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なぜなに Data Domain - 第十四回 - ファイルシステム・クリーニング

こんにちは。


Data
Domainも今回で第十四回目となりました。

第十三回目ではクラウドDRソリューションについて見てきました。
今回はData Doimainのファイルシステム・クリーニング機能について
ご紹介します。

[E:flair] ファイルシステム・クリーニングについて見ていきましょう。


◆ クリーニング
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・バックアップソフト側で保存期間が切れてしまったデータは
 Data Domain側で期限切れのデータに対して削除のマークを付与します。

・削除が付与されたデータはすぐに削除されません。
 これらのデータはクリーニング処理によって削除されます。

・クリーニング処理により、保存期間が切れてしまったデータセグメントが
 削除されることでディスク領域が解放されます。


クリーニング処理による削除対象となる容量に応じてクリーニングの
処理時間は変わります。数時間かかる場合もあります。


クリーニング処理中、Data Domainはバックアップ(書き込み)
/リストア(読み取り)に使用することが可能です。


◆ クリーニング処理時間(目安)
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処理時間の目安としては以下になります。

5_5

◆ CPUリソースの消費
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クリーニング処理を行うには多くのCPUリソースを必要とします。
クリーニング処理中にバックアップ/リストアなど他の操作が実行される場合、
Data DomainはCPUリソースを共有します。

デフォルトではクリーニング処理中、CPUスロットルは50%で設定されています。
この設定はクリーニング処理にCPUリソースを50%を適用し、残りの50%は
他の処理に適用することになります。

CPUスロットルの割合は管理者が手動で変更することが可能です。

7_2

◆ クリーニング処理の考慮事項
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・バックアップ(書き込み)/リストア(読み取り)の処理が実行されていない
 システムトラフィックが少ない時間にスケジュール設定をします。

・クリーニング処理はファイルシステムの停止やシステムの停止を行うと
 実行中のクリーニング処理は停止されます。

・毎日クリーニング処理を行うとディスクのフラグメントが発生し、
 重複排除の効率・性能が劣化してディスクへの負荷が高くなって
 しまう可能性があります。クリーニングは週1回でスケジュール設定を
 推奨します。

レプリケーションの処理中にクリーニング処理が行われている場合、
 レプケーションに遅延が発生する可能性があります。


次回は別の機能、技術的な部分についてご紹介したいと思います。
それでは次回もよろしくお願いします。