジーエバンジェリストであるFrank Denneman氏のブログの翻訳版です。 Frank氏について、詳しくはこちらもご参照ください。

本記事の原文はPernixData Architect - decoupled datacenter managementで閲覧可能です。

ネットワールドのPernixDataに関する情報はこちら。本ブログのPernixDataの記事のまとめはこちら

直近の記事で私はITこそがビッグデータ解析のキラーユースケースであると宣言致しました。Enrico Signoretti氏がこれに対し、直近で“analytics, the key to (storage) happiness(「解析、(ストレージの)喜びの鍵」 ・ リンク先は英文)という記事で答えてくれています。

我々は皆知っている通り、仮想化データセンターは分離されたコンポーネントが積み重なって構成されています。あらゆるシステムーホスト、スイッチ、ストレージシステムはログを蓄積し、ベンダーが良いと思う形でデータを表示します。情報のきめ細やかさの違い、タイムフレームの違い、そして出力フォーマットの違いによって、データを相関づけ、仮想化データセンターの動的さを理解することはとても難しくなっています。

残念なことに既存のストレージ管理ツール製品はハードウェアにひも付けされてしまっています。ベンダーXからストレージ装置を購入する場合、そのストレージを監視するにはX社の管理システムを使います。Y社、Z社でも同じことです。残念なことにこれらのソリューションはハードウェアプラットフォームをまたがって利用することはできません。そして、仮想化10週年を迎えるような幾つかのデータセンターでは一つの仮想化データセンタへストレージサービスを提供するのにすら、大抵、多くの異なるストレージソリューションを利用していることもあるでしょう。特定のハードウェアソリューションに依存することなく、仮想マシンとインフラストラクチャの挙動について、透明性をもたらすべき製品が今登場しました。その製品とはPernixData Architectです。

PernixData Architectはハイパーバイザーを活用し、あらゆるストレージシステムからストレージ管理を分離します。ハイパーバイザーは状況を的確にとらえた情報を多く保持するシステムで、大量のかき混ぜて解析に回せるデータを保持しています。ハイパーバイザーはどのI/Oがどの仮想マシンのものかを完全に理解していますし、ストレージシステムがどのように応答しているかについても明るいです。

Fig305これによりPernixData Architectは様々なリソースの消費者と提供者の全体像を提供することが出来るのです。これらのすべてのデータを展開し、処理すsることで、現在のワークロードのパターンや、ワーキングセット、そして仮想マシンのパフォーマンスを理解することができます。第5世代のデータパスソフトウェアを活用し、PernixData Architectはこれまでには捕まえることが難しかった情報をも表示することが出来るのです。Architectのキラー機能をこの記事の中で一つ紹介したいと思います。それは仮想マシンパフォーマンスプロットです。この表示は瞬時に仮想マシンのパフォーマンス概要をユーザーが選択したメトリックをベースにして表示します。このスクリーンショット(ベータ版)から、スループットが小さく、レイテンシが高くなっている仮想マシンがどれなのか簡単に特定できます。

Fig306

Architectがなかった頃は、大抵管理者はvSphere Clientを開き、仮想マシンをインベントリのリストをあちらこちら移動していました。願わくばネーミング規則がこのような仮想マシン内で動作しているアプリケーションについての詳しい状況を表してくれれば・・・。このようなやり方では管理者はどの仮想マシンが仮想化データセンターにおけるノイジーネイバー(やかましいご近所さん)なのか、推測することしかできません。残念なことに、大抵の場合は選び出した仮想マシンはインフラストラクチャに大惨事をもたらしているようなものではありません。パフォーマンスプロットによってこの時間の浪費は過去のものとなりました。これからは環境内のノイジーネイバーを瞬時に特定し、すぐその仮想マシンのパフォーマンスを改善することに力を注ぐことができます。Read/Writeのパターンや、よく転送されているブロックサイズについての深い洞察を得ることによって、インフラストラクチャをアプリケーションのニーズに応じて適応して変更、設計していく事に集中することができます。それはまさに我々みんなが向かおうとしているゴールです。インフラストラクチャはビジネスのニーズに合ったアプリケーションを動作させる場所です。PernixData Architectでアプリケーションを最も最適な方法で動作させながら、同時にインフラストラクチャの出力を最大化するための設計を行えるようになります。そして、最も素晴らしい点はvSphere 5もしくは6を利用しているあらゆる仮想化データセンタでこれが利用できることです。PernixData FVPが動作している必要はありません。我々は地球上の全てのデータセンタのパフォーマンスの改善をしようとしているのです!

現在PernixData Architectはプライベートプログラムでのみ、提供されています。お近くのPernixDataチームか、@PernixDataにお気軽にご連絡ください。

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@pernixdata_netw)