本記事の原文はNutanixコミュニティのブログNutanix Connect Blogの記事の翻訳ヴァージョンです。原文の著者はNutanix社のSr Technical Marketing EngineerであるDwayne Lessner氏によるものです。原文を参照したい方はAFS 2.1 - Easier Access To Your Resourcesをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。
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AOS 5.1のリリースとともにAcropolisファイルサービス(AFS)もヴァージョンが2.1となり、AFS自身の改善や修正更新がなされています。AFSはAcropolisブロックサービス(ABS)との連携によるユーザーのトップレベルディレクトリの分散処理によって、これまでの従来型のファイルサーバより優れたパフォーマンスと管理機能を提供します。Nutanixの開発チームはAFS 2.1で全体としての改善も続けています。
保護と復元をより簡単に
AFS 2.1以前はWindowsの以前のヴァージョン(WPV - Windows Previous Version)機能のためのスケジュールでのスナップショットは1時間毎の24のスナップショットしかありませんでした。今回、WPVシェアに関しての標準スケジュールをPrismから変更することができるようになっています。
AFSをアップグレード後、AFSは24回の1時間毎のスナップショットを新しい標準の刻みのスケジュールへと変更します :
- 24回 毎時間
- 7回 毎日
- 4回 毎週
- 3回 舞月
管理者はこれを自身の要件とポリシーに基づいて編集することができます。
UIからは各シェアあたりで全リテンションポリシー毎に最大で50というスナップショット数の上限値があります。これについてはNutanix コマンドラインインターフェイスによって緩和することができ、お客様はこちらでは100ファイルサーバ仮想マシンあたり100以下のシェアであれば利用することができます。
MACクライアントのサポート
WPVのUIほどセクシーではありませんが、ホームシェアとしてのMACクライアントのサポートがサポートされました。これ以前のリリースでは一般シェアのみがサポートされます。
簡単な展開オプション
今回、展開についてアドバンスドオプションが利用できるようになり、Prismから適切なActive DirectoryのOUを指定することができるようになっています。小さなアップデートに見えるかもしれませんが、AFSサーバコンピュータオブジェクトをコンピューターの標準OUではないOUに置くことがほとんどです。これによって管理者がコマンドラインを使わなければならない事態や展開時のエラーや災害復旧のワークフロー実施時の苦労を減らせると考えています。ドメイン参加時にAFSサーバのもっとも近くにある書込み可能なドメインコントローラー(Writeable Domain Controller)を選択することもできるようになっています。
クリーンで迅速なリソースへのアクセス
Nutanix上のホームシェアはユーザーから短縮UNCパスでアクセスできるようになりました。AFS 2.1以前はユーザーは \\AFS-server\home\<user-name> という形で自身のホームディレクトリへアクセスする必要がありました。幾つかのお客様は \\AFS-server\<user-name> でホームディレクトリへアクセスできるようにしてほしいとリクエストしてきました。もしも何千にもなるユーザーがいたとしたら、それと同じ数だけのシェアをAFSで作成しなくてはならなかったのですが、これはある裏側が意味恐ろしい事になります。AFS 2.1ではすべてのトップレベルディレクトリ(TLD)を仮想シェアとしてエクスポートする機能を備えています。ですから、今後はホームディレクトリへのアクセスに \\AFS-server\<user-name> を指定することができます。
TLDを仮想シェアとして共有する機能によってグループポリシーでの管理とユーザーが自身のリソースにアクセスすることの両方が簡単になります。もちろんこの機能を各シェアのレベルで向こうにすることもできます。この機能を利用するためにはTLD名がユーザーのアクティブディレクトリのアカウント名と一致する必要があります。
常に最適なサイズに
古くからよくある質問に、どれだけのメモリとCPUをサイジングすれば良いんだい?というものがあります。今回、この質問はほんとうに意味のないものになりました。最初の正式リリースであるAFS 2.0には 1クリック最適化が含まれていました。1クリック最適化ではファイルサーバ仮想マシン(FSVM)とそれを支えるストレージにどの程度負荷がかかっているのかを監視し、スケールアップするか、スケールアウトするかを決定することができました。AFS 2.1では一切の停止を伴わずスケールアップが可能になったのです! FSVMは再起動なしにホットアップデートされます。ファイルサーバへ接続中のクライアントの通信の切断やその他のサービスの停止はありません。CPUとメモリの追加は全て自動化されていますのでビジネスの要求に応じて、利用中にもっと多くの接続をさばけるように調整することも簡単です。
AFS 2.1はすでにダウンロード可能になっています。既存のESXiもしくはAHV環境上に展開またはアップデートしてビジネスをより良いものとしてください。
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記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX)
AOS 5.1のアップデート情報からAFS部分にフォーカスした記事です。AOS 5.1で正式サポートされたAHV上の仮想マシンへのリソースのホットアドを活用してファイルサーバを完全に非破壊的に拡張できるようになりました。ESXiではホットアドは以前からできましたので、AHVが追いついてきたということになりますね。標準OU以外への対応は記事内にもありますが、やっぱりこれがないと・・・!という最後の1マイルを埋めるようなものにもなっています。
Nutanix上の仮想環境のあまりリソースでファイルサーバ、実に現実的なソリューションだと思います!
さて、来週はNutanix .NEXTが開催されますので水曜日9:00とは限らずで更新されるモードになります。ぜひ@networld_NTNXをフォローして更新記事を見逃さないようにしてください!!