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セルフサービスの権限:セルフサービスリストア

本記事の原文は記事の原文はNutanix Community Blog の翻訳になります。原文を参照したい方は、The Power of Self Service: Self Service Restore をご確認ください。

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誤ってファイルを削除したり、重要な構成ファイルを上書きしたりするなどの問題からの復旧は、とりわけ大企業のストレージまたは仮想化の管理者である場合、非常に面倒です。 ほとんどの場合、これにはバックアップまたは仮想化管理の支援が必要になります。バックアップまたは仮想化管理は、あなたと同じチームで作業することすらできず、応答を得るまでに数時間または数日かかることがあります。

 

これが一般的に機能する方法は、アプリケーション管理者が仮想化管理者にリカバリを要求することで、仮想化管理者は、古いスナップショットを復元し、新しいVMとしてこのスナップショット全体を復元する必要があります。 そして、仮想化管理者はファイルを復元できるようになったアプリケーション管理者にVMレベルのアクセス権を付与します。 アプリ管理者が作業を完了したら、彼は仮想化管理者に復旧が完了し、復元された仮想マシンをリサイクルできることを再度伝えなければなりません。

 

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Nutanix 4.6のリリースにより、アプリケーション管理者はNutanix Self Service Restore(SSR)と呼ばれる強力なセルフサービス機能を通じてファイルを回復することができます。 Nutanix管理者はVMごとにSSRを有効にでき、これにより、信頼するアプリ管理者にセルフサービスの権限を与えることができます。

 

有効にすると、アプリ管理者はVM内からスナップショットを簡単に管理できます。利用可能なスナップショットを一覧表示し、特定のスナップショットをマウントまたはマウント解除します。スナップショットがマウントされると、WindowsゲストOSに新しいドライブとして表示されます。管理者は必要なファイルをコピーアウトしてからスナップショットをアンマウントできます。

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管理者がマウント解除を忘れた場合、マウントされたスナップショットの輻輳を回避するために24時間後に自動的にクリーンアップされます。 もちろん、管理者はスナップショット履歴を検索する必要がある場合に備えて、複数のスナップショットを同時に自分のVMに接続することができます。

 

セルフサービス機能を使用するには、Nutanixゲストツール(NGT)がゲストOS内にインストールされている必要がありますが、これはコントロールプレーン操作のためにゲストから Nutanix CVM へセキュアに通信したり、ディスク署名のクラッシュのハンドリング、

システム予約パーティションを隠すなどのタスクを担当する、Nutanix製品の新しいコンポーネントです。SSRは、VMware vSphereハイパーバイザーとNutanix AHVハイパーバイザーの両方で完全にサポートされています。

 

今回のリリースのSelf Service Restoreには、いくつかの小さな制限事項があります。

SSRは、WindowsデスクトップおよびサーバーOS、Windows 7またはWindows 2008 R2以降をサポートしています。

・ベーシックパーティションを作成したディスクはバックアップや復元が可能です(ダイナミックディスクは不可)。

・vSphereスナップショットを持つ仮想マシン(vSphere Deltaディスク)は現時点ではサポートされていません。

 

 

これはほんの始まりに過ぎず、アプリ管理者にさらに多くの機能を提供する有望な方向性を表しています。この機能はもちろん、カタログ管理、オブジェクトレベルの復元、外部のバックアップなどの機能を提供する私たちのパートナーのCommvaultのような、本格的なバックアップソリューションに代わるものではありません。VMとファイルレベルのリストアバックアップオプションを探しているお客様で、特にコストを意識しているSMBとROBOのお客様には、このSSR が適用する場合があります。

 

セルフサービス復元機能が追加されたことで、Nutanixは、コンピューティング、ストレージ、および仮想化機能を提供する唯一のハイパーコンバージドソリューションの価値をさらに高め、アプリケーション管理者自身によるバックアップおよび復元機能も提供します。

 

これ以上のデータ保護や障害復旧関連の機能について質問やフィードバックがある場合は、より多くのニュースを常にチェックし、@ Nutanixまたは私個人的には@ MarkNijmeijerCAにご連絡ください。 また、Nutanix NEXTコミュニティで会話を続けてください。

 

この記事はNutanixのPrincipal Product ManagerであるMark Nijmeijerによって書かれました。

 

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今回は少し古い記事ですが、Nutanix Self-Service Restore の記事を翻訳させていただきました。

 

年度初めの4月ということもありますので、Nutanix をこれから始める方向けに、Nutanix の特徴的な機能や、基本的な部分のご紹介も織り交ぜていきたいと思います。

 

なお、本文中に制限事項について記載がありましたが、最新の AOS 5.10.x では、Windows 10 や 最新の Windows Server、CentOSRHEL などのLinux OS でも SSR 機能をサポートしております。

 

2019年4月現在の具体的な要件や制限事項については、こちらをご参照ください。

 

 

記事担当者 : SI技術本部 キタガワ @Networld_NTNX